全ての魂は、清浄純朴であり、光り輝いている

己、良心の声を聞き取れているか？

未熟な人間は、一日の多くを、悲観的、否定的、消極的、打算的、我欲的な思考で埋め尽くされている。

なぜか。

それは、自分自身の本当の道を歩めていないからだ。

このような状態では、人間自身を精妙に正しく動かす本当の声を聞くことは出来ない。

従って、本当ではない声が脳を支配しているため、本来あるべき正しい行動を取ることが出来なくなる。

これ、無意識レベルで処理されているから、ふと我に返った時、なぜ、このようなことになってしまったのか、ということが度々起こってしまう。

これが非常にまずい。

現代社会は、この良心でない声が充満し、増幅し、社会に固定化されてしまっている。

これ、世に云う末法の世に起こる現象。

これに拍車が掛かると、本来あるべき良心の行いが否定され、個々の損得我欲による政が方々で行われるようになる。

こうなると、悪が善となり、善が悪となる故、あらゆる現象への辻褄が合わなくなる。

社会は混乱し、慈悲や寛容さは消え去り、人間同士が批難、疑念、罵倒、終いには殺し合うようになる。

現代社会において、既に、あちらこちらで、このような現象が起こっている。

なぜ、毎度、文明はこの悪行を繰り返してしまうのか。

本来、全ての魂は、清浄純朴であり、光り輝いている。

良心の声は、ここから常に発せられているにも関わらず、その声が聞こえなくなってしまっている。

己はどうか？

もし、まだ微かな良心の声に、耳を傾ける度量が残っているのであれば、その声に従い生きてみよ。

さすれば、己の本来歩むべき道も啓いてくる。

それでも、社会の悪行の念に掻き消そうとされるやも知れぬ。

その時は、呼吸を整え、心を鎮め、本来の我に返り、静かに己の良心に問いかけてみよ。

これが成った時、社会に小さな楔が打ち込まれ、そこからまだ反転できるやも知れぬ。

そのことを肝に銘じ、騒々しい現世思考の波を鎮め、心を清め解放し、常に良心の声を聴き取れるよう、精進し生きます。

有難う御座います。