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もの派、李禹煥(イ・ウファン)。

先日裏山で会った10階のおばさんは、6月に香川県直島町に友達と旅行するらしい。こちらでは最近、私の周りでも日本に旅行する人が大変多く、中でも現代アートの直島は静かなヒットで、草間彌生さんの「かぼちゃ」は有名だ。

実際今から6年前の大邱美術館オープン2周年記念時に、草間彌生特別展を開催した時は、全国からお客さんが来て大盛況だった。


「私はあの時、見に行ったから直島よりは、違うところに行きたいんだけどね。友達たちが決めたから、付いて行くのよ。」

「あっ!そしたら、直島に安藤忠雄と韓国人作家の李禹煥(イ・ウファン)とのコラボの美術館があるので、おすすめですよ~!私もいつかは、行きたいなと思ってて・・・」


実は私がイ・ウファンの作品に触れたのは、今から8年前。病院の医院長さん宅に日本語の家庭教師で行った時、リビングの壁一面の作品に息を呑んだのが初めてだった。(トップの写真)


このように、以前から気になっていたイ・ウファンのことを、今回あるきっかけを通して調べてみたくなった。

李 禹煥(リ・ウーファン 1936年 - )は大韓民国慶尚南道に生まれ、日本を拠点に世界的に活動している美術家。日本の現代美術の大きな動向である「もの派」を理論的に主導したことで有名である。多摩美術大学名誉教授。(Wikiredia 李 禹煥から)


何だろう、この「もの派」とは・・・

1、主体と客体を分けて、自由に「もの」との関係を探る。
2、「もの」は「物・物質・物体」に限らず、「事柄」「状況」までを広く含むあいまいな概念。
3、「作らない」姿勢は反芸術の延長にある傾向で、現象学を援用した「あるがままの世界との出会い」など、老荘思想経由の言葉に代表されるような、哲学・思想との強い結びつきも大きな特徴。

作らない、あるがまま、反芸術だとは~~!!すごい・・・


また、イ・ウファンは、こういっていた。

人間を含む大きな外界との関係の中で、自分を見ることが私の意識の世界であり、世界観である。世界は私を超えて存在し、不透明である。だから作品は、自分と他者が相互に媒介をする場でなければならない。作品が外界と内面の出会いの場であってほしい。

きた~!!外界との関係、出会いの場!!!


最近私の中で、ヒットしている言葉が「関係性」や「出会い」だったので・・

それはちょうど「意味の場」を主張する、ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルと重なった。

好きだなぁ~、この発想~♪


世界に蔓延する「想像上の秩序(国家=帝国・宗教・貨幣など)」を越えて・・

「関係性」や「出会い」「意味の場」に、中心軸を移動できたらいいのにな......


最後までお付き合い、ありがとうございましたm(__)m

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