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久しぶりに

先日、10年ぶりくらいで魔女の宅急便を視聴しました。
家族3人で視聴しましたが、泣くシーンがほぼ夫と同じだったので、なんだか安心しました笑。

久方ぶりに最後までしっかり視聴したせいか
感想や見方が、子供の時のそれより大分違ってきたように感じました。

特に私が注目したのは
キキに対する周りの女性たちの姿と関係です。

魔女の宅急便の登場人物は、女性が多いです。
ざっと思い出すだけでも、

オソノさん
ウルスラ
キキの母
最初の仕事の依頼主
ニシンのパイのおばあちゃん

みんなキキより年上で、キキのことを気にかけたり、世話をしたり、時には手を差し伸べてくれます。
しかもその手の差し伸べ方がとってもスマート!
そう見える理由は、キキを年下の女の子でありながら、一人前扱いしていることにあると思います。

オソノさんなんて、ほぼキキの母親のようなポジションなのに、熱を出した時もキキが欲しいと思われる分だけの助けだけをして、さっと仕事に戻ります。
魔法が弱くなってしまった時も「それって元に戻るんだよね?」と過剰に心配するような態度はありません。

ウルスラはもっとキキに近い存在なので、キキの不安を一緒に受け止めて、自分に対する振り返りも同時にしています。
立ち直り方のアドバイスも自分の経験から、キキの背中を押すように話してくれます。

他にもいろんな人物がいますが、キキが一人前の魔女になるために、年上の女性たちが必要だったという描写は、今の私にはすごくしっくりくるものがありました。

「子供が成長するためには同性のロールモデルや支えになる人間の存在は重要だ」
という私の考えと一致したからです。

「同性の」としたのは訳があって。

男女平等が叫ばれて久しくなり、ジェンダー論が世に広まってからもある程度経ちますが、性別がこの世に存在することは紛れもない事実です。

その性別がある限り、思春期のような自分の性別を強く意識する時期においては、年上の同性の姿は未来の自分の姿として、潜在意識のように自分のアイデンティティを構成していくものなのだと思います。

きっとキキはこれから、ウルスラのような伸びやかで自由な強さを持ち、オソノさんのようなおおらかな優しさを手に入れて、どんどん素敵な女性になっていくのだと思います。

子供に対してだけじゃなく、身近にいる会社の後輩とか、年下の友人とか、そういう人たちもひっくるめて、年上が年上らしく振る舞うことって実はすごく大事なことなんだなって感じました。


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