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カーストもいじめもない!?令和時代の青春映画! 『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』


令和時代の最高な青春映画がNetflixに来た!

作品概要

「リチャード・ジュエル」「トロン:レガシー」などの女優オリビア・ワイルドが長編監督デビューを果たし、女子高生2人組が高校最後の一夜に繰り広げる騒動を描いた青春コメディ。高校卒業を目前にしたエイミーと親友モリーは成績優秀な優等生であることを誇りに思っていたが、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り、自信を失ってしまう。勉強のために犠牲にしてきた時間を一気に取り戻すべく、卒業パーティへ繰り出すことを決意する2人だったが……。主演は俳優ジョナ・ヒルの妹としても知られる「レディ・バード」のビーニー・フェルドスタインと、「ショート・ターム」のケイトリン・デバー。「俺たち」シリーズのウィル・フェレルとアダム・マッケイが製作総指揮。

高校最後の日、「勉強を頑張ってきて、学級委員もやって、私はエリート大学に行くけど、みんなは地元で頑張りな…」と思ってたら、みんなもエリート大学かい !あんなに勉強してなさそうだったのに?え?損してたの私だけ?なら最後に遊ぶしかないだろー!
みたいな一晩の話。

感想まとめ

「カーストが無い」とタイトルに書いたが、一番スクールカーストの意識を持っていたのは主人公の女子高生、モリー。その彼女の一日が描かれる。

モリーは卒業の日、とあるきっかけで(少しいじめ要素かもしれないが、)同級生3人が話す自分への悪口を聞いてしまう。それに対してモリーは、「みんなは勉強してないけど、私は勉強してるから、イエール大学に入る。だから将来有望。もう関わらないで。」とその同級生たちに言ってみたら、同級生たち(ひいては高校の全員!)がイェールやらハーバードやら、あるいはGoogleに就職する始末。
みんなの高校生活は、遊んでた。でも、勉強してなかったわけじゃなくて、勉強もしてた。
私だけは遊んでなくて、勉強してた。つまり、私だけ、勉強しかしてない!
そんな実態に気づいた卒業前夜に、パーティーに行ったり、強盗的なことをしてみたり、恋してみたり…

令和&高校生版ハングオーバーといえばいいか、なんといえばいいか…
笑えて、そして今っぽくて、最高な映画。

たぶん、2020年の東京風?なLAの高校生活

舞台はLAの高校。
流石アメリカ、流石LA。人種・家族・性的指向…多様性に溢れる描き方がされています。

作品中では、主人公こそが、昔な価値観を持っている代表を演じてくれていて、私達が見やすい立場で描かれている。
古い価値観の私達のために、新しい価値観と古い価値観のちょうど過渡期な、素敵な描かれ方がされています。

ただ、もしかすると、2020年台の東京23区内の高校はこんな感じなのだろうか。
多様性が増していて(外国出身の方とかも増えていそう?)、様々なことに対して寛容になってきていて(LGBTに寛容だし、それぞれの学び方にも寛容?)、
誰しもが実は勉強していて、昔ほどいじめがなくて、そんななかでお互いの世界/コミュニティで生きている…

きっとだんだんそういった世の中になってくるのではないか?なってほしい。
そんな風に思える、2020年代な日本を想像したい、洋画でした。

令和時代のドラマの描き方

なにより、これまでの青春映画って、何かとの衝突だったり、いじめだったり、カーストだったり…もう描き方が難しかったテーマを、この映画では実にスマートな描き方がされています。

とはいえ、コメディ映画。
一人ひとりがとても印象深く描かれており、しかもスクールカースト・いじめが無いとなると、全員を愛せて見れてしまう。
LGBTも含め、寛容な描き方がされていて、現代的な作品となっている。

おそらく2020年代の青春映画のベースとなるような、みんな味方な映画でした。(ただ、もしかすると、いじめがないのもないで映画らしくなかったりするのか…?)

オリビア・ワイルドという女優さんの長編映画初監督作品。
初映画と思えない!

ぜひ見てください!

日本公開は2020年で、多くのシアターで公開されていたわけではない映画が!流石Netflix、最高!
amazonでも有料ですが見れるようなので下記もぜひ!

https://www.netflix.com/title/81061054



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