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転職します

ちょこちょことつぶやいてはいたのですが、
この度正式に転職先が決まりまして、10月頭より、新たな会社で働く予定となっています。
残り1か月と少しですが、その間に現会社の業務引き継ぎ、役所や郵便局への手続き、引っ越し先を決めて、東京にいる数少ない友人と会ったりもして、まあバタバタすることになるかと思います。

今日は転職活動について気になったあれこれを、前回のブログ同様細々と書いていこうと思います。お付き合いいただけますと幸いです。


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大学から東京に一人暮らし、そのまま東京の会社に就職、昨年静岡の支店に移動になった私ですが、
次に働くのは福岡県になりました。

僕の出身地、いわゆる「地元」ってやつです(正式には地元は今回働く場所から車で1時間くらいかかるのですが)。

今回の転職は「興味のある分野の仕事がしたい」というのが軸に合ったので、この仕事が出来れば場所はどこでも良かったんです。
僕がどういった仕事をしているのか、詳細に書いたことはないのです(書くの大変だし、ブログにあまり持ち込みたくないなと考えていたりします)が、決して東京や大阪といった大都市でないと出来ない仕事っていうわけでもなく、福岡くらいの都市であれば、そこそこそのような業務を行っている会社は多いです。

でも今回転職先として考えたのは、やはり
東京・静岡・福岡の3つしかありませんでした。
理由としては消去法になるのですが、「これ以外の都市に転職する理由を面接で話せる自信がない」というものです。
現在住んでいる静岡であれば、「何でここで仕事探しているの?」と聞かれることは少ないでしょう。
また東京であれば「ビジネスの最先端でスキルアップしていきたい」みたいなことを言えば、概ね当てはまりそうです。

僕がなぜ福岡で就職することにしたのか。
それは「静岡で友達が一人もできなかったから」である。
自分自身のコミュニケーション能力以前の話で、「知り合いが一人もいない」「コロナによる行動制限」が大きな障害となった。
僕は一人での趣味も多いけれど、さすがに限界だった。
一応マッチングアプリやったけどアホらしくなってやめた。彼女も結婚相手もいらなかった僕は、マッチングアプリ側が求める顧客でもないんだけど。

これからの時代、そして僕が年を重ねていくにつれて、
人間関係はより選別して作っていくようになってしまうな、と感じた。
偶然や運命といった僕が愛する価値観が離れていってしまうのが怖くて、ぼくは東京という薄情な街からも逃げようと考えたのかも。


もちろん転職の際には
「地元に貢献したい」と言いましたよ、これも嘘じゃないから。


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面接に緊張しなくなった。

実家が接客業である関係上、高校生のころから接客のアルバイトをしていた自分は当たり障りのないコミュニケーションが得意な方だと自認していた。
だけど就活はそうはいかなかった。
スーツを着た大人たちと向かい合って、自分の大学生活を都合の良い形で話すのは、とても苦しかったことを覚えている。

そんな僕も社会人になって、営業職に配属になった。
コロナが流行ったときに新入社員になり、すっかりオンライン面談が当たり前となった時代を生きているけれど、それでも多くの企業のスーツ着たおじさんたちと面談をしてきた。

この経験が今回の転職活動ですごく活きた。

面談を成功させるための大部分を占めるもの。
それはやはり「事前の準備」だと僕は思っている。
自分の人生を決めるものだから、そこはおざなりになるはずがないし、
ブログを書く人ならわかるのかもしれないけれど、自分自身の体験の棚卸しの経験が多いせいか、日頃の業務より準備が捗るな、と感じた。
あと、大学生の頃より自分の体験を脚色しなくてよくなったのも大きい。
社会人になって少しは努力できているのかな、と自分を誇らしくも思えた。

今思うと、就職活動の時なんであんなに緊張していたんだろうか、とさえ思う。でもそうやって過去の自分を微笑ましく思えるのは、いろいろ経験してきたからなのだろう。

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今僕が所属している営業部には60歳越えのシニア社員がいる。
元々は本部長まで昇格していたらしく、その後定年を迎え、僕がいる営業部のアドバイザー的な立ち位置で働いている。新卒から会社一筋で働いているとのことだった。
暇な時間にはたまに話すこともあるが、あまりの世代間の価値観ズレで終盤には愛想笑いしかできなくなる。

この間はおじさん特有の自慢に付き合わされた。
ちなみに僕はそういった自慢を聞くのはもちろん嫌いだけど、それで相手に腹を立てるようなことはしない、だって仕方がないから。

「40前半で部長になることが出来た」
「この年で部長になるのは、比較的早い方だ」
「管理職になると退職金が大きく変わってくるから、なった方がいいよ」



もう来月には辞めるんですわ!!!!!!!!


って本当に言いそうになった。危ない危ない。
俯瞰の僕が「いや、それで乗り切るのは無理だろ」って突っ込むに違いない下手な愛想笑いでなんとかその場を丸く収めた。

僕にはこの会社の退職金は関係ないし、
僕は年上よりも年下に好かれる傾向があったり、
人を動かす方が素養としてあるので、早いところ管理職になる。
間違いなく30代の前半で。
平均年齢が40Over新卒入社の倍以上の定年退職者が出る、この会社から抜け出すのが僕なのだ。
新卒から定年まで勤めあげるのは、僕にはとてもできない素晴らしいことだと思う。だけど時代にも僕の考えにも合わないんだ。
おじさん、申し訳ない。

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地元の同級生の結婚式に誘われた。
福岡に帰ることを伝えたらすごく喜ばれた。

最近はSNSで知人友人の結婚を知ることが多い。
婚姻届×指輪の写真や、家のリビングで「ちゃんとした」感じの2ショットや、本当にちゃんとした場所でちゃんとした洋服を着て撮る2ショット。だいたいこの3パターン。

今回、初めて友人の結婚式に誘われた。
まだまだ若くてお金がないという事情や、やはりコロナ禍の影響もあり、結婚した友人も、式を挙げる方はほとんどいなかった。
これはとても悲しいことだ。

僕は友人から招待されたことがとても嬉しかった。
結婚式という、2人の幸せを他人に分け合う「空間」に興味があって、以前から参加したいとは思っていたけれど、
そんなひねくれた考えじゃなく、純粋に2人をお祝いしたいな、とも思った。


「結婚式の加害性」が先月世間を一瞬騒がせたけど、あれは違うわ。
無意識の加害性を引っ張り上げて、自らの嘆きとともに衆目にさらして振り回すのは、もはや暴力だな。


地元に帰ることで、そんな人々とのつながりを増やしていけるのか、と思うと、すごく心が躍った。

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最後あんまり転職関係なかったな。ただの最近のお話でした。

ここ最近はひどく心も体も疲れているけれど、それが文章を書かない理由にはならない。というか書かないともっと辛いはずだから。

しばしのお別れです。またここで会いましょう。

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