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新刊売れ行き好調!『京都伏見のあやかし甘味帖』最新作


初速好調!最新刊6巻発売中です

 11月6日に発売されたシリーズ第6弾『京都伏見のあやかし甘味帖 石に寄せる恋心』、おかげさまで好調な売れ行きを見せています。

 Amazonでは全体ランキング1000~2000位くらいをキープして、宝島社文庫内1位になっています!

京都伏見1


 楽天ブックスでも文庫60位。
 hontoでも宝島社文庫2位。

 シリーズを重ねてきて、ストーリーとしては重要な変化が起きているところです。ここでしっかり読者の方々がついてきてくださっているのはありがたいです。

 前の5巻でもひとつの区切りになっていたのですが、今回の6巻でも物語としての区切りになっています。

 いまから追いかけるのもいいかもしれません。
 3巻からは一気に読んでいただきたいので、むしろチャンスです。

 ということで、今回は『京都伏見のあやかし甘味帖』のシリーズについて紹介していきます。


やけっぱち29歳元OLが京都へGO

 主人公の小薄れんげは、東京でバリバリ働く仕事一筋のOLだった。しかし進めていたプロジェクトが頓挫して、ついでに上司の不祥事を被せられて、異動を迫られてしまった。やむなく退職届を出し、意気消沈して帰ると、婚約者が女を連れ込んで浮気していた……。

 仕事と恋人を一気に失った彼女は、「そうだ、京都行こう」と旅立つ。やってきた京都で出会ったのは、町屋を貸し出す男子大学生の虎太郎(和菓子大好き)と、伏見稲荷の神子のあやかし子狐・クロ(もふもふ)だった。


 人生どん底から、やけっぱちになって訪れた京都伏見。そこでの出会いが、れんげの人生を大きく変えていきます。

 まずは京都という地に根付いているあやかしたちが、れんげをひっかき回していきます。いつの間にか契約していることになった子狐クロは甘えん坊かつ食いしん坊だけど、なんだか憎めないかわいいやつ。この狐の本拠地である伏見稲荷大社にはやっかいな神様がいて、なにやられんげとは奇縁があることがわかっていきます。

 妖狐や鬼などの妖怪だけでなく、神様や過去の偉人の霊魂なども“あやかし”として登場します。登場するあやかしと京都との関わりも詳しく書かれています。


 ストーリーは3月から始まり、ひと月ずつ移ろっていきます。季節ごとに変わりゆく街の様子と、人々の関係も見所ですが、季節ごとに変わるのは和菓子もまた同じ。四季とともに生きる日本では、和菓子には季節の要素がふんだんに練り込まれているのです。

 8歳年下で頼りない感じの虎太郎は、和菓子のことになると目を輝かせて語り出す和菓子オタク。章の幕間には、実在する京都の和菓子を虎太郎視点で描いていきます。時折、れんげ視点で日本酒についての幕間も入るので、辛党の人はこちらも注目。


京都に来てから半年。れんげにも変化が

 シリーズ6巻目となり、れんげが京都へやってきてから半年が経ちました。単なる逃避先だった京都が、れんげにとって新たな居場所へと変わっていっています。

 この半年かけてじっくりと変化し、進んでは戻すようなじれったい関係性も本作の見所。29歳のれんげと21歳の虎太郎は、単なる町屋での共同生活者から、どんなふうに心を通わせ、関係性を変化させていくのか。そして、互いの存在がどんな変化をもたらしていくのか。

 この先のことがどんどん気になるシリーズ展開になっています。

 電子書籍版も出ていますので、ぜひ1巻から読んでみてください。

 


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