人生はエスカレーターじゃない
アラサーになり仕事を辞めてみた。正直、辞めれるほどお金があったわけでもない…積み立て貯金、少しの持ち株、ブランドもののかばん、断捨離した服や小物を現金化し200万円ほどを手に選択をした。というより、気づいたら自分が思ったよりも強い底力で退職の方向に心も行動も舵を切っていた。
ずっと、長期で海外に住んでみたかったこともあり、アジア圏の旅を経て円安がきついけれどヨーロッパにもやってきた。住処は現地の知り合いにお世話になったり、長期滞在による値引き交渉をしてみたりしながらなんとかサバイバルできている。
ヨーロッパに来てみると、日本での働き方がいかに普通ではないか、自己犠牲の上に成立しているかを肌で感じた。
日本にいた頃の生活は、今思うとよく頑張っていたなぁと、今と同じ自分がこなしていたとは思えない。4時半起き、仕事の事前準備や心を整え、身支度と簡単な朝ごはんを終えて6時発の電車に乗り、7時半には職場に到着。自宅へは22時ごろ帰宅。夜ご飯は歩きながらや電車で済ませる日もあった。
自分がやりたい!と思える仕事、情熱を持てる仕事だったことから頑張れていたし達成感もあった。しかし、去年の今頃は朝起きたらなぜか涙が出てきたり、週末に無気力だったり、友達とのプライベートな繋がりに前向きになれなかったり…職場仲間には見せないようにしていたけれどかなり疲弊していたと思う。
ドイツでは法律によって1日の労働が10時間以内と厳しく決められている。キリスト教関連や昔の何かの記念日だったり、ドイツ人も何のための休みかよく分からないような祝日もたくさんある。病休と有給がはっきり分かれていて、かなり休みを取れ心に余裕がある様子で、笑顔で過ごしている方々が多い。
休んでると罪悪感に駆られることも、自己肯定感が下がることもあった。でも、メンタリストDAIGOさんも「スキルをアップさせるためには安定から不安定な状態を乗り越えて安定に持ってく。」と仰っていたのを思い出す。次へのステップだと思いたい。
私はしばらく立ち止まってのんびりしよう。思いっきり寝よう。映画や本をたくさん読もう!語学の勉強、体づくり(筋トレ)、自己理解…自分の心に正直に素直に毎日過ごせるといいな。
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