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人格形成?!生きていくための"土台作り"part3

1回では書けず3回目となってしまいました。今回は私が幼児期(3~5歳児)とかかわる時に大切にしていることを書きます。

part1とpart2では、身近な人にありのままの自分を受け止めてもらうことの大切さを書いてきました。これは、幼児期でももちろん大切なことですが、更に私が大切だと思うのは、"経験”からいろんなことを知っていくことです。というよりも、経験なしでは知ることも学ぶこともできません。

保育をしていて、経験することが子どもたちの生きる力になっているのだと日々感じるので、どういうことなのかをぜひ知ってもらえたらなと思います。

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子どもが言うことを聞かなかったり、自分の思うように動いてくれない時に、ついつい「さっき言ったでしょう?」「この前言ったでしょう?」と言ってしまうことがあると思います。
私もこれよく言っちゃうんです。(反省。。)

でも子どもの表情がなんだか納得いってないような、「よくわかんないけど怒られた」というような時があったり、「怒られるから!」と行動をやめてしまったり。

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例えばよくあるのが、
台拭きではなくて雑巾でテーブルを拭いちゃったり、
砂だらけのまま部屋に入って部屋を砂だらけにしてしまったり、
今日は網戸に寄りかかりぶち抜いた子がいました。笑

一見大人からしたら、"マナー" "常識"かもしれません。
でも"まだ"知らないのです。「これはね。。。」とひとつずつこの日本の"マナー" "常識"を伝えていかないと知らないままなのです。
知らないことで怒られるってそんな理不尽なことはないですよね。

そして、、、マナーや常識に限らず、子どもはすべてのことに関して、経験することで、さまざまなことができるようになります。

その中で私が一番伝えたいのはコレ!!

『人とのかかわり方』です。少し想像しにくい話になってしまうんですが、保育園では、保育士が意図的に、子どもの喧嘩が起きないように、トラブルが起きないように回避しようとすることが多くの場面であります。

なぜ、回避しなければいけないか...
主な原因は、保護者からのクレームです。友だち同士のケンカで訴えると言われたことが何度かあります。
内容は様々ですが、対友だちとのトラブルで訴えると言われてしまったら、やはり今後クレームされないように回避していかなきゃいけないんです。施設側として。

あともうひとつ理由をあげられるのが、
保育士が子どものこれからの育ちを考えずに関わってしまっているということです。。。
これはまた別の時に書きます。

話は戻り...
ケンカやトラブルを回避することで、友だちとぶつかり合うことが減り、人とかかわるための経験を奪ってしまうのです。
私はこの経験を奪わないことがとても大切なことだと思っています。

つい先日、5歳のクラスで起きた出来事で親からの指摘があったのですが...

少し狭い場所で子どもが並ばなくてはいけない場面がありました。
この時、列を作るのに机が邪魔になっていました。が、私は敢えて机を大人が退かさないという選択をしました。子どもが自分たちで考えて、友だちのためにつめて並んであげたり、列を曲げて並んでみたり、と方法はいくつかあり、自分たちで考えて欲しかったからです。

この時、実際はケンカになってしまったのですが、私はそれもありかなと思っていました。ケンカになったあとにお互いの思いを引き出してアウトプットすること、インプットすることの経験をして欲しいからです。又、いくつかの解決方法があったことを大人が伝えることで、これからの考える力にも繋がっていくだろうと思ったからです。

けれど、保護者から翌日指摘があり、家に帰って子どもが話したことを聞いて、どういう状況だったのか説明してほしい。うちの子が嫌な思いをしたと。。

そんなに守ってたら、どうやって人と関わってくんだ!!!!と声を大にして言いたかった!!!!(言えませんが。)
こういうやりとりをどんどん経験して欲しいのに!!!!

今後、子どもたちは、人間社会で生きていく中で、
•相手に思いを伝えるアウトプットすること
•相手の思いを受け入れるインプットすること

が必要になってきます。
この土台を幼児期に作っていくことが必要なのです。

卒園したあとに保護者からよく相談を受けます。小学校で友だちとのかかわりで悩みを抱えていると。
友だちとの関係が上手くいかず不登校になるケースもあります。
なんででしょう。きっと、小学校に上がると大人が人とのかかわり方を伝える機会がぐんと減るからだと思います。中高になると大人が間に入ってくれるなんて、更に減りますよね。大人が見守ってあげられる時に、自分の力で友だちとの関係を作る土台を作って置かなくてはいけないのです。

心理学的にも人格形成は乳幼児期に行われるとありますが、生きていく環境としても、保育園時代、幼稚園時代に生きていくための土台を作っていく必要があるのだと思っています。


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