人格形成?!生きていくための"土台作り" part1
はじめに...私は心理学者でも教育評論家でもなんでもありません。ただの保育士です。なのでさらっと読んで頂けたら嬉しいです。
”人格形成”と書くと難しく聞こえますが、私がここでお伝えしたいのは、小難しいことではなく普段の保育で感じてきた事です。
長くなると思うので、乳児期・幼児期に分けてお話しようと思います。
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乳児期に必要だと感じることは、"心が満たされること"だと、私は思います。
0歳の赤ちゃんは泣いて欲求、要求を訴えます。
オムツが濡れた・お腹が空いた・眠いからはじまり、成長と共に要求が増えていきますよね。これが大変。
おもちゃが握れるようになったと思ったら、手からこぼれおちると『落としちゃった~。また持たせて~』
寝返りできるようになったら、『手が(体の下から)抜けなくなった~助けて~』、手を抜いてあげてしばらく経つと『うつ伏せ苦しいよ~仰向けに戻して~』、仰向けに戻したのもつかの間、また寝返りして手が抜けないの繰り返し。。(私この時期かわいくて大好きです。)
今度は後ろにしか進めないずり這い、お腹を軸に体をクルクル...という時期に『ママどこ行ったの~行かないで~』の後追い。
つかまり立ちをしたと思ったら、『手離せないよ~どうやって座るの~』
ひとつひとつ応える間にも、お腹すいた~オムツ換えて~眠い~もある訳ですから、家事も進まずた~いへん!! と、0歳児期の要求は止まりませんよね。
でも赤ちゃんのこの要求に応えることで、赤ちゃんは満たされ愛着関係が形成されていきます。
この愛着関係がすごいもので、子どもはこの関係の安心感から外の世界へ飛び出して行けるのです。
お母さんは経験したことがあると思いますが、ハイハイでお母さんのもとから離れて遊びにいった時に何度も振り返りお母さんの存在を確認する姿があります。保育園でもあります。これがとっても大事なのです。
特定の人と安定した関係性を築くことで形成される"安心感"から、その子の人間関係、人生のストーリーが始まります。母親とのかかわりを出発点として、人との信頼感の土台を作るのです。
聞いたことがある方も多いかもしれませんが、0歳の生まれたばかりの赤ちゃんが、泣いて欲求を訴えても誰も何も応えてくれないと、泣くことをしなくなるそうです。私は今までに出会ったことがありませんが、知り合いの保育士で泣かなくなった赤ちゃんを保護した方がいます。その赤ちゃんは、大人のかかわりで再び泣いて欲求を訴えるようになったそうです。
そして、0歳で愛着関係を築いた子どもはどんどん探索を始める1歳児になります。
成長はすべての連鎖。0歳児で出来上がった土台が、大人の関わり方で更におおきな土台になっていきます。
子育てってすごいですね。お母さんの愛が子どもの出発点なんですもの。
長くなってしまったので、1歳児のお話は次回。
実は、私はほとんど乳児クラスの担任でした。今の職場も最初は乳児保育の経験がある人ということで入りました。なので、乳児について書きだすと止まりません。w(幼児のこと書いても止まらなかったりしてw)
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