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#28...読書習慣 最強リーダーの「話す力」③

これまで、この本について読みながら感じたことを2回書いてきました。
今日はその3回目で、締めくくりにしようと思います。

この本を読む意味至った経緯、感じたことは末尾にリンクを貼っておくので、もし興味を持っていただけたらご覧ください。

これまでの振り返り

リーダーとして、影響力を発揮する話し方をする上での、大切なポイントをまとめてくれている本で、過去2回では、

  1. セルフパペットを用いて、理想とするリーダーを自分に演じさせることを意識する。素の自分と切り離すことで、ある意味で自分を精神的に守ることも出来る。その代わり、素の自分を表現する場を別に持つ必要があると思う。

  2. リーダーが影響力を発揮しやすい場の一つはプレゼンやスピーチの機会。この機会を活かすために一番最初にするべきなのは、登場をいかに演出するか。話す前に勝負は粗方決まってる。

と、このようなまとめ方をしました。
今回は、プレゼンやスピーチでの影響力を発揮するために、聞き手の気分を高める方法のパートのうち、特にここだ!と思った部分をまとめたいと思います。

聞き手の気分の高め方

著者は、高揚感を高める、と表現されています。
その上で、方法論として3種類を提示してくれています。
言葉だけ伝えると、
 ①対極に置く
 ②思い出させる
 ③声のエネルギーを変える

の3つです。

今回のまとめでは、この3つのうち、対極に置くということを取り上げたいと思います。

対極に置く、とは、幸せな状態を理想とした時に、今を不幸な状態として話をすること、と理解しました。
今、これだけツラい状態、不幸な状態だということを聞き手に意識させて、そこから幸せな状態に向かうためにこういうことを目指そう!という動機づけのことだと思います。

この手の話の仕方は、確かに耳にすることあるなぁと思います。
ただ、この手の話を聞いて感じることとしたら、
 ・今の不幸を再認識させられると、気分が滅入る
 ・次に幸せがイメージできるほどの手段が提示されなければ意味がない

の二つだと思います。
本書の中では、私の感じることにまでは解決策は提示されていませんでした。
ただ、私の懸念は話す人の立場にもよるのだと思います。

実務的な課長クラスのリーダーの場合は、幸せに至るための手段にブレイクダウンされていないと、メンバーから「結局何をしたらいいのかわからない」とか、アイデアが煮詰めきれていなければ「それをやったところで幸せには結びつかない」となるのだと思います。
だからこそ、現場に一番高いリーダーが、一番マネジメントやリーダーシップの発揮の仕方に迷うのだと思う次第です。

それは、より上位の役職の方々も意識すべきポイントだと思います。
目指すべきゴールを設定したのであれば、それに向けて各役割の部門に何をしてほしいのか、それが結びついて全体として目標達成に結びつく、というストーリーを語る必要があるのだと考えます。

部をまとめる立場になって感じるのは、このような目標達成に至るプロセスを、物語のようにストーリーとして語ることの必要性です。
会社の規模が小さいうちは、何となく自分が考えてることがメンバーにも伝わりますし、違う方向を向いていたら軌道修正も容易いですが、規模が大きくなり、自分が全体を見れなくなるサイズになると、危険です。
思わない方向に向かって進んでいたり、全く進まなかったり。

話す力と同じくらい、話す内容をどう整理するかも大切だと思います。

基準を示す

この本を読んでとても共感できたポイントの一つです。
自分が話をした後、メンバーは動き出せるのだろうか?迷った時に正しく判断できるのだろうか?と言ったモヤモヤがどうしてもスピーチやプレゼンのあとには残ります。

その解決策の一つとして、「主語が自分であることを明確に示す」ことを示してくれています。
例えば自分が中間管理職である場合に、上位の責任者の考えを、自分が咀嚼してメンバーに伝える機会は多いと思います。
そのときに、「こうなりました」「こういうことらしい」という、どこか他人事であったり、伝聞系の表現で話をされると、その内容はリーダーの熱量が乗らないので、メンバーの動きが鈍るということを述べていました。
これには私も心当たりがあります。
人を動かしたい時、本当に伝えたいメッセージがある時には、主語を自分にする、ということが大切だということです。

総じて

この本を読んで、話す時の演出というものによって、聞き手の印象が変わることに気づかせていただきました。
普段意識しないポイントだからこそ、学びのあるテーマだったと言うのが私の印象です。
オフィシャルな話す場だけでなく、色々な場面で活用できる内容だと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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