2024 J1 第9節「アビスパ福岡 vs ジュビロ磐田」 超主観的振り返り
「嘘だろ・・・・。」
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、ベススタのメインスタンドで応援していた私は、脱力感と悔しさでがっくりとうなだれてしまいました。
2024年4月20日。J1リーグ第9節。
ジュビロ磐田は、アビスパ福岡とベスト電器スタジアムでアウェイゲームを戦いました。
前回J1で対戦した2022年は、開幕戦で対戦したアビスパ福岡。磐田は辛くもドローに持ち込みました。そして、既にこの時点から磐田に対し「強度不足」を口にしていた当時の伊藤彰監督。
結局2022年は福岡から勝利をあげることができませんでした。
あれから2年。
ベスト電器スタジアムでのリベンジの舞台となった今節。是非現地で観戦しようと計画。初めての九州遠征を敢行しました。
昨年から横内監督のもと、J1で戦えるための強度や速さなど「基盤づくり」を進めてきた磐田。
今節では2年前に感じた強度不足は感じませんでした。
むしろ球際など要所の強さは磐田が上回っているとさえ感じました。
しかし、結果は2-2のドロー決着。
序盤2-0でリードしていただけに、追いつかれる形となってしまった磐田。何としても勝ち点3を取り切らなかればならなかった試合を落としてしまいました。
悔しさばかりが残る試合となってしまいましたが、振り返ります。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
直近の4月17日にルヴァンカップで長崎と戦った磐田。この福岡戦は、中2日で臨みました。
長崎戦に続きスタメンとなったのは藤原健介と森岡陸。特に森岡陸は長崎戦でフル出場していたことから、疲労面が心配でしたが杞憂でした。両名ともナイスプレーを見せてくれました。
また、負傷のため4月3日のホーム新潟戦の出場を最後にベンチ外となっていた松原后がリーグ戦3試合ぶりにベンチ入り。後半38分から途中出場しました。
右サイドバックは西久保駿介、左サイドバックは植村洋斗。
それにしても、植村洋斗が左右サイドバックできることに、全く違和感無く見ていますが、そのポリバレント性には驚愕。植村洋斗の本職はボランチなんですが、開幕から左右サイドバックでスタメン出場を続けるのはスゴイ。横内監督の采配面で、非常に助かる人材だと思います。
アビスパ福岡
前回2年前に対戦した時は、元磐田のルキアンとの対決が最大の注目点でしたが、昨年オフに湘南に移籍しました。
しかし前回ベススタでゴールを決められた前嶋洋太選手は健在。ドウグラスグローリ選手、村上昌謙選手、前寛之選手など当時苦しめられた選手も残っています。
何としてもリベンジを果たしたい。
要注意は今季加入したイラン代表のシャハブ ザヘディ選手。前節広島からゴールを決めてここまで3得点。ぜったいにやらせてはいけない選手だったのですが・・・
ジャメの先制弾!
天気はあいにくの雨。
ピッチコンディションも決していいとは言えない状況だったと推測します。
福岡は今季2点以上取った試合が無いだけに、先制点を挙げてより有利に進めたいところ。
磐田は毎回懸念される「立ち上がりの失点」もせずに前半のゲームを進めることができました。
また、球際など強度面も2022年に感じたような心配はありませんでした。
29分、 前嶋洋太選手が前に運ぼうとしたところに藤原健介がボールを奪いに行きます。
激しい競り合い。
藤原健介と前嶋洋太選手は倒れ込みましたがホイッスル無し。
強度で負けないプレーが磐田に有利に働きます。
そのこぼれ球をリカルドグラッサがすかさず回収します。
リカルドグラッサは前にいる藤川虎太朗に浮き球のパス。ボールを受けた藤川虎太朗はさらに前にボールを進めます。
藤川虎太朗は、前にいるドウグラス グローリ選手の頭を超えるように浮き球のパス。前を走るジャーメイン良は、井上聖也選手と競り合い、ボールは後方へ。
そのボールをリカルドグラッサが回収して、前方右サイドの松本昌也へパス。
松本昌也はゴール前に狙いすましてクロスを上げます。
ゴール前に走り込んだジャーメイン良がヘディングシュート!
待望の先制点。
ジャーメイン良のヘディングシュートは見事でしたがそこに至るまでの縦に流れるような動きが素晴らしかったですね。
特に前述の藤原健介の競り合いに負けずにボールを奪ったのは値千金のプレーでした。
ルヴァンカップ長崎戦、ホーム名古屋戦と2試合連続無得点だった磐田。久しぶりに見た得点シーンにジュビロサポーターの歓喜の声がベススタに響き渡りました。
控えめに言って、アウェイでのゴールは最高!
