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【堺シュライクス】瀬井裕紀~瀬井ゾーン~

守備で信頼される選手に

セカンドの定位置より少し後ろの守備位置につく。
後ろに守備位置を取ることで前後左右いろんな角度の打球に追いつくことができる。

抜けそうなあたりもしっかり取る。そして余裕を持ってしっかり送球する。
現在二塁手としてぶっちぎりの補殺数を記録しているのが瀬井裕紀。堺シュライクスを広い守備範囲で支えている。

※補殺……送球などを行うことでアウトを補助すること。二塁手が一塁に送球してアウトが成立した場合、二塁手に補殺が記録される。

武器は守備だけではない。5月27日時点で盗塁数はリーグトップタイ。
「塁に出て貢献したい」という通り、四球をよく選ぶ。出塁率も5割近辺を維持している。バッティングでも、塁間を抜く鋭い当たりを放つ。

練習中の瀬井。小柄な体に対して腕の筋肉の大きさが目立つ

5月12日に巨人との交流戦のメンバーに選ばれた。大学時代、福岡ソフトバンクホークスと対戦したが、その時には歯が立たなかったという。

「交流戦なので自分のアピールをしないといけない。相手が嫌だと思う打者だと思われたいです」
「一番見てもらいたいのは守備です。投手を助ける守備をしたいです」

横にも縦にも広い守備範囲を誇る瀬井。間違いなく堺のセカンドは瀬井のゾーンだ。

ある日の瀬井の守備。センターの大神康輔(左)とほぼ同じラインまで近づいてボールをキャッチ

交流戦を終えて

迎えた巨人戦では内野安打1本、見てほしいと言っていた守備ではエラーなしでフルイニングを守り抜いた。

「歯が立たなかったですね」
試合後話を聞くと瀬井からはそんな一言がでてきた。

「NPBの投手相手に自分のバッティングが出来なかったですし、守備も慌ただしくなってしまった。エラーがなかったのはよかったです」

とは言え、結果は残した。慌てていたという守備も、緩い打球に猛ダッシュして追いつき、正確に余裕を持ってアウトにした。一度目の交流戦の結果はまずまずといったところだ。

内野安打を打つ瀬井

「この経験を無駄にしないように、もっと状態を上げて、また選抜に選ばれるように、リーグの試合から結果を出してがんばります」

4月末から一時期バッティングの調子は落ちていたが、選抜から戻って5月17日、続く18日で計3安打を放った。

また次の選抜戦へ、そしてさらに上のレベルを目指すため、1試合1試合を大事に戦っていく。

交流戦・ジャンピングスローで走者をアウトにする瀬井

(文・写真 SAZZY)

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