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静岡ダービーはずっと出てみたかった試合 ジュビロ磐田 鈴木海音

来年のパリ五輪出場を目指すU-22日本代表。

2023年10月15日(日本時間)、アメリカのアリゾナ州フェニックスでのU-22メキシコ代表と国際親善試合を行い4-1で快勝しました。

その試合で嬉しいニュースが。
ジュビロ磐田の鈴木海音が3点目となるゴールを決めました。

「海音が意地を見せてくれた。」

チームを離れ、海外で戦っている鈴木海音が結果を残したニュース。

何より嬉しかったです。




2023年10月7日。

ジュビロ磐田は、IAIスタジアム日本平で清水エスパルスとの戦い「静岡ダービー」に臨みました。

2位磐田 と 3位清水。
勝ち点差はたったの1。

痺れるシチュエーション。絶対に負けられない戦い。

しかし、前半41分に乾貴士選手のゴールで清水が先制。後半の清水は守備のスペシャリスト吉田豊選手を投入しつつ守備固め。磐田は清水ゴールをこじ開けられず0-1のまま試合は終了し磐田は敗戦しました。

清水に2位を明け渡し、磐田は4位に後退という屈辱の結果となりました。


この試合、控えGKの梶川裕嗣以外に、ただ一人、アイスタのベンチにいながら試合に出場できなかった選手がいました。

鈴木海音

後半38分に5人目の交代選手として遠藤保仁がピッチに入った瞬間、鈴木海音は試合出場の機会を失いました。

この試合は磐田がビハインドだったので、点を取って追いつき、追い越さねばなりませんでした。従い、DFの鈴木海音が出場できなかったのは、試合展開上やむを得なかったと思います。磐田がリードしている展開ならば出番があったかもしれません。

鈴木海音は、8月12日第30節アウェイFC町田ゼルビア戦でのスタメン出場を最後に、この清水戦を含め8試合連続でリーグ戦に出場できていません。

アウェイ町田戦も磐田にとって今季を左右する重要な戦いだったのですが、0-2で敗戦。前半43分、鈴木海音はボックス内で藤尾翔太選手を抱え込むような形で倒してしまい、PKを献上。町田の先制を許してしまいました。

あの悔しい町田戦の敗戦以降、リーグ戦に出場できていないのです。

町田戦では同じU-22世代の藤尾翔太選手と戦った




鈴木海音は、静岡ダービーのことを、

「小さい頃から観てきてずっと出てみたかった試合」

と語っていました。

これは、ジュビロ磐田公式YouTubeチャンネルの【DREAMS】#8 鈴木海音「W杯で優勝すること。」で観ることができます(動画4:23~)。

前回の静岡ダービーである、3月18日第5節エコパスタジアムでの戦いでは、スタメンフル出場しながらもいいプレーができなかったと言っています。


アウェイ町田戦以降出場できなかった鈴木海音にとって、今回の静岡ダービーは、絶好のリベンジの機会であったと思います。しかしアイスタではベンチで磐田が敗戦する姿を見ることしかできませんでした。

ある意味、試合出場した選手以上に悔しい思いを抱いたかもしれません。


アウェイ清水戦の翌日。10月8日。
鈴木海音はU-22代表遠征に合流するためにチームを離れました。

自らは試合に出場できずに敗戦し、順位を落としてしまった静岡ダービー。

推測の域を出ませんが、アメリカへ旅立つにあたり、相当な悔しい思いを抱いていたのではないかと思います。

そこへ届いたU-22メキシコ戦での鈴木海音のゴールと勝利のニュース。

鈴木海音の意地を感じました。




日本時間の10月18日には、U-22アメリカ代表との戦いを控える鈴木海音。

【DREAMS】#8 では、

「海外遠征から帰国すると自分の基準が上がっているのが判る。」

と言っていました。

アメリカ戦でも結果を残し、その経験をジュビロ磐田に還元して欲しい。帰国後は、磐田にとってJ1昇格へ向けた最後の戦いが待っています。

チーム内では、リカルドグラッサ伊藤槙人という高い壁からポジションを奪わねばなりません。復調した森岡陸も大きなライバルです。

そして今季最終節には、昨年期限付き移籍先として支えてくれた栃木SCとの戦いも待っています。

厳しいポジション争いに勝って、磐田のJ1昇格に再び大きな力を発揮する鈴木海音の姿がみられることを期待しています。

そしてその先には、パリ五輪代表としてSAMURAI BLUEのユニフォームを纏って戦う鈴木海音の雄姿がきっと見られるはず。


私はそう信じています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

ジュビロ磐田と鈴木海音のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。




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