こんにちは、私は小学校で教員をしています。
普段は「授業中に考えていること」などをnoteで紹介しているのですが
今回は、先日研究授業をした国語の教材について自分が考えたことを紹介しようと思います。
光村図書(3年生 国語)に「まいごのかぎ」という物語があります。あらすじを簡単にまとめると
というお話です。
つかみどころがなく何とも不思議なお話です。
数年前、初めてこのお話を読んだ時は、正直難しくて理解できなかったのですが、最近読み返して「こうかもしれない」という解釈ができたので今回紹介します。(あくまで私の考察ですので、この考え方が正解というわけではありません…参考程度にお読みください。)
この物語で私が、最も気になったのが、「りいこ」と「うさぎ」と「かぎ」の関連性です。
私自身の今の解釈としては
「りいこ(の本心、価値観)」=「うさぎ」=「かぎ」と考えるとつじつまが合うと感じています。
「うさぎを消したタイミング」と「かぎがでてくるタイミング」が呼応していることから、まずこの二つは関連性がありそうです。
また後半、りいこの気持ちが明るくなることに、呼応するようにうさぎが現れ、かぎが消えています。
これが正しい答えかはわからないですが、この三者の関係性を次のよう順をおって整理してみました。
という話なのではないかなと個人的には考えています。(何度もいいますがあくまで個人的な解釈です。)
授業では、私のこの解釈を伝えるのではなく、この解釈を越えて、子どもから別の解釈が生まれることを期待しています。(今まで授業の中で、子どもが教師の解釈を越えた気付きをするということは結構あります。)
あくまで、いち個人の想像でしかありませんが、物語の意味が自分なりにつながったときに、
何年たっても「あ、こんな読み方もできるかも」と新しい発見をできるのが物語文の最大の面白さだと思っています。
私の解釈を子どもに伝えたいというよりも、「子どもたちならどのような解釈をするのだろう」と、一緒に教材研究を楽しむような気持ちで授業をしています。
また機会があれば、「まいごのかぎ」の気づいたことを紹介できればと思います。