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やりたいことが言える環境をデザインする

わたくし、もやしの自己紹介

わたくし、もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

やりたいことが見つからない。

自分のやりたいことは何?と聞かれて困る子どもがたくさんいる。
そんな時は、友達の遊びを参考にしたり、自然発生的に始まるやりたいことをやるなどして過ごしている。
自分のやりたいことを見つけることは、人によってはとても難しいことで
安心安全な環境が整ってこそ発揮されると思う。
そのためには、一つ一つハードルを越えていかないといけない。

学校に通う1人の女の子は、とても慎重派。
やりたいことがあっても「やりたい」と言えなかったり。
やりたい時は友達とじゃないとやらない。
私はそんな様子を見ていた。
そのため「好きな料理を作ってみよう」というテーマで
クラス全員で一人一人好きな料理を作ってみることにした。

友達とじゃないと嫌!

私の狙いは女の子。女の子に今回のテーマと内容を説明した。

もやし「自分で一つのメニューを決めて、好きな料理を作るよ。なにが作りたい?」
女の子「1人だったら作らない!」

女の子の第一声はそれだった。
自分の作りたい料理を決める時に1人で決めたり、1人で作業することへのネガティブな気持ちがあるみたい。
「自分1人で作るわけではない。メニューが違うだけ」
「自分の作りたい料理を決めるところを大切にしている」
と女の子にはゆっくり説明すると納得したみたい。
本を参考にしながら、自分の作りたい料理を探し始め、迷う友達を横目にさっさとメニューを決めてしまった。

環境をデザインする。

なんでもできる環境の中でやりたいことに取り組むことはハードルが高いのかもしれない。(その女の子にとっては)
また、一人ぼっちになってしまう恐怖感もある。
そんな子どもには、やれることの範囲を狭くしたり
1人でも大丈夫という環境を整える。
目指すところは、
やりたいことがあったら、1人でもやれる強さと
友達と話しながら進めていけるしなやかさ。
そこに向かって、一歩ずつ進んでいけるように環境を作っていきたい。
(子ども自身が、そんな風に進んで行きたいかも問いかけながら)

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