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2023ルヴァンカップ第2節「ジュビロ磐田vs北海道コンサドーレ札幌」超主観的振り返り

【2023.03.27更新】
小川大貴のゴールシーンがジュビロ磐田公式Twitterにアップされました。リンクを貼っておきます。

磐田2-3札幌
【得点者】

磐田:藤原健介(後半22分)、小川大貴(後半28分)
札幌:田中駿汰(後半5分)、金子拓郎(後半11分)、ミラントゥチッチ(後半45+8分)

あと数分耐えられたら・・・。

2023年3月25日、ルヴァンカップ第2節。ジュビロ磐田はヤマハスタジアムで北海道コンサドーレ札幌を迎え撃ちました。

あいにくの雨天となったヤマハスタジアム。現地で観戦しました。

札幌は昨年J1での対戦でダブルを食らった相手。残念ながらまたもや後半アディショナルタイムで失点し、勝ち点を落としてしまいました。

強度で上回る札幌に対し、ジュビロは控えメンバー中心に挑み、失点を重ねてしまいましたが、最後の最後まで追い詰めました。

しかしJ1相手に戦うにはまだまだこれから、というのが率直な感想でした。

スターティングメンバー

杉本健勇が横浜F・マリノスに電撃移籍したため、CFのポジションが注目でしたが、大津祐樹がスタメンに入りました。後藤啓介はサブに回ります。中3日でJ2リーグ栃木SC戦を控えてますので、後藤啓介は恐らく栃木戦でのスタメンが予想されます。

もう一つの注目のCB。森岡陸、伊藤槙人、山本義道を欠いている状態でしたが、リカルドグラッサ鹿沼直生がスタメン。リカルドグラッサは開幕から全てスタメンのため負荷が心配ですが、やむを得ない台所事情。カヌは事前の新聞報道ではCBで準備していることが伝えられていましたので、ここは予想通りでした。

そして藤原健介は今季公式戦初スタメン。トップ下二列目に入りました。

札幌の強度と速さ

率直に言って札幌の強度が高い。昨年J1での戦い同様に、改めてその差を思い知らされました。

前半4分、リカルドグラッサの身体を張った掻き出しでピンチを救う場面は本当に助かりましたが、前半6分には小柏選手が競り勝つなど、ジュビロ屈指のCBリカルドグラッサでも手を焼くシーンが。

前半32分にはリカルドグラッサが中村選手との攻防で足を痛めて倒れるシーンがあり、これは本当にヒヤリとしましたね。これ以上CBが負傷するシーンは勘弁してほしい・・・。その後プレーは続けたので大事では無いと思いますが、リカルドグラッサは前半のみの出場となりました。

古川陽介も前半29分に敵陣左サイドで小柏選手にボールを奪われるなど、この試合ではやや苦しいプレーが続いた印象。

それでも、前半32分には、古川「伝家の宝刀」ドリブル発動。左サイドからゴール前まで札幌の選手を交わして突入成功。ゴールには結びつきませんでしたが、J1相手でも個の力で打開する力は持ち合わせることを証明しました。課題も多々あった試合でしたので、更なる成長を期待してます。

俺達の大津祐樹

杉本健勇の電撃移籍を受け、今試合ではCFに入った大津祐樹。今試合では大津祐樹から気概のようなものを感じました。

「健勇がいなくても俺がいる。」

そんな風に感じたのは私だけでしょうか?

前半46分の上原力也からのパスに抜け出し、後半1分に藤原健介のフリーキックに対して頭で合わせたシーンなど果敢にゴール前に向かう姿勢。

残念ながら得点は奪えませんでしたが、後半41分で後藤啓介に交代し、ユニフォームを脱いでゆっくりベンチへ下がるその姿にスタンドからは大津祐樹対し惜しみない拍手が送られました。

龍神セーブ健在!

今季は梶川裕嗣がリーグ戦の正GKですが、ルヴァンカップ第1節横浜F・マリノス戦同様、三浦龍輝がファインセーブでジュビロを救います。

前半21分菅選手のシュート、そして、前半24分小林祐希選手のシュート。札幌の流れるようなパスワークからのシュートを間一髪で防ぎます。

三浦龍輝の真骨頂。リーグ戦でも見たい選手なんですが、梶川裕嗣との競争は熾烈です。GKは1人なのでこのポジションは本当に厳しいですね。

藤原健介プロ初ゴール!

後半に入り2失点のジュビロが反撃開始。

後半21分、札幌が選手を3枚替えした直後でした。ドゥドゥがヒールで自身の背後へ送ったパスを松原后が折り返して、そこへ滑り込んだのは藤原健介!ジュビロに待望の得点をもたらします。

この試合にとっても待ち望んだゴールでしたが、なにより遂に藤原健介がプロ初ゴールをもたらしたのが嬉しいじゃないですか!

