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はじめまして、ごはんの話でもどうすか?

はじめまして、「かねこ」と申します。
地味だけど、やけに食べ物が旨い山形県で、
食べ物に関わる仕事をしています。

振り返れば3年前、大学の恩師から
「アートブックフェアやるから、かねこもなんか本作りなよ」

という、この一言から生まれたZINE
「かねこのたべもの自由帳」を作ることになったのが
自分の話を本にするきっかけでした。

アートブックだって言われるのに、かっこいヴィジュアルも思いつかないし、問題提起できるような志もなかった僕は、「うーん、じゃ食べ物の本を作ります」とだけ先生に返事したわけなんですが、その後の工程を考えるとあまりに見切り発車だったなと反省しています。

僕が絵を作らずに本の体裁を保つ方法を思案して、そういえばSNSにやたらと長文で、食べたものの感想を書く癖があったなと思い立って、食べ物エッセイ(笑)を作ろうと決めました。

いざ書こうと思って、いつも通り美味しかったご飯の話を書いてみたんですが、なんかしっくりこない。

ーー美味しいことは大事だけど、専門家でも、インフルエンサーでもない自分が書いたお店のレビューを本にして誰が買ってくれるんだろ。食べログの方が信憑性あるな。とはいえ、ならどんな食べ物のこと書こうかな、、

こんな風に悩みつつ、とりあえず思い出深い食べ物を思い出しながら並べてみます。

ラーメン、銀杏、コーヒー、牛タン、、、

それから何で思い出に残ってるのかを理由を足しながら、その情景を文章にしていきました。やってみると案外書けるし楽しいことに気づいて、つっかえながら少しずつ数を増やして、ある程度の本数が溜まった時、ふと不安が襲ってきました。

ーーこれ面白いんだろうか

予防線として、編集を頼んでいた本の虫の同僚に、ドキドキしながら見てもらうと、すんげー量の感想が届きました。食をテーマにした書籍の傾向や、僕の文章のタイプ分けなど、普段本を読まない僕でも彼の文章が面白いことは分かって、お前がなんか書けよと思いつつ、初めて作品の感想をもらえたのが嬉しいやら、小っ恥ずかしいやら複雑な気持ちになりました。

そんな彼からもらった言葉で印象に残っているのが
「かねこさんは、食を通して他者との関係を書きたいんすね」
という一言でした。

ーーえ?そうなんだ?あーでも確かに、そうかも?

思いがけない感想だったもので半身半疑だった訳ですが、
確かに食べ物の思い出を語る時、「僕」と「誰か」の間に「食べ物」がある形になっていました。

その後、優秀な編集と優秀なデザイナーに尻を爛れる程叩いてもらいつつ、
何とか一冊の本が完成して、ちょこっと褒めていただいたりして、
ちょこっと「ふふん」と思ったりもしつつ、

売れ残ったZINEを眺めて早3年が経ちまして、ようやく色々な人に勧められたnoteを始めることにした訳です。

あぁ、我ながらクッソ長い自己紹介になってしまった。
最後に一つだけ、今後のテーマを掲げて終わりにしようと思います。

自分がどこかで食べた食べ物にまつわる経験談を中心に、食べ物にまつわるあれこれを書いていこうと思います!
まず手始めに箪笥の肥やしになっている
我が処女作「かねこのたべもの自由帳」より掲載した9編を投稿しようと思います。その後は、うん、追々ですね!

よろしければご覧ください!!

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