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学校の体育館に電気がついている、学校教育の未来は

 年末年始は学校も閉鎖される。
 何かあったら困るので、管理職は休み中も様子を見に行っている。

 ところが土日の夜とか平日の夜に校舎に電気が付いていることがある。
 消し忘れだ。
 夜の校舎に電気が付いていたら、消し忘れなのかドロボウなのかわからない。
 消し忘れたのは最後に戸締まりをした先生だ。
 だいたい戸締まりは教頭がしたり、決まった人がする。その人が忘れたのか、たまたまいつもとは別の人が戸締まりをして忘れたのか。みんな一緒に出れば注意もできるが、一人だけ残ったときには忘れてしまうこともある。(あってはならないけどネ)

 この前、夜の小学校に電気が付いていた。
 土曜日の夜。
 中学校なら部活動があるけど、小学校では土曜日に先生は来ていなかったはずだ。いやいや、土曜日の小学校には子どもがいた。

 昔は小学校はどこからでも入れて、土日も遊び放題のところもあったけど、学校侵入の事件があってからは学校を閉鎖して、外部から入れないようにした。電子錠までついている。
 なのに今は逆に、外部の人を入れるようにしている。ころころ方針が変わる。

 電気の付いていた小学校も、土曜日に学校開放をしていた。
 開放するには開放委員の方が、カギの管理を確実にする。消灯も確実に管理するようにしている。
 その小学校は、いつもの開放の方ではなく、PTAの当番が自由開放をしていたようだ。
 慣れない人が戸締まりをしたのだろう。電気の消し忘れ。
 慣れている人でさえ消し忘れがある。慣れていない人にまかせればもっと消し忘れが増える。消し忘れだけでなく、施錠の忘れもあるだろう。そうすれば、夜の学校は侵入し放題となる。

 学校を閉鎖しっぱなしも問題だけど、開放しっぱなしも問題だ。
 学校開放は小学校が中心だが、神戸市では中学校も体育館の開放を進めている。

 慣れない人が施錠をし忘れると、入試の成績など、小学校以上に秘密書類が多いのが中学校。
 成績などの貴重品は、開放の場所とは別の場所に保管するだろうが、学校に侵入できるとわかれば、そこまで行こうとする者も出てくる。問題が起きてニュースになれば、さらに類似犯が増える。生徒の成績など、1件でも漏洩したら大問題だ。
 そんなことも共通理解せず、一方的に「開放」の指示が教育委員会から出る。

 小学校を閉鎖したときも一方的だったが、あのときは小学校侵入事件が日本を震撼させた後だった。
 今回は何もない。「すべきだ」という意見にほいほい従っている。
 「子どものためにはこうすべきだ」という意見に従ってばかりで、教師の負担はどんどん増えた。今や学校はブラック企業の代表。提案を深く検討することがなかった。

 安易な学校開放は問題だろう。

 教育には問題が多く存在する。
 学校が変われば、そこに通う子どもたちの環境も変わる。教師の意識も変わる。教育をどうすべきか考えねばならない。考えなければ日本の未来はない。
 学校関係者だけでなく、みんなが教育の問題に関心を持って、意見を述べる世の中にならなければならないだろう。
 
 

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