止まらないジャメ2点目!
前半を1-0で折り返した磐田。
毎度のことながら、立ち上がりフワッと入らずに無失点で乗り切って欲しいと願っていました。
前半開始早々の46分、右サイドにボールを運んだ松本昌也。後方左側から走り込んできた藤原健介にグラウンダーのパスを送ります。
藤原健介はワンタッチでボックス内にクロスを上げます。
ボックス内に走り込んできた平川怜がヘディングシュート。しかしこれは惜しくもGK村上昌謙選手に足でブロックされます。
そのこぼれ球に反応したのジャーメイン良。
ジャーメイン良が滑り込んでボールをゴールへ押し込む!ゴールネットを揺らしてジャーメイン良2点目!
ジャーメイン良の得点感覚が昨年、そして今年と試合を経験する毎に成長していることがわかります。これで9試合で9得点。J1リーグ得点ランキングトップを走ります(第9節終了時点)。
Jリーグ公式YouTubeチャンネルには「9ゴールをイッキ見」できる動画がアップ。J1での注目度が一気に上昇。
ザヘディ劇場
後半開始早々で失点ではなく、追加点した磐田。
2-0となったスコアに対し、
という思いでしたが、まだのこりアディショナルタイムを含めて約45分あることから、全く予断を許さない状況でした。
58分、福岡はウェリントン選手がピッチに入ったあたりから流れが福岡ペースに。
60分、そのウェリントン選手がクロスボールを高い位置から落とし、そのボールをシャハブ ザヘディ選手が左脚を振り抜くとボールは一直線にゴールネットへ。
現地では判り難かったのですが、磐田側もGK除くと5人くらいで守っていたにもかかわらず殆どだれも反応できず。GK川島永嗣も横っ飛びしますが間に合いませんでした。
シャハブ ザヘディ選手がほぼフリーな状況で打たせてしまったのが原因だったのかもしれません。
まだこの時点で磐田2-1のリードでしたが、残り約30分残っていましたので、磐田が追加点を上げておきたかったところ。
しかし、77分、レオゴメスが横方向に出したパスを出します。これは恐らくリカルドグラッサに出したものと思われますが、ボールの勢いが中途半端な形となり、レオゴメスとリカルドグラッサの間にいたシャハブ ザヘディ選手に難なくわたってしまう形に。
リカルドグラッサがマークに付きますがボックス内で交わされてシュート。クロスバーを叩きますが、その落下したボールは、ゴールラインを越えてしまい2失点目。
現地では遠目になるので、この瞬間は
「なんで簡単にシュートされちゃったの?」
と思ってたんですが、リプレイが大型ビジョンに映され、レオゴメスのパスミスが映し出された瞬間、ジュビロサポーターからは、ため息のような声が。
前半から後半の途中まで磐田のペースで進んでいただけに、残り時間10分少々で振り出しに戻されたのは、かなり心が折れそうになりました。
しかし、
「アウェイ川崎戦のような勝ち方もしてきたじゃないか!」
何とか自分に言い聞かせて、磐田の勝ち越しを願っていましたが、残念ながら願い通じずそのままスコア動かずタイムアップ。
2-2のドロー決着で勝ち点1を分け合うことになりました。
次節に向けて
雨の福岡は、想像以上に寒かったです。
九州は初めて行きましたが、今回に限って言えば静岡の方が暖かく感じました。
しかし、厳しいコンディションでありながら、屋根の無いゴール裏サポーターは雨に打たれながらも懸命に声をだし磐田の選手達に声援を送っていました。本当にお疲れ様でした。
2点リードを守り切れなかった試合。
アウェイでの勝ち点3を獲り損ねた試合。
非常に悔しい結果になりました。せっかく福岡まで赴いたので、勝利で美味しいものでも食べて帰りたかったのですが、残念ながら祝勝会とはなりませんでした。
一方でこの試合で痛恨のミスをしてしまったレオゴメス。
私は下記の投稿をしたように、下を向かないで欲しいと思ってます。首位の町田戦もありますし、そこに悔しさをぶつけてヒーローになろう。
というわけで、これまでで最も遠いジュビロ磐田応援遠征となりましたが、残念ながら勝利を飾ることができませんでした。
あーあ。
いま、この記事書いても悔しいよ・・・・。
次節は、4月27日ホームヤマハスタジアムでFC町田ゼルビアを迎え撃ちます。
昨年ヤマハスタジアムでは乱闘になってしまった町田戦。町田はJ2昇格ながら首位を快走。因縁の町田に勝って、福岡戦の悔しさも吹っ飛ばしたいところです。
絶対に勝ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。
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