見出し画像

スマホが子どもに良くないって実際のところどうなの?ホントなの??

子どもにスマホは良くないという情報、誰でも耳にしたことがありますよね。
私は、学者でもなく、専門家ではありません。
なので、スマホが具体的に子どもの脳にどのような影響があるのか、エビデンスに基づいた話はできません。

ですが、
保育現場で実際に感じたことは、伝えられます。というより、声を大にして伝えていきたい問題だと思います。

スマホ・タブレットを頻繁に見ている子とそうでない子、何が違うのか⁈  
・コミュニケーション力
・自分の感情のコントロール
・集中力
主にこの3つだと、私は感じています。

我が子には、この3点は身につけて欲しいところではないでしょうか?

私が小さい頃、いや、もっと前の時代は、この3つの生きる力は自然と遊びの中で身についていたことなんですよね。

けれど、現代は、情報や物に溢れていて、子どもたちの遊び方が変わってきてしまい、自然に身につく力ではなくなってしまっているのではないかと感じています。

もちろん、子どもの生まれ持った元々の性格や個性もあるかと思います。
ですが、私がここで伝えたいのは、
スマホやタブレット、ゲームの影響が実際に成長の妨げになっている子どもの話です。

—————————————————————

5歳児 Aちゃん You-Tubeに毎日釘付けで母が疲れ切って先に寝てしまうと夜な夜な1人でYou-Tubeを見てしまうそう。朝まで見ていることもあるそう。取り上げようとすると暴れて手がつけられないのだとか。
Aちゃんの気になる姿  自分のことをアウトプットすることが苦手、園では静かな方で自分の意見は言えない。が、家だと感情をコントロールできず大暴れする。アウトプットが苦手という点では、性格ももちろんあると思います。でも、家庭と社会(保育園)での姿に差がありすぎ、このままだと家で感情コントロールができない姿がエスカレートしていくと、以前よく言われたすぐキレる子の予備軍になってしまいます。

—————————————————————

小学1年生 Bくん 彼は兄が1人いて、家では殆どの時間ゲームをして過ごすそう。そのことに関して母は何も感じていない様子。 

Bくんの気になる姿 経験した出来事や何かを他人に伝える時に、順序立てて話すことが難しく飛び飛びで話す。言葉の理解力が低い(3〜4歳ほどの理解力)。彼は、心理士(障害がある子どもへの援助の仕方などアドバイスをくれる)の方から、ゲームばかりしていて、物事を考えることが難しいようだと指摘があった。頭の中で考えて話すことが難しいのだろうと。

—————————————————————

5歳児 Cくん スマホ、ゲーム、テレビに夢中で、両親が把握できていない時間に寝ている。(把握してよと思ってしまうのですが。。

Cくんの気になる姿 朝からあくびが多く、話に集中できない。お昼寝後もあくびは続き、一日中集中できない時間が続いてしまう。話に集中できない為、話が理解できない。友だちの話を聞き入れることが難しく、自分の言い分を繰り返し相手の声が耳に入らない。大人が仲介に入っても自分の意見を主張し、相手にも思いがあることを伝えても伝わりにくい。

—————————————————————

保護者にも、「スマホ良くないですよ。」「お子さんの集中力に影響が出てますよ。」と伝えていますが、集団の中でそこまで影響が出ることなのか、想像しにくいことだと思います。

スマホはダメだとわかっていても、子どもの目に触れないようにすることは難しい現代。

良くないと思っていてスマホを子どもに与える理由は、静かにしていて欲しい時や、泣き止んで欲しい時など、子どもを育てる上で大変なシーンではないでしょうか?

でもこのスマホを渡したら静かにしてくれた。がいつの間にか、スマホを欲しがるようになってしまうことが多いですよね。

止められなくなってしまうんですよね。

子どもにとっては、
"自分が何もしなくても興味のあるものがドンドン飛び出してくる"のがスマホです。
→自分の好きなことを自分で見つける力がいらない。

自分の思い通りになる対象がスマホです。
→だから対人間となった時に、接し方がわからなくなる、自分の思い通りにならないとキレる。

いつまでも終わりがないのがスマホです。止められない。止まらない。

乳幼児期は、五感を使う経験が必要です。
いろいろなものに触れて、いろいろなことを感じることで、
自分自身を感じることができます。
自分ではない他者・外界との向き合い方を知ることができます。

目で実際に見て、手で触れたいものに触れ、自分の足を使って行きたいところに行く。
全身で”楽しい‼︎” と感じ、”やってみたい‼︎” ”チャレンジしたい”ことを自分で見つけることが必要です。

大きくなるに連れて、嫌でも社会の決められたルールの中で生きていくことになります。
この社会とは、大人になってからのことではありません。
保育園、幼稚園も子どもにとって小さな社会です。
そこから小学生になり、授業の時間がきっちり決まっていて好きなことをする時間がぐっと減っちゃうんです。
学校は勉強するのが大前提ですから。

そうなると、様々なことを経験をしたり、好きなことに熱中したり、興味のあることにチャレンジできるのは乳幼児期しかありません。
逆に言うと、今経験しておかないと、社会のルールに馴染めず、今問題視されている”ゆとり世代"や”さとり世代"と言われる大人の子になってしまうかもしれません。(ディスってる訳ではなく。)

スマホは現代では、情報の宝庫です。
上手く付き合う方法を大人も考えて、子どもに伝えていきたいですね。
もちろん、私も。


#日記 #コラム #子育て #育児 #保育 #私の伝えたいこと #保育士

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?