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東浩紀は「あいちトリエンナーレ」に何を思ったか(No. 847)


考える人 メールマガジン
2020年1月9日号(No. 847)

東浩紀は「あいちトリエンナーレ」に何を思ったか

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現在発売中の「新潮」2月号では、「あいちトリエンナーレ・その後」という特集を組んでいます。津田大介芸術監督をはじめ当事者による貴重な寄稿やインタビューを掲載。「表現の自由」について、文芸誌「新潮」が真っ向から取り組んだ総力特集です。

それに先駆けて「新潮」1月号に掲載された、東浩紀さんによる論考「アクションとポイエーシス」を「考える人」に特別掲載! 〈SNSの時代において、批評家の役割とはなにか?〉――当代きっての批評家が、昨年自身をもっとも悩ませた問題と切り結んだエッセイです。必読!

もうすぐ締め切り! 竹内薫さんサイン本プレゼント!

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「考える人」で連載していた竹内薫さん「AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方」が、『わが子をAIの奴隷にしないために』と改題・大幅改稿の上、新潮新書から刊行されました!

「2020年、小学校から義務教育化」プログラミングよりも大事なことがある。未来を生き延びる。たったひとつの冴えたやり方――。

刊行を記念して、竹内薫さんのサイン入り『わが子をAIの奴隷にしないために』を抽選で3名様にプレゼント。下記のURLからご応募ください。締め切りは1/13(月・祝)23:59!

アクセスランキング


■第1位 村井理子「村井さんちの生活」
子育ては自分の子ども時代を巡る旅

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年末年始に一番読まれた記事はこちらでした! 「朝からうるさいなあ!」と次男くんに言われてハッとした村井理子さん。それはかつて自分が母にも同じことを言ったから……。家族で集まる時期に、より多くの共感を呼んだようです。


■第2位 まだまにあう!2019年総まとめ
【2019年総合ランキング】1~20位

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昨年1年間で、どの記事に多く注目が集まったのか。100位から順を追って発表していました。改めて、昨年のご愛読に感謝申し上げます。

■第3位 名久井直子「たいせつな本」
何か挟まっていたり貼ってあったりしてうれしい10冊

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昨年の総合ランキング4位に入った記事が急浮上。ブックデザイナーならではの視点で、名久井さんが「装幀的にうれしい本」を教えてくださっています。どれもこれも魅力的ですよね!

最新記事一覧


■若菜晃子「おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子」(12/26)
西表(いりおもて)島 その1

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日本全国さまざまな土地を訪ねて、その土地で愛されている地元菓子を見つける連載、今回は沖縄本島よりさらに西にある西表島へ!

■尾原宏之「『反東大』の思想史」(12/27)
第17回 脱「帝大の下」、一橋大学の自意識のゆくえ

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「一橋出身者は悪辣で、ライバルを罠にかけるような策動をする」「一橋に行ったってことは、東大受験から逃げたってことだからね」……東大卒エリートの暴言に、根拠はあるのか!?

■吉川トリコ「おんなのじかん」(1/6)
8.母からの電話には出ない

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年末年始に家族や親せきに久々に会うのが、気が重くて……という方も少なからずいるはず。吉川さんも、ご自身のお母さまとの関係に改めて直面するきっかけとなったようです。

■三品輝起「雑貨の終わり」(1/6)
水と空

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西荻窪の雑貨店「FALL」店主であり、著書『すべての雑貨』が評判を呼んだ三品さんの連載が、なんと最終回です。短篇小説のような回となりました。

編集長のお気に入り


◎2019年紹介できなかったもの その2

あけましておめでとうございます。東京オリンピックの年にして、20年代最初の年がいよいよきました。前回につづき、昨年2019年、この欄で書こうと思っていたのに、書き逃してしまったものを、いくつかあげていこうと思います。


○千葉雅也『デッドライン』

『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』や『勉強の哲学』でここ数年注目をあびる哲学、表象文化論の書き手・千葉雅也さんが初めて書いた小説です。私が兼務している「新潮」が初出で、紹介したいと思っているうちに、野間文芸新人賞を受賞、1月15日に選考がおこなわれる芥川賞候補にもなって、あっという間に今もっとも注目をあびる純文学作家となりました。哲学系の本は歯が立たないと思っている方も、この小説は入りやすいのではないでしょうか。「考える人」にも、後日、小説家・保坂和志さんとの対談を掲載予定です。


○アニメ「キャロル&チューズデイ」

『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』、『坂道のアポロン』など音楽をモチーフとしたアニメで知られる渡辺信一郎監督が、世界に通じる音楽ドラマを、と思って作り上げたオリジナルアニメーションです。日本の作曲家として小山田圭吾、m-floの☆Taku Takahashi、ceroら、海外ではベニー・シングスやフライング・ロータスらまで早々たる面々がオリジナル楽曲を提供していて唸りました。現在、ネットフリックスで配信中。

どのようにアニメを作り上げたか、どのように作曲を依頼したかについて、渡辺総監督に2回インタビューしたTBSラジオ「アフター6ジャンクション」の特集も大変勉強になりました。


○映画「バーニング 劇場版」(イ・チャンドン監督)

村上春樹さんの短篇小説「納屋を焼く」を原作として映画化した韓国映画です。見た直後は、著者が意図的に作った余白を、解釈で埋めすぎだと感じたのですが、その後、時間が経つにつれ、「納屋を焼く」にインスパイアされた映像作品として、かなり筋が通っていると感じるようになりました。人間の底知れぬ恐ろしさが絶妙に表現されています。

『村上春樹の短編を英語で読む1979~2011』を書いた故・加藤典洋さんが見たらなんて言っただろう、なんてことをときどき考えます。


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