ピカチューといっしょ♪

ほぼ毎日、車で移動する中で、よくつかまる信号がある。

やっぱり今日も、赤になった。

もともと人間観察が好きな私にとって、横断歩道のドラマは飽きることがない。

今日は昨日の天気とはうって変わって、細かい雨が降っていた。

オレンジ色の縁でできている、透明の傘をさした小学校2年生ぐらいの女の子がやってきた。

春らしい薄オレンジのスカートに、白の上着を引っ掛けて、薄黄色のシューズがこれまた足取りを軽くしている。

「学校で、何かいいことがあったのかな？！」

軽いスキップをしながら、横断歩道を渡っている。

「ふふっ、春だなぁ～！」と思いながら、その子の後ろ姿を目で追うと・・・

背負った薄色のカバンに、真っ黄色のピカチューのぬいぐるみがぶら下がりながら、女の子と一緒に軽快に跳ねていた。

「例えばこの子が20歳になった時、ピカチューと一緒に小学校に通ったことを何かの拍子に想い出して、懐かしがることもあるんだろうなぁ。」と、勝手に想像する。

ポケモンは今年26歳になる娘が、幼稚園の時に始まったアニメだったと思う。

当時はこちらの国に来てからも、甥っこや姪っ子たちがポケモンの大ファンで、スナック菓子に入っているカードを集めていたっけ。

その時にも日本アニメの世界進出が、全世界の子供たちの人生に与える影響は計り知れないだろうなぁ～と思ったが、あれから20年近くたった今でも、同じキャラクターたちが年を取ることなく、子供たちの日常に寄り添っている。

そんなに遠くない将来、もしかしたら私も「孫」にあの真っ黄色のピカチューのぬいぐるみを、買ってあげているのかもしれないなぁ～なんて思いつつ・・

春の細かい雨の中を、再び車を走らせた♡