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短歌

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#少女

短歌 #07 デート

短歌 #07 デート

振り返り目が合う度に上気する髪から耳から睫毛から飛ぶ

またねっていい言葉だねだってまたあえるってことなんだよね君?

だとしても明日地球が無事である保証はどこにもないわけだけど

「気にせずに普段通りの君で来て」なこと言ってもお洒落もさせて

練習もなしのぶっつけ本番で出てくる出てくる私の何か

短歌 #01 少女

二人して黙っていたら潮騒で胸いっぱいになってしまった

目をつむるそのやわらかな頬覆う光り輝く産毛の草原

音読の順番まわる授業中目は教科書に耳はあなたに

身に纏うレモンの香りさわやかに少女(おとめ)は甘い匂い秘(かく)して

はじめてのうなじをあたる剃刀の刃を確かめる少女(おとめ)の指先
#短歌 #少女