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繊細さんの成長

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤める学校は
子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。

・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う

を大切に記事を書いていきます。

雨の音も嫌

新入生として学校に入学したAちゃん。

音に敏感で飛行機や草刈機の音、雨音など
大きい音を聞くと不安で、大人のところに来る。
お母さんと離れることも不安で、一緒に登校して過ごしていた。
手が汚れるのが嫌で、どろだんごを作ることもしない。
虫も嫌いでハエや蚊が近づくと、悲鳴をあげて逃げる。
海も怖くて近づくこともできない。

入学した当初はこんな感じ。

どうして嫌なのか?
理由を聞いたことはほとんどない。
理由を聞いたところで、なんの解決にもならないことが
なんとなく予測できたからだと思う。

私は半分、ポジティブにあきらめていた。
今のAちゃんは不安でいっぱい。できないことも多い。
それでいいじゃないか。
できないことを受け入れて
今できることを本人と考え、向き合う。
そうやって、Aちゃんと関わり続けた。

とはいっても、半分は諦めているが
残り半分はなにかしらの変化(成長)はするだろうと確信していた。

加速する変化

通い始めて1年も経つと色々な変化が生まれる。

虫が怖かったAちゃんも友達の影響で
初めて、ちょうちょを捕まえて大喜び。

できなかった木登りもできるようになり。

浜辺に行くことすら嫌がっていた海で
潮だまりに浸かって遊ぶ。

雨の中、どろどろになって遊ぶ。

できることがどんどん増え
変化し続けるAちゃん。

変わらないところ

とはいっても
お母さんと離れるときは勇気がいるし
(別れるのにちょっと時間がかかる)
雨が屋根に当たる音を聞くと不安になるし
給食はお米しか食べないし
虫か飛んでくると「キャー!」とびっくりする。

この特性の中には、大人になっても変わらない
Aちゃんの特性があるかもしれない。

それでいい。

今、私ができることは
Aちゃんが自分の足で一歩ずつ成長するのを
サポートすること。

時に、見守り
時に、ぐいっと背中を押す
Aちゃんの安心できる人として。

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