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リカバリーカレッジのオンラインイベントに参加した話

自己紹介

はじめまして。じゅんじゅんと申します。現在は、双極性障害1型の当事者としての経験をもとにメンタルヘルスに関する情報発信をYouTubeを中心に行っています。

双極性障害と診断がついてから、早いもので約10年が経過しようとしています。時が経つのは早いです。気分の波の乱高下を防ぐために今後も継続して服薬は行う必要があります。障害を自分の一部として受け入れることもできており、今の自分を形成している一部だと思っています。

障害の受容はなぜできたのか?

私は作業療法士の資格も所持しています。(作業療法士として働いた経験はほとんどないのですが・・)双極性障害の診断がついたのは大学生4年生の時でした。大学生の残りの大きなイベントでいえば、卒業研究と国家試験対策を残すのみの時期でした。

双極性障害は、気分の波の上下の幅が大きくなる病気で、気分の落ち込みが強い「うつ状態」と気分の異様な高まり「躁(そう)状態」が症状としてあらわれます。

診断がついたのは躁状態があらわれたのが、きっかけです。友達の家に泊まりに行って深夜0時から早朝5時までお喋りが止まらなかったり、コンビニの前でたむろする人に気さくに話しかけて打ち解けたり、普段の自分であればコントロールできている自身の制御ができなくなっていました。

当時大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしていたのですが、大学の先生に「実家に戻り、ゆっくりしてみてはどうだろうか?」と提案があり、実家での療養が開始しました。基本的に連絡することも控えるように言われました。LINEでのメッセージを無制限に人に送りつけたりしていたからです。グループLINEを作って、1日100件以上のメッセージを投稿していました。当時は、私が発信することは他の人が思いつかない特別なことだから、みんなのためになると思い込んでいた節があります。

そんな私にも幸運なことがありました。作業療法や障害について学ぶ場に所属していたことです。大学の同級生は、障害が発症した私をそのまま受け入れてくれました。障害をもつ私をありのまま受け入れてくれた経験もあり、自分自身もそのあと障害と折り合いをつけて、自分のことを受け入れていきました。

当事者の方の語りを初めて聞く

約10年をかけて双極性障害を自分の病気として、受け入れることはできていましたが、その10年間で同じような精神疾患をもつ人と話す機会に恵まれていませんでした。

書籍やSNSなどで病気の体験談を読むことはあっても、人の口からから直接生の言葉で語られるストーリーを聞く機会はなかったなと。

先日、リカバリーカレッジのオンラインイベントに参加しました。このようなイベントに参加するのは緊張もしましたし、「どうしようかな?」と悩みながらの参加になりました。

結論、参加して大正解でした。自分の障害について気兼ねなく話すことができる場だったからです。どうしても、友人なんかと話す時は病気に関することは避けて、他の話題になったりするんですよね。こちらから病気のことをべらべら話すのも違う気がしますし。リカバリーカレッジでは、ご自身が障害と付き合う当事者の方とも話す機会があり、自分の障害に関しても、自己開示しやすかったです。自分が言うことに対して、否定されず、そのまま受け入れてくれたり、感想などのコメントをフィードバックしてもらったりと良い時間を過ごさせてもらいました。

つながりが大切

双極性障害の躁の症状がおさまってきた頃、自分がしてしまったことを後悔してしまうことがありました。
その時は受け入れてくれた友人たちとのつながりに助けられました。

そして、時が経ち、病気と共存するいま、当事者としての他の方とのつながりに可能性を感じました。

どちらのつながりも今後の自分を支えてくれるものだと思うから、大切にしていきたいと思います。



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