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2023ルヴァンカップ GS第3節「ジュビロ磐田vsサガン鳥栖」超主観的振り返り

磐田1-2鳥栖
【得点者】
大分:アンソニー アクム(前半6分)、樺山 諒乃介(後半41分)
磐田:小川大貴(後半36分)

このメンバー表にワクワクしました。
それだけに是が非でも勝ちたかった。

2023年4月5日、ルヴァンカップグループステージ第3節 、ジュビロ磐田はホームヤマハスタジアムにサガン鳥栖を迎え撃ちました。

怒涛の9連戦の第4ラウンドをヤマハスタジアムで観戦。

若手中心でターンオーバーを図ったジュビロ磐田。その若手出場メンバーとして、遂に後藤啓介舩橋京汰が公式戦で同じピッチに立ちました。

非常に楽しみなメンバーでしたが、勝利を掴むことはできませんでした。

スターティングメンバー

アウェイJ2大分戦から中3日。この鳥栖戦の後、中2日でJ2アウェイ水戸戦を控えるジュビロは、若手・控え中心のメンバーとなりました。

今回大注目は、二種登録のジュビロ磐田U-18舩橋京汰川合徳孟。ベンチに入ったこの2人は、今季飛び級でトップチームで活躍している後藤啓介と昨年まで共に戦った選手です。

後藤啓介と同期の舩橋京汰は、昨年2022年のプレミアリーグで後藤啓介と並ぶ10得点を決めています。

試合開始前、スタメン発表時ユース出身のこの三人が揃い踏みで出場することを楽しみにしていました。

開始早々セットプレーで失点


嫌な予感がしたんですよ。

前半6分、サガン鳥栖の最初のコーナーキック。今年のジュビロはセットプレーからの失点が多いので

「頼む!今日は止めてくれよ!」

と祈る思いだったのですが、アンソニーアクム選手に綺麗にヘディングされて早々に失点。

こんな嫌な予感は本当に当たらないで欲しいのですが、ジュビロは早々に追いかける展開になってしまいました。

試合後の横内監督のコメントです。

セットプレーに関してはここずっと失点しているので、言うというよりもトレーニングをしていますし、言い続けることが普通になっているくらい我々もアプローチしていますが、また容易く失点したというところで、僕の準備のさせ方がまだまだ足りないなと思っています。

横内監督試合後のインタビュー:ジュビロ磐田公式ホームページより

チームとしてセットプレーでの守備が課題であることは十分に判っているのですが、なかなか結果に結びつかないようですね。

金子翔太が走る

失点したものの、ジュビロは終始敵陣で攻め入る時間が多く決定機をつくり続けました。

驚いたのが金子翔太のスタミナ。

栃木戦、大分戦、鳥栖戦と、中2日、中3日でいずれもスタメンでこの怒涛の連戦を戦い抜いてきました。この日も金子翔太は中盤からボールを受けて掛け上がるシーンが何度も見られました。

「ケガだけはしないでくれよ、翔太」

と心配になるくらい懸命な走りを見せてくれた翔太。ジュビロのために連戦を厭わず戦ってくれる彼の献身性は本当に尊敬します。

小川大貴のミドル炸裂!

前半1-0で折り返し、後半からは後藤啓介がピッチに入ります。

攻撃を繰り返すジュビロ。しかし再三決定機は作り続けるのですが、ゴール前の後一歩が決まらない。

攻め入るものの得点できないジュビロ。得点を許さない鳥栖。

J1鳥栖相手に押し込む展開が多い試合で、見ていて非常に面白かった。しかし、追いつき、追い越すにはだんだんと時間が無くなり

「時間が無い。早く、早く、追いついてくれ!」

と願っていた後半34分、この試合CBに入った鹿沼直生が前線にロングボールを蹴り込みます。右サイドで待ち受けた小川大貴が右ボックス外でボールを受けます。そこから中央付近に運び、左足一閃!

ボールはゴール左側へ一直線!

GK内山圭選手も横っ飛びしますが間に合わず、ゴールネットに突き刺さり同点!!!

私はバックスタンドから見ていましたが、ゴールネットに突き刺さるまでのその軌道の美しさと、同点に追いついた歓喜に思わず立ち上がって大絶叫してしまいました。

最高に気持ちいい瞬間を見ることができました。このゴールをだけでもチケット代払った価値がある。そんなミドルシュートでした。

喜びもつかの間

スタンドからは「反撃の歌」!

