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【それぞれの道】ジュビロ磐田 ファビアンゴンザレス 新天地へ

あの敗戦について 皆さんに謝りたいと思っています。
今後の糧となるよう またここから頑張っていきます。

あの敗戦。

2022年8月13日 ホームエコパスタジアムで行われた、J1リーグ第25節 ジュビロ磐田 vs 浦和レッズ。

磐田は0-6というクラブ史上最多得点差をつけられて敗戦。
大きな屈辱を味わいました。

冒頭の謝罪の言葉は、浦和戦にスタメンで出場したラッソことファビアンゴンザレス

昨年、2022年9月1日に公開された、ジュビロ磐田公式YouTubeチャンネル

【EMOTIONS】#15
ファビアン ゴンザレス「幸福なゴールを。」

私はこの動画を改めて観ていました。

チームの大敗北に責任を感じ、謝罪する外国籍選手は非常に珍しいと思いました。

陽気な雰囲気ながらも真面目な人柄。

とても印象に残っていました。



2023年11月28日。

ジュビロ磐田はラッソと2024年の契約を更新しない事を発表しました。

ラッソが磐田を退団する一報に触れ、ふと、1年以上前のラッソの【EMOTIONS】を再び観たくなったのです。

遠藤保仁金子翔太とスペイン語でコミュニケーションをとっていること。

日本語も勉強していること。

磐田のJ1残留を果たすために闘志を燃やしていること。

そして、冒頭の浦和戦大敗の責任を感じて、謝罪するラッソ。

「やっぱり真面目でナイスガイだよな。」

一方で試合に出れば、鬼気迫る勢いと共に自慢のフィジカルで突破を図るラッソ。


ワクワクさせてくれるラッソのプレーが大好きでした。



青天の霹靂だったのは、ラッソの二重契約問題。

磐田にとって痛恨の極みでした。

あくまで個人的な想いとして、

この件は契約事であり、私のような外野の人間が詳細を知ることはできません。恐らく、ラッソ以外の多くの人間が関わっていた問題と思っています。ラッソ単独の責任ではないと私は考えています。

従って、この件でラッソのことを責めるつもりはありません。


それよりも、ラッソのメンタルの方が心配でした。


自らの契約のせいで所属するクラブが制裁を受け、罰金を支払い、公式試合の出場を禁じられたラッソ。

もし自分が似たような境遇だったら、きっと、チームメイトに顔向けできないんじゃないかと思うんです。

問題発覚後、ラッソとチームメイトの間でどんな会話がなされてきたのか判りません。一丸となって戦うことができるか?その点が心配でした。

しかし、ラッソは来たるべき復帰に向けて練習を重ねていました。

5月13日 第15節ホームザスパクサツ群馬戦から公式戦出場可能となることから、群馬戦を前にこれまで全力で練習に取り組んでいたことを語りました。

群馬戦は「磐田市小学生一斉観戦授業」の日。

ラッソはベンチスタートで、後半23分から出場。

杉山直さんが「背番号29!ファビアンゴンザレス選手が入ります!」とコールされると、小学生の歓声が一際大きくなったのを覚えています。

ラッソは子供達に人気あるんですよね。

群馬戦では得点には至らなかったものの、ドリブルからのシュートを放ちます。

しかしその後、8月6日のホームエコパスタジアムでの仙台戦後に体調不良で再び戦線離脱。

再復帰は、シーズン終盤の10月22日第39節アウェイ徳島戦。

その後、最終節栃木SC戦までの4試合に出場しましたが、いずれも試合終了間際の数分のみ。

それでもホーム最終戦の11月4日。 第41節水戸ホーリーホック戦では、後半アディショナルタイムにゴールを決めました。

シュートの際、相手GKと交錯してしばらく起き上がれなかったため、残念ながらゴールのセレブレーションはありませんでした。

そして、これがラッソのジュビロ磐田での最後のゴールとなりました。





結果として今年2023年のラッソは3ゴール。

昨年J1で6ゴールを記録したほどの活躍はできませんでした。

それでも嬉しかったのは、J1昇格を決めた歓喜の輪の中で、ラッソがチームメイトと共に心から喜びを分かち合っていた事。


松本昌也がDAZNのインタビューから戻ってきて、昌也のチャントと共にチームメイトが一緒に踊りまくるシーン。

そこには陽気なラッソの姿がありました。

鈴木雄斗と笑顔で向かい合い、両手を振りながら踊るシーンをみると、契約問題で躓いてしまったラッソを受け入れ、チームメイトと一丸となってJ1復帰に向けて戦ってきたことがうかがえます。

それに、やべっちスタジアムの「ハーイ!やべっち」では、前回2021年J1昇格時と同じく、今回もラッソに声掛けさせました。

やっぱ2023年のメンバーはいいなあ。



ファビアンゴンザレス


プレー以外で大きな話題になってしまった選手ですが、陽気で愛嬌があって、でも真面目なところもあって。

プレーではJ1でも無双なところを見せつけました。

ラッソならきっと新天地が見つかるはず。

できれば対戦したくはないけれど、もし日本でプレーを続けるのであれば、またどこかで会いたい。


「ありがとうラッソ!また会おう!」


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田とファビアンゴンザレスのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。







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