そして、昨年古川陽介のJ1初ゴールをアシストした松原后は、開幕戦での後藤啓介のプロ初ゴール、そして、今回の藤原健介のプロ初ゴールもアシスト。

昨年ジュビロに移籍後、若手選手の3本の記念ゴールをアシストしたんですよね。自らのTwitterでは今回の藤原健介へのアシストとゴールの動画をアップしました。

昨年は同期の古川陽介がブレイクしました。古川同様に大きな期待を集めていた藤原健介でしたが、昨年はあまり出場機会に恵まれませんでした。

カップ戦ではありますが、ゴールという結果を残した藤原健介。ただ、敗戦のため悔しい想いを口にしています。

やっぱり悔しいだけです。最後に少しイレギュラーなことがあったりしましたが、そういった中でも相手は切らさずにやっていましたし、自分たちが焦れてああいう形になってしまったかなと思います。

藤原健介:ジュビロ磐田公式ホームページより

まだJ2リーグは始まったばかり。ここからリーグ戦メンバーのポジション争いに加わって欲しいですね。

小川大貴 渾身の同点ゴール!

そして、藤原健介のゴール直後の後半26分。

三浦龍輝からのゴールキックから、自陣より小川大貴藤川虎太朗がパスワークで攻め上がります。藤川虎太朗の前線への絶妙なパスを小川大貴が受けて単騎でゴールに突入!

GKク ソンユン選手との一対一から右足一閃!!見事な同点ゴール!!

小川大貴は今季リーグ戦には出場できていません。それだけに期する想いははあったと思います。そんな大貴が結果を残したことに大きな喜びを感じます。

またゴールした小川大貴だけでなく、藤川虎太朗のパスも素晴らしい。虎太朗はこの試合、終始ボールに絡み、何度もシュートを放つなどいい動きを見せました。

あえて苦言を呈すならば、大貴では無く公式さん。大貴のゴール動画をTwitterでPick up playで残して欲しかった(泣)。ルヴァンカップは公式からの動画をアップしてくれないようなのですが、残念です。

【2023.03.27 追記】
苦言を呈して申し訳ございません。3月27日にジュビロ磐田公式TwitterにPick up playとして小川大貴のゴールがアップされました!リンクを貼っておきます。あのナイスゴールを再び!

セットプレーからの3失点

今試合は3失点で敗戦しましたが、全てセットプレーからでした。

1失点目は、後半5分コーナーキックから。

2失点目は、後半11分のフリーキックから、変化をつけて金子選手がシュート。これは敵ながらあっぱれ。完全に騙されましたね。こんなプレーがあるんだと思わず唸ってしまいました。

3失点目は、後半アディショナルタイムのフリーキックからの混戦を押し込まれ万事休す。

2失点目は仕方ないかなと思いますが、1失点目、3失点目のような攻撃を守り切る力が無ければJ2でも厳しいと感じました。

試合終了後の選手インタビューでも口々にその課題に触れてましたが、横内監督以下何とか取り組んでほしいです。

荒れる後半アディショナルタイム

触れないわけにはいかないんですが、後半アディショナルタイムでは荒れた展開になりました。

後半48分、セットプレーに対しジュビロの選手達が準備に入る前に札幌がコーナーキックをクイックスタートでゴールネットを揺らします。

これに対し、ジュビロの選手達は主審に猛抗議。

帰宅後スカパーで見返しましたが、ゴールキック判定からコーナーキックに変更され、ジュビロが守備を取り直す時間を与えずに隙を突いた格好の札幌。

結果はコーナーキックやり直し。

ジュビロを応援している私の立場からすれば、やり直しで助かったんですが、札幌側にも想いはあるでしょうね。

主審のコントロール不足だったと思います。両チームの抗議が続く荒れた展開となってしまいました。

FOOTBALL ZONEの記事にもなってました

総括と次節に向けて

今試合の直前、3月23日に杉本健勇の電撃移籍が発表されたこともあり、ジュビロサポーターとしては辛い1週間だったと思います。

私自身、新たな開幕の思いでヤマハスタジアムに応援に行きました。

スポーツジャーナリストの河治良幸さんは小川大貴を取材し以下のコメントを伝えてくれました。察するにチーム内も少なからず影響があったように思います。

大貴はジュビロ生え抜きの選手としてこの1週間この状況を憂い、サポーターにこの先のジュビロを大きく見て応援して欲しい想いを抱いています。

改めて、今日の札幌は強かった。

ジュビロの現在地はまだまだJ1で戦うには厳しいものがあることを思い知りました。何度も感じますが、強度の面でかなり差があるなと。

でもジュビロは控えメンバーでありながら、札幌を最後の最後まで追い詰めたこと。これは良かったと思います。今回感じた相手の強度に対し、更に磨きをかけて欲しいですね。

ただ、前述の通りセットプレーの失点は何としても防いでほしい。今季未だ無失点試合がありません。ここを改善しなければ今後のJ2での戦いは厳しいでしょうね。

次節は、中3日で3月29日J2リーグ栃木SC戦。ヤマハスタジアムでの戦いです。

CBとCFに人員不足という問題を抱えるジュビロ磐田。鹿沼直生がCBで出場するなどスクランブル体制ですが、カヌも入念に準備をした成果があったと思います。

横内昭展監督以下首脳陣の負荷マネジメントに期待しつつ、次節栃木戦は絶対に勝って今度こそ「勝利は続くよ」がヤマハスタジアムに響き渡ることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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