見出し画像

悪魔のような上司と、ガッツのある新人『プラダを着た悪魔』感想

検索欄に「プラダを着た悪魔」って入力すると、サジェストに「プラダ 着てない」って出てくるんだけどそうなの!?着てないの!?!?

ブランドに疎いので、どれがプラダなのかとか全然わからずに見てた。

見た後は、ファッションセンスと名誉と地位が欲しい〜!!!という気持ちになったよ。


【あらすじ】

一流ファッション誌「RUNWAY」の編集長:ミランダのアシスタントとして採用された、主人公アンディ。

誰もが憧れる仕事に就けたアンディだが、実は本当にやりたいのはジャーナリストの仕事。アンディはダサくてファッションに興味もないが、ここで1年働けば、どんな仕事にも就けるため、頑張ろうと決めるアンディ。

しかし、ミランダは実に横暴で、アンディは理不尽な命令に振り回される。
「使えないやつ」扱いされていたアンディだが、持ち前の頭の良さと人の懐に入り込める強さで、だんだん周囲の心を掴んでいく。

アンディは1年間頑張り切れるのか!?


【こんな人におすすめ】

•ファッションに興味がある
•頑張っている人を見るのが好き
•仕事へのモチベーションを上げたい
•女性をエンパワーメントする映画を見たい


【ネタバレなし感想】

アンディ役のアンハサウェイが可愛すぎる。
そして、ミランダ役のメリル•ストリープがカッコ良すぎる。こんなおばあちゃんになりたい!!

アンディは映画のストーリー上、ダサダサ女として冷遇されるのだが、正直顔がめちゃくちゃ可愛くてスタイルが良すぎるため、「もう服ダサかろうが優秀でしょ」という気持ちになる。

まあそれはともかく、どんな横暴なミランダに対しても、夢のために必死に答えようとするアンディ、応援したくなること間違いなしだ。

私だったらこんな厳しい環境のもとでは初日でぴーぴー泣き出して逃げるので、アンディの夢へのガッツはすごい。
でもアンディはいい大学出てるし、顔がめちゃくちゃ可愛いので、私もそうだったら「こいつら、この私に対してなんなの?絶対見返してやるから。」とか思えるのかもしれないな……。

「RUNWAY」で働く人たちは、ファッションに対する誇りを持ち、厳しい環境でも必死に頑張っているため、「私も何かを頑張らねば…」という漠然とした不安に駆られた。

たぶん今情熱を持って仕事してたり、夢がある人はこれ見たらモチベーションめっちゃあがると思う。生存以外なにも頑張ってない私でさえ心に熱が残った。


【ネタバレあり感想】

ファッションで人は変わる

アンディはファッション誌に応募してきたにも関わらずダサすぎるんだけど、ちゃんとした格好したら見違えるほど美しくなった。

それによって周りの対応が変わったのを、「ルッキズム」的にとらえる人がいそうだけど、それは全く違うと思う。

よく「ファッションにはTPOが大切」と言われる。
それはイコールで「おしゃれでなきゃいけない」わけではないが、ファッション誌においては「ダサい格好」はTPOをわきまえてない格好として見られる。ファッション誌なんだから。

TPOをわきまえてない格好が嫌がられるのは、どこの世界でもどんな状況でも同じだ。山登りにハイヒール履いてきたり、葬式にウェディングドレス着てくるようなものだ。
だからダサい(TPOをわきまえてない)アンディが冷遇されるのは、ある程度仕方がない。

しかしナイジェルの手によって美しくなったアンディは、内面を見てもらえるようになった。
それは「ルッキズム」的な文脈ではなく、TPOに合う服装ができるようになったからだと思う。

そういう意味でファッションはやっぱり大事だなと思った。
私自身ファッションセンスは無い方なので、磨いていきたいところである。私にもナイジェルがいてくれたらなあ!!!!


誰もが憧れるミランダ?

ミランダは自身のことを「誰もが私に憧れる」みたいな風に評していたが、なかなか評価の分かれそうなところである。

ミランダは名誉も地位も金もあるけど、心を許せる友人もいないし、恨まれたり恐れられている。敵が多く、夫とも離婚危機にある。

そんなミランダにアンディは憧れなかった。地位とか名誉よりも、自分の夢と、心から大切な男を選んだ。
それが正しい選択なのだろう……。

でも私はミランダになりたい!!!!

あんなかっこいいおばあちゃんこの世にいますか??一目惚れした。

いまだに女が仕事で立身出世するのは難しい世の中である。その中で、ファッションのカリスマとして、誰にも媚びず、情報戦にも打ち勝ち、地位を盤石なものとしている。最高の女だよ!!!!

ミランダは横暴で、部下からすると最悪な人間だ。しかし、男の上司みたいにセクハラしてこないだけマシかなと思った。セクハラは本当に心がゴリゴリ削られるので……。

上司自身に能力があって、自らの有能さを示せばちゃんと見ててくれる。そう考えれば、結構いい上司なのかもしれない。「自らの有能さを示す」ところがめちゃくちゃハードル高いが……。

ミランダは横暴で家庭も顧みない「悪魔」として他人から評価されているが、「私が男だったらそういう事言われたかしらね」みたいなセリフには共感した。

仕事ばっかりで…とか世間からは言われないよね。妻からは言われるかもしれないが。横暴な男も死ぬほどいるしね。

だからミランダが夫と離婚するのは結構正解なんだと思う。もっと家庭を守ってくれる、昭和の女みたいなタイプの男と一緒にいた方が、幸せなんじゃないだろうか。
いい意味で男のプライドがないタイプ。仕事人間としてのミランダを愛せる人。

多様性が叫ばれる社会なら、仕事人間の女×家庭人間の男のカップルがあってもいいよね。


【おわり】

ストーリーも最高ながら、アンディとミランダのファッションも可愛くておしゃれで、画面も華やかで楽しい。

見終わった後は、何かを頑張りたくなること間違いなしだ。

この映画が長く愛されている理由がよくわかった。

That’s all.

ここまで読んでくれてありがとう!

この記事が参加している募集

#映画感想文

67,197件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?