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岡田暁生さん「第20回小林秀雄賞」受賞のことば(No. 933)

考える人 メールマガジン
2021年10月14日号(No. 933)

第20回小林秀雄賞受賞
岡田暁生『音楽の危機』受賞のことばと選評

先日、第20回小林秀雄賞の受賞式が行われました。受賞された岡田暁生さんの受賞のことばと、選考委員(片山杜秀、國分功一郎、関川夏央、堀江敏幸、養老孟司の各氏)による選評を掲載しました。

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『灼熱』刊行記念短期集中連載!
葉真中顕「封印された分断 ブラジル勝ち負け抗争」

フェイクニュースと、それによる人々の分断――。それは今に始まった問題ではありません。

戦後ブラジルの日本移民の間で起きた、「勝ち負け抗争」もそのひとつ。「日本が戦争に勝った」と信じる人が多数を占め、敗戦を認識した少数との間で抗争が勃発、多くの死傷者が出ました。

この抗争をもとに、小説『灼熱』を著した葉真中さんは、調べを進めるうち、事件の様々な側面や要因を知ることに。現代にも繋がる問題として、そして小説の副読本としてもお読みいただける「勝ち負け抗争」について解き明かす短期連載です。

第1回 5分でわかる“ブラジル勝ち負け抗争”入門

第2回 ブラジルに夢を求めて移住した日本人たち

第3回 日米開戦、「敵性国」となったブラジルに閉じ込められた20万人


以降、毎週金曜日に順次掲載予定です。お楽しみに!

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きょうだいの手紙


「考える人」と私(33) 金寿煥


 それでは2005年冬号特集「考える仏教」を詳しく見ていきたいと思います。まずは特集の意図を示したリード文から。

 いま日本では、仏教がブームだそうです。
 書店では仏教入門書が売れ、お寺での坐禅、写経体験も盛況だと聞きます。
 あらためて言うほどのことではありませんが、仏教は伝来から千数百年、日本の文化や思想に多大な影響を与えてきました。
 ブームの先にある仏教の奥深さに触れるためにも、この辺りで一度、なぜいま仏教が求められるのか、その思想の真髄、現代の仏教の立ち位置について考えてみませんか。

 当時たしかに「仏教ブーム」という言葉をよく目にしました。それまで仏教に触れる機会といえば、お葬式やお墓参りぐらいだったのが、お寺での坐禅会を体験する人や全国の寺院や博物館で仏像を鑑賞する人が増えるなど、比較的若い世代が仏教やその文化をカジュアルに楽しむ、そんな姿がメディアで取り上げられていたのです。
 仏教界でも、「いつまでも葬式仏教に頼っていてはいけない」――そんな危機感から、これからの寺院の在り方をめぐって議論が交わされていました。もともとお寺に備わっていた機能や資源を見直し、地域コミュニティの中心としてその存在を再定義していく――論点は大体そのようなものでした。
 その急先鋒として注目を集めていたのが、大阪の天王寺区にある浄土宗・應典院です。「考える仏教」では、この應典院を巻頭グラビアでレポートしています(著者は『間取りの手帖』が話題となったライターの佐藤和歌子さん)。

 大阪天王寺区のお寺・應典院は、何から何まで新しい。
 コンクリート打ちっ放しの外観。本堂では演劇やコンサートといったイベントが毎日のように開かれている。しかし裏を覗くと、そこには見慣れたお墓の風景が広がり、四百五十年の伝統を持つ古刹・大蓮寺がどしりと構えている。
 片や「イベント寺」、片や「葬式仏教」。両寺を束ねる秋田光彦住職は、お寺の革新と伝統を往還しながら、一体何を企んでいるというのだろうか――。
 現代におけるお寺の役割と可能性を探ってみた。(「いま、お寺ができること 大阪・應典院レポート」)

 應典院とその住職(当時)・秋田光彦さんのことは、先週言及した上田紀行さんの『がんばれ仏教!』(NHKブックス)で知り、「これからのお寺の在り方」を考えるためには欠かせないと、特集を組むにあたって真っ先に取材のお願いをしました。リード文にあるように、一見、お寺とは思えないモダンなたたずまいの應典院。その写真をお見せできないのが残念ですが、次週は、この應典院をもう少しご紹介したいと思います。

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