見出し画像

-焼き鳥屋台にて-

先日、近くのスーパーで焼き鳥屋台が出ていた。

よく見る移動販売の車で行われている焼き鳥屋台。

そこで私はその焼き鳥屋台の人と談笑をしたのだが、そこで思いもよらぬ収穫というか発見というか、少し心に響くものがあったのでただただ綴ろうと思う。

談笑が始まったのは私が砂肝を頼んだせいだ。店頭に出てはおらず、あるか確認をしたら、「今持ってくるから待ってて」と言われ即座に焼きを開始した。少し申し訳無さもあったけれど、それが談笑の開始のスイッチであったのならなんだか嬉しく思えた。

最初は他愛もない話から始まり、途中屋台の人の過去の話などを聞くことができた。ここからは屋台の人をAさんとしよう。

そのAさんは元々大道芸人だったらしい。その時のグッズであったりを見せてくれた。Aさんは大道芸人を経てその後焼き鳥屋台を行ったそう。それで、Aさんは次に今の焼き鳥屋台の仕事内容について話してくれた。

朝は7時に起きて、そこから移動をして屋台を開始。大体20時くらいまで店をやったら、会社に戻って収支計算等々を行う。家に帰れるのは25時くらいだそうだ。そこからお風呂などを考えると、睡眠時間は4時間前後だろうか。Aさんはこの話の最後にこういっていた。

楽そうな仕事に見えるだろう?ただ、その裏では意外と大変な事が多いんだ。ただ、仕事をするという根底には常に”健康”が必要なんだよ。だから、大変な仕事であっても”健康”を忘れちゃいけない。健康が一番だね。

楽そうな仕事に見えても実はその裏では大変なことが多いというのはある意味この現代社会の真理だ。楽にしている人の裏では必ず大変な人がいる。或いは、Aさんのように私達が見れる一部の彼らの仕事は楽だけれども、その裏では大変だということ。そう思うと、一層の感謝ありがとうございますと口に出して伝えなければと思う。今までそんな意識することはなかったけれど、改めて感謝の意義を確認できるいい機会だった。勿論、その根底には”健康”があるということも十分理解し、納得した。なんだか良いメッセージを貰った気分だ。

この心情を自分の経験値で言葉にするなら、「少し疎遠になってた友達から急に手紙を送られてその内容がとても心に刺さる感覚」とよく似ている。

この談笑は時間にして5〜6分だっただろうか。

ただ、そこはなんだかちょこっと素敵な世界だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?