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刺激的対談! 菅付雅信×山本貴光「AIを魔術化しないために」(No. 858)

考える人 メールマガジン
2020年3月26日号(No. 858)

『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』刊行記念!
菅付雅信×山本貴光「AIを魔術化しないために」

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編集者の菅付雅信さんが各国のAI開発現場を取材したノンフィクション『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』。

人工知能は人々の暮らしや仕事をどう変えて、未来には何が幸福と呼べるのか? 人は機械と共に進化を遂げるのか、それとも機械に従う動物となるのか――

本書の刊行を記念して、コンピューターの思想にも造詣が深い著述家・山本貴光さんとの対談が実現。AIとうまく付き合うために、わたしたちにできることは?

前編 アルゴリズム・リテラシーを高めよ

後編 コンピューターに田舎道を歩かせること

人気連載「カラスの悪だくみ」が単行本に!
松原始さん『カラスは飼えるか』サイン本プレゼント!

「考える人」で連載していた松原始さん「カラスの悪だくみ」が、『カラスは飼えるか』と改題して、好評発売中です!

鷹の速さやフクロウの平たい顔の秘密、恐竜との関係や天候不順にどう対応しているかなど、身近な鳥の秘密に迫りつつ、案外とヘタレで弱気なのに悪賢いと思われがちなカラスのことを、あますところなく「カラス先生」が伝えます。カラスって、やっぱりおもしろい! カラス好き、鳥好きに贈る、愉快な一冊。〈巻末にカラス情報付き〉。

刊行を記念して、松原始さんのサイン入り『カラスは飼えるか』を抽選で3名様にプレゼント。締め切りは4/10(金)23:59!

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◎長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ」』大福書林


著者の長島さんは有名な写真家で小説も書いており、2010年、短編集「背中の記憶」で三島由紀夫賞の候補にもなっています。「新潮」では連載リレーコラム「Passageーー街の気分と思考」欄を書いていただいています。

長島さんは2001年、木村伊兵衛写真賞を受賞しましたが、同時に受賞したのが、蜷川実花さん、HIROMIXさんで、そのなんとなく十把一絡げにした評価のされ方は、新しい世代の登場を予感させはしましたが、一方で苦笑を誘うものでもありました。

写真評論家の飯島耕太郎は90年代から彼女たちの写真を「女の子写真」と呼び、この潮流はカメラのオート軽量化や低価格化が生んだ現象だというようなことを言ってました。

この本は、そういう男性評論家の雑な言説に当事者として異をとなえるものなんですが、そのとなえ方がすごい。普通だったら、エッセイというかたちでとなえればいいんじゃないか、と思いますし、なんとなく書店で本を見たときは、装丁の感じからもそういう本なのだと思ってました。ところが、読んでみると、これがかなり本格的な論文なのです。

2011年から15年に、長島さんは武蔵大学大学院に通い、ジェンダー、セックス、性差について学び、この当事者による研究を修士論文にし、それを元に加筆修正したのがこの本だそうです。勝手に外からつけられた「女の子写真」という呼称を使わず、自らの写真を「ガーリーフォト」と呼ぼうと呼びかけます。かなり腹の据わった本で、読んでてなんども無自覚であることの恐ろしさに気づきを得ました。

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