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【一期一会】京都での素敵な出会い

初めまして。
先日京都で素敵な出会いがあり、それをきっかけに旅の記録をエッセイ風に発信しようと思いアカウントを作りました。主には海外旅行の発信になりそうですが、ご興味ございましたら、いいね・フォローを宜しくお願いします!

京都での出会い

現在東京に住んでおりますが、先日大阪出張の機会があり翌日京都へ寄りました。15時過ぎに到着し、まずは気になっていたスイーツ店である【祇園きなな本店】【吉祥菓寮祇園本店】へ訪れました。きな粉を用いたスイーツでどちらも最高でした。その後、嵐山へシェアサイクルで移動しました。小一時間かかりましたが、良い運動になり景色を見ながら楽しく移動することが出来ました。京都では現在シェアサイクルが普及しており、大体の観光名所はシェアサイクルで移動できるようになりました。距離的には近いけどバスや電車で移動するのは少し面倒、という場所にもすんなり行けるのでオススメです。嵐山では渡月橋と竹林の道を訪れましたが、自然豊かで趣のある良い場所でした。嵐山から中心部へ戻る頃には日が暮れておりましたので、夜の京都をシェアサイクルでぐるっと一周しました。

 そうこうしているうちに22時を過ぎましたが、翌日夕方まで滞在予定だったためナイトライフも軽く楽しもうと思い、京都最大規模のクラブである【Kitsune Kyoto】を訪れました。フロアが2つあり、音楽のジャンルや気分によって2フロア間を自由に移動できるのが好印象でした。趣味が洋楽鑑賞であることと、私自身DJを少し出来ることから、純粋に音楽を楽しむ目的で2時間ほど滞在しました。隅っこの席でソフトドリンク(アルコールが苦手なため。。)を飲みながらひっそり佇んでいたところ、年齢が近そうな女性客の方が同じく一人で隅っこの席に佇んでおりましたので、気になって話しかけてみました。整った顔立ちで外国の方かも?と思い、「お姉さん日本人ですか?」と間抜けな問い合わせから会話がスタートしました。結果的には日本人で、話を聞くと年齢は二歳下で京都に出張した流れで気分転換に大きな音を聞きにやって来たとの事でした。出身や仕事内容、好きな音楽のジャンル、明日の旅行予定等について話を広げておりました。お互い明日の旅行予定は全く決めていない事が判明し、「京都は沢山見所があるので迷いますよね〜」なんて話をしていました。基本的には私が話を振り、それに対して彼女が答えるという流れで、向こうはさほどこちらに興味無さそうな感じでした。笑 会話を続けると負担を掛けるかもと思ったので、彼女のドリンクが空いたタイミングで「私の事は気にせず自由に移動いただいて全く大丈夫です、多分私はずっとここで座っているので。」と伝えました。程なくドリンク交換のために彼女が席を立ち、このまま戻らないだろうと思っておりましたが数分後に彼女が席へ戻ってきました。「人が増えて混み始めているから、隅の席の方が楽かなと思って戻りました。」と彼女はさっぱり言っていましたが、理由はどうあれ戻ってきてくれた事実が地味に嬉しかったです。その後30分程他愛もない会話を続けてから別れましたが、あくまで私から一方的に話を振って彼女が答えるというスタンスは最後まで変わりませんでした。別れ際に余っていたドリンクチケットを彼女に渡し、その後もう一方のフロアで軽く音楽を聞いてからクラブを後にしました。