俄然ジュビロ勝利に向けてヤマハスタジアムが盛り上がります。

しかし後半41分、樺山 諒乃介選手が左サイドからのクロスにあわせて勝ち越しゴール。

これ改めて見逃し配信で見直したんですけど、樺山選手に対してだれも付いてないんですよね。最も近くにいたリカルドグラッサも後ろから走り込む樺山選手に対して、ゆっくりした走りになっていました。樺山選手に気づかなかったのでしょうか?

同点に追いついたばかりだったのに、もったいない失点でした。

後藤啓介と舩橋京汰が揃い踏み

勝ち点を奪うにはもう後が無くなったジュビロ。

ついにこの瞬間が訪れます。

後半43分、古川陽介に変わってピッチに入ったのは背番号47 舩橋京汰!
後藤啓介と舩橋京太がついにプロの公式戦で揃い踏みを果たしました。

昨年まで、U-18の同期でしのぎを削っていた相手。この2人がプロのトップチームの試合で初めて一緒に戦う瞬間に立ち会うことができたのは、感慨深いものがありました。

しかし、1点ビハインドで残り時間もアディショナルタイムを含めて数分しかありませんでした。

じっくり感慨深い想いに浸る時間もなく、何とか追いつけ!追いつけ!とばかり「反撃の歌」と手拍子で応援するジュビロサポーター。

しかし、ジュビロが得点することはできず、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響きました。

森谷賢太郎がスタンドに来てくれた!

試合終了後、サガン鳥栖の森谷賢太郎がジュビロサポーターに挨拶に来てくれました。ジュビロに在籍したのは2019年の1年のみのでしたが、昨年2022年の鳥栖戦でも挨拶に来てくれた森谷賢太郎。

その誠実な人柄が大好きです。今後の鳥栖での活躍を祈ってます。

挨拶に来てくれてありがとう!森谷賢太郎!

入場者数2,769人

この試合の入場者数は僅か2,769人

バックスタンドで観戦していましたが、空席が目立つヤマハスタンドに少なからず寂しさを感じました。

平日開催試合だったとはいえ、やはり危機感を覚えます。

なぜ客足が遠のいてしまったのか?

厳しい言い方になりますが「勝てないから」だと思います。

昨年J1では年間たった6勝しかできず最下位に沈んだジュビロ。今年は監督が変わり、基盤づくりに挑むジュビロは我慢の試合が続いているため、勝ち点がなかなか積み上がりません。

地道な作業ですが、実力を蓄え、J1で安定して勝てる実力をつけなければ、決して安くはないチケット代を払ってまでヤマハスタジアムに足を運んでくれる人は中々増えないと思います。

お客が戻ってもらうには相当の時間がかかると思います。

勝っても負けても懸命に応援してくれるコアなジュビロサポーター以外は、負けが込むとどうしても足は遠のくでしょう。お金を払ったなら勝ち試合が見たいのが大多数の本音ですからね。

来場者を楽しんでもらおうと様々なイベントを企画してくれるジュビロのスタッフの皆さんの御苦労には頭が下がりますし、感謝しています。

でも、やっぱり一番の集客の力になるのは「強いジュビロを作り上げること」に尽きると思っています。

再び、満員に膨れ上がるヤマハスタジアムが戻る日を願ってます。

総括と次戦に向けて

後藤啓介と舩橋京汰の共演は感慨深いものがありました。残念ながら川合徳孟の試合出場はありませんでしたが、今後もジュビロは連戦が続きますし、ルヴァンカップや天皇杯でチャンスが巡って来る可能性があります。

トップチーム昇格を狙っていると思いますので、ぜひ今後のアピールに期待したいところです。

試合内容的にも金子翔太の献身的な走り、吉長真優の右サイド突破からのクロスなど、終始鳥栖を押していた展開だったので決して悪くはなかったと思います。

でも、ゴール前での最後の一歩が決まらず勝ち切れませんでした。

そして、試合開始早々のセットプレーからの失点。試合終了間際のスキをつかれた失点という、最後まで守り切れないというジュビロの課題が改めて露呈した試合でもありました。

逆に言えば、少ないチャンスや相手のスキをしっかりと見逃さず得点し、試合を勝ち切れる鳥栖。このあたりがチームとしての力の差なのかもしれません。

特に若手達はこのJ1相手の戦いで得た経験を次の試合に繋げて実力をあげてくれることを願ってます。

次の試合は4月8日、J2リーグアウェイ水戸ホーリーホック戦。中2日で敵地に乗り込みます。怒涛の9連戦の第5ラウンド。敵地で勝ち点3を奪って、次に控えるヤマハスタジアムでの首位FC町田ゼルビアとの戦いに臨みたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。



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