【NPB交流戦レポート】福岡ソフトバンクホークス戦で見えた課題と収穫
6月16日、くら寿司スタジアム堺でNPB交流戦が行われた。今回の相手は福岡ソフトバンクホークス。
選抜メンバーはこちらを参照
試合概要
試合は3回裏、市村将吾の二塁打を皮切りに、深谷力がタイムリー二塁打を放ち先制。さらに内藤晃裕の犠飛で追加点。
6回には上村広野の防球ネット直撃のホームランで1点を追加。7回にも内藤の打球が一塁手のエラーを誘い追加点を奪った。
9回に安打や失策から同点に追いつかれるも逆転は許さず、試合は引き分けとなった。
試合前と試合後
「最近選抜の試合を見てて思うのが、選抜に選ばれてよかった、NPBと試合できてよかった、で終わることが多いような気がする。試合できて幸せ、じゃなくて勝ちに行きましょう」
大西宏明監督が選手を集めて一言。交流戦とはいえ、勝ちにいかなければ意味がない。11時の試合開始まで時間がない中、「誰一人として先にグラウンドに出てアップをしていない」と苦言も。
球場が開く前に球場外周を走っていた選手もいたが、ほんの数名だった。
試合後に大西監督が説いたのも準備の重要性だった。
「ソフトバンクの選手は途中から出てくる選手でもなんとか結果出そうとして体のキレを出そうと試合中でも準備をしている。そういうところを見習わないといけない」
普段と違う環境、シチュエーションで自分のパフォーマンスを出すための準備の重要性を説いた一言だった。
「この試合で終わらないように、リーグ全体がよくなるように、結果を持ち帰って課題と向き合っていきましょう」
最後に大西監督から出た一言はキツい一言だった。
「相手の選手、平均年齢でいうと君たちより下やで。そこに勝ち切らないと恥ずかしいと思わんとあかんで」
あと一歩のところで掴めた勝利。勝ちきれなかったのは反省点だ。
それを生かすのは普段の練習や試合から。次の機会には勝ちきれるように凡事徹底が課題だ。
球場がざわついたネット直撃弾
6回裏、上村広野の打球は打った瞬間だった。試合を見ていた選手たちが「エグ……」と一言つぶやいて固まるほどだった。
上村は試合が行われた堺市出身。打球は広いくら寿司スタジアム堺の防球ネットに当たった。
「打ったのは真っすぐ。(配球から)真っすぐしか来ないと思っていたので真っすぐだけ待っていた。読み通り思いっきりスイング出来ました」
今シーズン序盤は打率1割台と苦しんだが、日程が進むにつれて打率を上げてきた。6月に入ってからは月間打率3割台をキープ。外野の守備でもダイビングキャッチを見せるなど、頼りになる選手になりつつある。
「これからもフルスイングしていきたいです」
上村のスイングに今後も注目だ。
交流戦の1日
交流戦後、チームに戻った選手たちはそれぞれの持ち味を発揮して活躍を続けている。またこの選手たちが選ばれるのか、もしくは全く別の選手が評価されるのか。リーグ戦を注目していただきたい。
(文・写真 SAZZY)
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