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24.理想の看護師について、あなたの考えを述べなさい。


■理想の看護師について(400字相当)

わたしが考える理想の看護師とは、学び続ける看護師だ。確かに、患者に寄り添った看護をするためには思いやりの心やコミュニケーション能力が求められる。しかし、それだけでは十分ではないはずだ。なぜなら、人あたりのよい看護師でも、痰の吸引や採血がへただったら、患者の信頼を得られないからだ。病気や治療法に関する知識が乏しい看護師も同様だ。そうした看護師に寄り添われても、患者は不安を覚えてしまうだろう。医療の技術は日々、進歩している。これからは新しい治療法や薬がどんどん開発されていくだろう。★AIなどの先進技術が活用される場面も増えるはずだ。★そうした状況に対応しながら、患者から信頼される看護を行うためには、新しい知識や技術を常に自分のものにしていく必要がある。だから(よって)、わたしは理想の看護師とは学び続ける看護師だと考える。(359字)

※文字数を減らすなら、二つの★印の間の文は不要。
※理想の看護師像についての設問は問題解決型ではないので、「ヒモノカシテジョージ」(人、物、金、仕組み、テクノロジー、情報、時間)を基にして考えると構成しにくくなります。
それで、いわゆる「タシナヨ」という小論文の型で書いてみました。その昔、NHKで紹介されていたもので、確かにしかしなぜならよって(以上の理由から)という構成になります。

タシナヨ構文の流れ
わたしの意見は、こうだ→確かに、こういう考えもあるだろう→しかし、こういう考え方もできるはずだ→なぜなら、こういう理由があるからだ→よって、わたしの意見は、こうだ。

※タシナヨ構文については、「夫婦別姓」の解答例でも使っています。
※学ぶ看護師については、医療ミスのテーマでも述べている。考え方を同じにした方が覚えやすいし、主張が一貫するので、面接時にもぶれなくて済みます。

■理想の看護師について(600字相当)

わたしが考える理想の看護師とは、学び続ける看護師だ。確かに、患者に寄り添った看護をするためには思いやりの心やコミュニケーション能力が求められる。しかし、それだけでは十分ではないはずだ。なぜなら、明るくて人あたりのよい看護師でも、痰の吸引や採血がへただったら、患者の信頼を得られないからだ。病気や治療法に関する知識が乏しい看護師も同様だ。そうした看護師に寄り添われても、患者は不安を覚えてしまうだろう。★医療の目的は、患者の人間性を可能な限り尊重し、そのクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を保ち、高めることだ。そのために★医療の技術は日々、進歩している。これからは遺伝子レベルでの治療法や新しい認知症の薬がさらに開発されていくだろうし、AIやロボットが活用される場面が治療だけでなく予防医療や介護の分野でも増えるはずだ。そうした状況に対応しながら、患者から信頼される看護を行うためには、新しい知識や技術を常に自分のものにしていく必要がある。だから(よって)、わたしは理想の看護師とは学び続ける看護師だと考える。(451字)

※★印の間の文章は、なくても成り立ちます。ただ、「医療の目的は、患者の人間性を……」というこの文章を覚えておいて、うまく詰め込むと、文字数を50字以上かせげるので便利です。弁当にスパゲティナポリタンを入れる要領で中味を調整し、見てくれをよくすることができます。

■理想の看護師について(800字相当)

わたしが考える理想の看護師とは、学び続ける看護師だ。確かに、患者に寄り添った看護をするためには思いやりの心やコミュニケーション能力が求められる。しかし、それだけでは十分ではないはずだ。なぜなら、明るくて人あたりのよい看護師でも、痰の吸引や採血がへただったら、患者の信頼を得られないからだ。病気や治療法に対する知識が乏しい看護師も同様だ。そうした看護師に寄り添われても、患者は不安を覚えてしまうだろう。医療の目的は、患者の人間性を可能な限り尊重し、そのクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を保ち、高めることだ。そのために医療の技術は日々、進歩している。これからは遺伝子レベルでの治療法や認知症の新しい薬などがさらに開発されていくだろう。AIやロボットが活用される場面が治療だけでなく予防医療や介護の分野でも増えるはずだ。そうした状況に対応しながら、患者から信頼される看護を実践するためには、新しい技術や知識を自分のものにしていく必要がある。また、わたしの将来の夢は、地域医療において住民の「全体の奉仕者」として重要な役割をになえる看護師になることだ。地域医療は治療・ケア、介護、福祉、健康相談、住民活動など多岐にわたるため、学ぶべきことが多い。それらを学び、また将来的には後輩たちに教えることができれば、看護師としてのわたしの役割も高められていくはずだ。以上の理由から、わたしが理想とするのは、地域住民の生活の質の向上を常に考え、最適な医療の提供のために技術や知識を学び続ける看護師だ。(640字)

※800字相当については、キャリア・プランみたいなものも入れ込んでみました。キャリア・プランには、①ゼネラリストになる ②スペシャリストになる ③教育者になる ④管理者になる とおおまかに四種類あるみたいですが、①と③を混ぜてみました。
認定看護師などの資格が取得しやすそうな病院に応募するのなら、スペシャリストとしての将来設計をアピールする戦略も有効だと思います。
キャリア・プランについては、面接に備えて準備しているでしょうから、そのまま小論文に使えるなら省エネになるかもしれません。
※文章中、「患者」としていますが、「患者様」の方がよいと思えるなら変更してください。
※地方公務員の看護師を意識して、地域医療とか、「全体の奉仕者」をオカズ(キーワード)にしてみました。

小論文弁当のレシピ
①わたしが考える理想の看護師は、学び続ける看護師だ。②確かに、患者に寄り添う看護師になるためには、思いやりやコミュニケーショ能力が求められる。③しかし、それだけでは患者の信頼は得られない。④治療法や薬は日々進歩しているのだから、その知識や技術を学ぶことが大切だ。⑤そうした考えに基づき、わたしは、こうしたキャリア・プランを持っている。⑥以上の理由から、患者にとっての最適なケアを実践するために、技術や知識を学び続けるのが、わたしにとっての理想の看護師だ。

※「理想の看護師について」の別案解答例(有料)は、№3の記事に掲載しています。


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