 翌日は8時頃に目覚め、せっかくなので京都風の朝食を食べようと思い調べたところ、【節道BUSHIDO】という鰹節丼の店がホテル近くにありましたので訪れました。薄く切られた大量の鰹節が乗っている丼ぶりで、最後にはお茶漬けにして食べるという流れで想像以上に美味しかったです。その後一旦ホテルに戻り、チェックアウトを済ませて観光に出掛けました。「昨日会った彼女とばったり再会しないだろうか。」とぼんやり考えておりましたが、観光名所が山程ある京都ではまず無理だろうと思い直しました。始めに京都大学をシェアサイクルで訪れ、その流れで銀閣寺に向かいました。京都大学から銀閣寺までは自転車で5分程の近距離でした。銀閣寺に向かう坂を自転車で駆け上がっていたところ、ちょうど銀閣の入口付近で見覚えのある姿が、、まさかと思い自転車の速度を落として見ていたところ彼女も私に気づき、偶然の再会にお互い驚きを隠せませんでした。「びっくりしました、結局銀閣に来る事にしたんですね!」と私が言うと、「同じ考えでしたね、びっくりです。」彼女も驚きながら淡々と返してきました。そして彼女がそそくさと通り過ぎて行こうとしたので、「あの、折角なのでもし良ければお昼頃まで一緒に観光しませんか?」と咄嗟に声を掛けたところ、午後に名古屋へ移動するためお昼までだったらOK、と返事を貰えました。「そう言えば昨日クラブで名前すら聞いてなかったな。。」声を掛けた後にふと気付きました。そんな経緯で束の間の観光同行が決まり、銀閣を一緒に回る事にしました。「銀閣良いですよね、京都に来るときは必ず訪れるようにしています。」と私が言うと、「良いですよね、庭が特に綺麗ですよね。苔が沢山生えていて。」と彼女は返してきました。金閣も良いけど、庭の雰囲気も含めると銀閣が良いよね、と言う共通意見でした。庭を回りながら、「銀閣の歴史とか詳しいですか?私は日本史詳しくなくて。」と彼女の方から聞いてきたので、「私も世界史選択だったので全然分からないですね。。」と答えました。段々と彼女の方からも話を振ってくれる回数が増え、昨日とは明らかに会話の雰囲気が変わってきているのを感じました。「庭にキノコがいっぱい生えてますね、湿度が高いからですかね。」とか、彼女の方から色々話してくれて、昨日受けていた彼女のクールな印象とは違った一面を垣間見ることが出来ました。話しながら回っていたらあっという間に銀閣を見終わり、銀閣内にあるお土産ショップに寄りました。「そこに置いてある木彫りの印鑑可愛いですね!自分の苗字の印鑑あるかな。」彼女がそう言うので、「苗字教えていただけたら一緒に探しますよ!」と答えたところ、「見つかった場合は教えます。笑」と言われました。そして、「漢字は違うけど見つかりました、〇〇です。」「〇〇さんですね!私も自分の印鑑探してみます。」「苗字教えていただけますか?」「見つかったら教えます。笑」こんなやり取りをしてからお土産ショップを後にし、銀閣を出ました。「京都何時発なんでしたっけ?」と私が聞くと、「まだ決めていないですが、15時頃には出ることになりそうです。」との事だったので、折角なのでお昼ご飯も誘ったところOKを貰いました。ただ、「その前に寄りたいところが2箇所あるんです。」と彼女が言い、1箇所目である銀閣付近のお洒落な雑貨屋に二人で訪れました。お香セットがあったので私はそれを買い、彼女はお香立てを買って店を後にしました。「この後どうしましょうか、とりあえず自転車を返却しないとですね。」私がシェアサイクルで銀閣へ来ていたため、まずはシェアサイクルの返却スポットへ一緒に向かいました。返却スポットが地味に遠く、15分ほど歩きに付き合わせてしまい申し訳ない気持ちになりました。「暑いので水でも買いましょうか。」「そうしましょう。」彼女の分も買おうとすると、「大丈夫です、自分で買いますから。」と素気なく返されました。彼女は素気ないクールな一面もありつつ、一方で温かい心の持ち主でもあると道中で感じました。彼女の仕事は中学の教師で、以前学生として通っていた地元の中学校に教師として戻ったようで生徒達と日々向き合っており、大学時代には障害児支援のサークルに入っていたらしく、今日寄りたい場所のもう1箇所は病気になった友人のために回復を祈願するお寺でした。身の回りの友人・困っている人達を助けられる素敵な方なのだろうと思いました。シェアサイクルを返却してから京都駅行きのバスに二人で乗り、乗車中にお昼ご飯の店を探しながら話していましたが、彼女が名古屋で会う予定だった友人との待ち合わせが早まったようで、お昼ご飯はキャンセルして京都駅でお別れを告げました。京都駅でのお別れがバタバタしてしまい、観光に付き合っていただいたお礼をしっかり伝えられなかった事が少し悔まれました。その後、私は時間が余ったので京都の有名なラーメン屋である【セアブラノ神 壬生本店】にシェアサイクルで向かい、食後すぐ京都駅へ戻って東京へ帰ることにしました。

 彼女と過ごした時間は合計で3時間程度だったけれど、間違いなく旅一番の思い出になりました。別れ際に連絡先は敢えて聞きませんでした、一期一会の素敵な思い出のまま記憶に残しておきたかったのと、またどこかで再会出来るだろうと思ったからです。京都で二回も偶然会う事ができたのだから。

 ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。私自身は普段全く社交的な性格では無く、人見知りも割と強い方ですが、勇気を出してコミュニケーションを取ることで世界が広がっていく感覚を今回の旅で得ることが出来ました。今後旅行で訪れる場所で出会う人々にも勇気を出して声を掛けてみようと思います。

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