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ジュビロ磐田に残ってくれた選手達へ

「このジュビロに残って戦ってくれるという意思表示してくれた事に、本当に感謝しています。ありがとうございます。」

そう言って、横内昭展監督は選手の前で深々と頭を下げました。

2023年1月9日。

ジュビロ磐田の始動日は、冒頭の横内監督の感謝の挨拶から始まりました。

横内監督の冒頭のあいさつは、多くのジュビロサポーターも同じ気持ちだったと思います。少なくとも私はそうでした。


昨年2022年の磐田は苦しい一年でした。

伊藤彰監督はシーズン途中で解任。

ファビアンゴンザレスの二重契約問題が発覚。
2回の選手補強の禁止。

最下位でJ2降格決定。

渋谷洋樹監督は最終戦後に退任。


ゼロからの積み上げ直しになるジュビロ磐田の2023シーズン。ジュビロ磐田史上最大のピンチと言っても過言ではありませんでした。

そんな火中の栗を拾う形にもかかわらず磐田の監督に就任してくれた横内昭展さん。そして磐田に残ってくれた選手達。

ジュビロサポーターの端くれとして今でも感謝しかありません。




ファジアーノ岡山との開幕戦は3失点で敗戦。しかし後藤啓介という高校生ルーキーの鮮烈な2得点デビューに希望を見ました。

ルヴァンカップを戦うため清水と共に他のJ2チームよりも試合数が多いジュビロ。横内監督は「我々に無駄な試合などひとつも無い」とし、2チーム体制を構築。GK以外を総替えするという大胆なターンオーバーを敢行し、チームの底上げを図りました。

昨年殆ど起用されなかったドゥドゥ。主戦場たったボランチから左SHにコンバートすることで活路を見出した横内監督。今やドゥドゥは磐田になくてはならない選手として活躍しています。

ルキアンが移籍して以降、得点力不足に陥った磐田。杉本健勇はマリノスに移籍。大津祐樹は負傷のため長期離脱。ファビアンゴンザレスは5月にようやく出場禁止が解かれましたが、最近まで体調不良でチームを離れていたことが判明しました。それでも、ジャーメイン良が奮闘しキャリアハイの9得点(10月7日時点)。若手の後藤啓介藤川虎太朗も活躍を見せます。

森岡陸伊藤槙人山本義道と負傷者が続いたCB。鈴木海音のU-22代表遠征などが重なった時には、本職のCBはリカルドグラッサ中川創の2人しかいない時がありました。一時は鹿沼直生をCBにコンバートさせ、総力戦で乗り切りました。

7月のアウェイいわきFC戦では、三浦龍輝が相手選手と交錯し、脳震とうの疑いもあって交代。八田直樹が緊急登板。2年4か月ぶりにリーグ戦のゴールマウスを守り、試合をしっかり締めて勝利を掴みました。

激戦ポジションのボランチ。シーズン序盤はスタメンだった遠藤保仁。しかし、最近では上原力也鹿沼直生がスタメン出場することが多く、遠藤はサブまたはベンチ外であることが多くなりました。それでも直近のアウェイ清水戦では82分にセットプレーキッカーとして途中出場。ドゥドゥと共に7本連続のセットプレーでボールを蹴り続け、短時間ではありましたがチームのために戦ってくれました。恐らくこのような出場は遠藤保仁にとって本意ではないと想像します。それでも、静岡ダービーで劣勢の磐田のために戦ってくれる姿に感謝しかありませんでした。

そして、磐田にとって無縁だと思われていた月間優秀監督賞。2021年のJ2優勝した年でも当時の鈴木政一監督は受賞できなかったのですが、6月度に横内監督が受賞した時には厳しい道のりを歩んでいる磐田が評価されたことに、心底嬉しかったです。


・・・


こうやって思い返すと、厳しい戦力にもかかわらず、本当に良く乗り切ったと思います。しかも今現在自動昇格圏を争う順位にいます。

そんな選手達を誇りに思います。




磐田は10月7日のアウェイ清水エスパルスとの戦いに敗れ、4位に後退しました。それでも前回のエコパスタジアムでの清水戦より間違いなく内容は良かった。にもかかわらず、残念ながら結果が付いてこなかったのは本当に悔しいとしか言いようがありません。

一方で千葉が快進撃を続けており、ここで磐田がずるずると崩れてしまってはプレーオフ進出すら逃しかねません。

残り4試合。

今年残ってくれた選手達と戦えるのは、あと4試合なんです。

2023年、磐田に残って戦ってくれた選手達は、これまで以上に特別な存在に感じています。

本当に感謝です。

選手達に最後の試合まで感謝の気持ちを抱きつつ、勝利に向けて微力ながら応援したいと思ってます。



#横内磐田でJ1へ



最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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