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海と空の間にカニもわたしも存在している

昨日から梅雨があけたかのような夏の陽気。
奄美群島は縦に長いので、
群島全部の梅雨が明け切らないと宣言されないらしい。
実際のところ、奄美大島は梅雨明けしているのではないか。

夏がはじまると、カニたちは水を求めるのか、
やたら風呂場に集うようになる。
風呂場のドアを開けると
サササーっとカニたちが洗濯機の下やすのこの下に
めいめい逃げ隠れる姿がみえるのだ。

以前は洗面器に捉えて外に出していたが
最近は「あ、カニたち〜また居るね〜」と
放っておくようになった。

今朝、逃げずにのんびり歩く幼いカニに出会った。
手のひらにのせてもきょとんとしている。
こわい目に遭ったことがないのだろう。
カニとふたりでゆっくりと過ごせたのは初めてで
とてもしあわせな一日の始まりであった。

クーラーのない我が家はとにかく暑い。
夏の間は、汗をかいて仕事して
一日の終わりに、海に入って身体の熱をさますのが日課となる。

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きょうも、海に入りに行った。
わたしは、あおむけに大の字になってぷかぷか浮かぶのが好きだ。

視界は空だけ。
聞こえるのは海の中の音。
プランクトンたちのおしゃべりや
波に砂が踊る音。

自分の身体が、ひらべったく、
海と空の間にぴったり挟まっているのがわかる。
海は地球の胸で、そこに抱かれているよう。
目の中いっぱいに広がる空の向こうには
宇宙が広がっている。

この広い宇宙の中、わたしはいま地球に生きているのだ。
そんな感覚が身体にやってくる。

自分の年齢も仕事もやっていることも
わからなくなって
自分ははだかの魂なのだと感じてくる。

自分と同じようにここに生きている仲間たちがいる。
あの人もこの人も植物や動物たちも
そう!カニたちも!
みんな一緒に、海と空の間に存在しているのだ!

なにやら壮大な気持ちになって
涙がでる感じになる。

海ってすごいな。

ひとまず、わたしは、
カニさまのお導きにしたがって、
ゆかいに生きていこうと思う。

もっと気軽にnoteを書いていきたいな。

あおきさとみ
カニ宇宙 https://kani-uchu.webnode.jp/

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