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こいのぼりを約80匹染めた16歳の冬。


今回は鯉のぼりをシルクスクリーンという手法で京都にある西田染工(株)で染めていただきました。そのお話と写真を共有します。

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小さな時からこいのぼりに思いを馳せて、一年前に小さく一つづつ作り、周りの知り合いに販売したりしてきたからこそ、今回大量に染められた光景を見るとその歴史もあいまって感慨深くなりました。

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また、大量のクローンが作られているかのように思えてきました。それは鯉のぼりが単なる柄ではなくこのテキスタイルに意味をもつ物だからこそ、そう見えたのだと思います。

形にする職人技

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↑京都にあるシルクスクリーンの西田染工さんにて

西田染工さんでは鯉のぼりを染めるのは初めてだそうです。日本を代表するブランドも信頼を寄せる手捺染工場は技術も凄かったです。この色だと指定した色には忠実に再現し、版がズレ無いように細部をヤスリで削り調整したり、柄の細かさによって道具を変えたり手の動かし方を変えるなど、高度な技術によってアイディアが高いクオリティで形になります。職人さんたちは捺染している間、真剣に淡々と作業を進めておられました。

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シンプルだからこそごまかしが効かないデザインです。これは職人さんも私も同じようです。私が手作りで作っている時は約2日間かけて作っていた物が、2時間でしかも80匹近く高く同じクオリティーで作られると言うことに人類の進歩のようなものを感じました。

                             山岡寛泳 




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