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『応仁の乱』著者・呉座勇一さんによる新連載スタート!(No. 878)

考える人 メールマガジン
2020年8月27日号(No. 878)

『応仁の乱』著者・呉座勇一さん新連載
「名ぜりふで読み解く日本史」スタート!


応仁の乱』などで知られる歴史学者・呉座勇一さんの新連載「名ぜりふで読み解く日本史」が今日からスタートします。

第1回は「美濃のまむし」斎藤道三の名ぜりふ。NHK大河「麒麟がくる」で本木雅弘さんが演じて話題になりましたが、その知られざる実像とは? 第一線の研究者ならではの読み応え十分の内容です!

『村井さんちの生活』サイン本プレゼント!

「考える人」の人気連載「村井さんちの生活」が本になりました。

息子のSOSに気づけなかった後悔、きざみ葱を巡る夫とのバトル、子犬ハリーとの出会い、亡き母からの時を超えた贈り物、そして突然の入院生活。家族にとって、それは山あり谷ありの四年だった――。琵琶湖畔に暮らす翻訳者が日常を綴る、心温まるエッセイ集。
刊行を記念して、サイン本を3名様にプレゼント。
ご応募はこちらから↓

『雑貨の終わり』刊行記念!
三品輝起さん×島田潤一郎さんトークイベント決定!


「考える人」での連載中から大きな反響を呼んでいた三品輝起さん『雑貨の終わり』が単行本として発売されました。

三品さんは東京・西荻窪にある雑貨店「FALL」を営むかたわら、執筆活動もされており、デビュー作『すべての雑貨』で、「雑貨化している社会」にいち早く着目した〈消費文化論的雑貨考〉が話題になりました。

今作も、無印良品、村上春樹、TDL、街のほっこりパン屋さんと、ありとあらゆるものが雑貨化してゆく現象を考察していく、知的好奇心を刺激される一冊になっています。

本書の刊行を記念して、9/16(水)20時から、下北沢B&Bによるオンライントークイベントが決定! 対談相手は、三品さんのデビュー作を世に送り出した夏葉社の島田潤一郎さんです。

イベントは当日のライブ配信のみですので、ご注意ください。また、「サイン入り書籍つきチケット」も販売中です。

さらに、「考える人」でもサイン本プレゼントキャンペーンを実施。3名様にプレゼントしますので、ぜひご応募ください。
詳しくはこちらから↓

谷川俊太郎自身が自作の詩を朗読!
『ベージュ』サイン本1名様にプレゼント!


"18歳の日、ぼくは湧きあがる詩を大学ノートに書き始めた。あれから70年ーー"

つねに第一線で活躍する詩人が、未収録の作品から自ら選び、書き下ろしを加えた31篇。88歳の傑作詩集となった最新刊『ベージュ』が好評発売中。

収録作の「にわに木が」と「裸の詩」を朗読する映像をYouTubeでご覧いただけます。ご自身の声で聴く詩は格別、蝉しぐれと涼やかな緑もご堪能下さい。

また、『ベージュ』サイン本が1名様に当たるTwitterキャンペーンも実施中。

【応募方法】
1) 「考える人」のTwitterアカウント @KangaeruS をフォロー
2) 下記のツイートをリツイート

小社の「ソーシャルメディア・キャンペーン 応募規約」はこちらです↓

アクセスランキング

■第1位 村井理子「村井さんちの生活」(8/20)
右肩が上がらない

連載をまとめた単行本『村井さんちの生活』がいよいよ本日発売! 初登場1位となりました。ここ数カ月、右肩の激痛に悩まされているという村井さん。この痛みには思い当たるフシが……そして、まさかの救世主あらわる!? 


■第2位 吉川トリコ「おんなのじかん」
22. お金なんかと君は言うけれど

お金に困らない相をしていると言われたことのある吉川さん。お金のない生活も、まとまった額を手にした経験も味わった今、改めて考える「お金」の話。


■第3位 入江敦彦さん「御つくりおき」
大原の「Re:planter」村瀬貴昭さんに神様の住むテラリウムを植栽してもらう

京都でお買いもん』として発売中の本連載ですが、植栽家・村瀬貴昭さんが連続してテレビに取り上げられたことで、ランキング急浮上。透明のガラス玉のなかで数種類の植物を寄せ植えする「Space Colony」シリーズを手掛ける村瀬さんの作品は、京都の人気ショップなどに結構置かれているのだとか。

最新記事一覧


■岡ノ谷一夫「おかぽん先生青春記」(8/21)
小西正一先生の思い出

先月、動物行動学者の小西正一さんが亡くなりました。カリフォルニア工科大学教授で、小鳥のさえずりの「鋳型モデル」を提唱し、その後の小鳥のさえずり研究を方向づけた方です。

生物心理学者・岡ノ谷一夫さんの〈人生の目標のひとり〉である小西さんとの思い出。


■津村記久子「やりなおし世界文学」(8/24)
(21) 涎と悪魔と妄想の規律――コルタサル『悪魔の涎・追い求める男』

サキの忘れ物』が好評の津村記久子さんがさまざまな世界文学を読む連載、今回はコルタサル『悪魔の涎』を取り上げます。津村さんの「よだれ」へのこだわりの強さも読みどころですが、この短編集、〈妄想と現実の区別がついていない〉小説ばかりで、〈刺さる人には恋のように刺さる小説がひしめいている〉。……俄然惹かれますね!


■猪木武徳「デモクラシーと芸術」(8/26)
第20回 スターリンを激怒させたショスタコーヴィチ「第9事件」

大反響「ショスタコーヴィチ」編、第2回! スターリンに捧げる頌歌の作曲を命じられた天才音楽家が作った伝説の「交響曲第9番」とは?

編集長のお気に入り

◎秩父飴

埼玉に引っ越してきてから20年ぐらい経っているのですが、ここ1年ぐらい、「秩父」という地にどんどんとはまってきています。埼玉県の北西部、武甲山や温泉で知られる地域で、東京からだと西武池袋線で行けます。

なんとなく、秩父・長瀞というと、天然氷のかき氷の「阿左美冷蔵」であるとか、パワースポットとして名前がよくあがる「三峯神社」とか、岩畳の景観で知られる「長瀞渓谷」などの自然あふれる街というイメージだったのですが、通っているうちに、だんだんと、「そうか秩父のほうが東京より歴史が古いのか、それだけ文化の厚みもあるのだろうな」と感じることが増えてきました。

一見素朴なものだと思っていたものに、思っていた以上の文化的な歴史の積み重ねを感じることは、当サイトで連載中の若菜晃子さんの「おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子」や、「虎屋文庫は、今日も和菓子です」を読んでいてもよくありますが、私が秩父でそれをじかに実感したのは、創業元治元年(1864年)、勅使河原製菓の「秩父飴」に触れた時でした。

勅使河原製菓は、もともとは和菓子店として創業しましたが、戦時中に「いも飴」を作り始めて以来、黒糖にハッカを練り込んだ「茶玉」をメインに、「黒糖」「蜂蜜」「はっか玉」「しお飴」「醤油飴」などを作っているそうです。このラインナップと食べ飽きない味わいにいつも魅せられます。元治元年から150年の和菓子の経験がこの飴の深みのある味に結びついているのでしょう。

ほかにも、「武島家」でおばあさんが作っている安くておいしいいなり寿司や、大正4年創業の「せかい」の豚肉の味噌漬けなど、秩父の味に触れると、なんとなくこういう味だと思っていたものの奥深さに気づかされます。近くに秩父があるだけで、まだまだ知らないことに触れられてうれしくなる、そんな街です。

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