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エレベータークラブでも諦めない理由。なぜジュビロ磐田を応援し続けるのか?

サッカーの応援には、喜びと同じくらい、いやそれ以上に悔しさや苦しさがつきものだと思っています。

特に、私が応援し続けているジュビロ磐田

2019年から応援していますが、これまでの成績は以下の通り。

2019年 : J1 最下位
2020年 : J2 6位
2021年 : J2 優勝
2022年 : J1 最下位
2023年 : J2 2位

ハッキリ言ってJ1とJ2を行ったり来たりする、いわゆる「エレベータークラブ」。特にJ1では最下位しか経験した事がありません。

そんなジュビロ磐田。

成績が良くないチームを応援し続けることに、時折、ふと、疑問を感じることもあります。

なぜ勝てないチームに時間とお金をかけて応援し続けるのか?チケットは決して安くない。毎年ユニフォームに約20,000円の出費。

高い旅費払ってアウェイゲーム遠征して、敗戦した日には失望と共に電車に揺られて帰って来ます。

今季は、26試合終了時点で、7勝7分12敗。勝率0.269

概ね4試合で1勝の計算。

コストパフォーマンス悪い!

勝利の喜びを味わうことができない時、応援することの意味を見失いそうになるのです。

しかしですね・・・・

コスパが悪いのは重々承知の上なんですが、次の試合の日が近づくとやっぱりワクワクし始める自分がいます。

こうやって書いてみると、改めてサッカークラブのサポーターってやばい趣味なんじゃないかと思えてきますよね(苦笑)

それでもジュビロ磐田を応援し続ける理由が私にはあります。


それは、サッカーというスポーツが持つ魅力、そして何よりも、ジュビロ磐田というチームが見せる「何か」に心を動かされるからです。


横さんの言葉

その「何か」を強く感じた瞬間の一つが、昨年のJ2最終節、栃木SCでの試合でした。

最終節ギリギリの試合でジュビロ磐田はJ1への昇格を果たしました。その時、横内監督がゴール裏サポーターに向けてトラメガで

「世界一のサポーターに、ブラボー!」

と言葉をかけてくれたのです。

この言葉がどれほど私を勇気づけ、誇りを感じさせたかは、言葉では言い表せません。

長い間、苦しい戦いが続いていた中で、この言葉は私たちの努力と情熱を肯定してくれるものであり、応援し続けてきたことの意味を再確認させてくれたのです。


非日常の世界

サッカー観戦の魅力は、単に試合そのものを楽しむことにとどまりません。スタジアムに足を運ぶことで得られる「非日常」の体験も、その一つです。

普段の生活とは異なる空間に身を置くことで、日常の悩みやストレスから解放される瞬間が訪れます。特に、スタンドで感じるスタジアム全体の熱気や一体感は、他では味わえない特別なものです。

無数の大フラッグがはためき、ゲーフラが掲げられ、所狭しと横断幕がひしめき合う。チャントと手拍子が響き渡る中、私は自分がこのチームの一部であることを強く感じます。


歓喜の瞬間

私たちが応援することで、選手たちが力を得て戦い続ける姿を見ると、応援することの意義を感じずにはいられません。

ジュビロ磐田の選手たちは、常に全力で戦っています。勝てない時期が続いても、彼らは諦めずに前を向いています。そんな姿を見ると、応援する側もまた奮い立たされます。

前節、8月11日のエコパスタジアムで行われた鹿島アントラーズ戦。かつてのライバルであり強敵の鹿島アントラーズ。劇的な逆転勝利を収めたこの試合は2024年を代表する試合になると思ってます。

山田大記が同点ゴールを決めた瞬間、ゴール裏サポーターは「反撃の歌」を歌って一気に流れをジュビロに引き寄せ、逆転勝利に導きました。

選手がよくサポーターに向けて、

「熱い応援で、一緒に戦って下さい。」

という言葉、まさにそれが実現した瞬間に感じました。

逆転勝利の瞬間、選手は円陣を組み歓喜を共有しました。スタジアム全体が一つになり、歓喜の渦に包まれました。選手たちの笑顔は、応援し続けてきたことが報われた瞬間でもありました。

鹿島戦の勝利で歓喜の円陣を組む選手達

負けが込んでいても、最高の勝利の瞬間に全てが吹っ飛ぶ。

いわゆる

脳汁が出まくる。

ってやつですかね。

こんなこと書くからサッカークラブのサポーターはやばいかも?と思われてしまうかもしれませんが。


小学生の後押し

毎年行われる「磐田市小学生一斉観戦授業」

磐田市の全小学5・6年生がヤマハスタジアムに集まり、試合を観戦します。子供たちが純粋な気持ちで声援を送り、選手たちのプレーに一喜一憂する姿は、非常に感動的です。

特にジュビロのコーナーキックなどのチャンスの時に一斉にタオルマフラーが振られる光景。バックスタンドがあれだけ華やぐのは、一斉観戦授業の時だけ。あの光景を見るだけでも、ヤマハスタジアムに足を運ぶ価値があると思ってます。

彼らの笑顔や健気な応援を見ると、サッカーが持つ力の大きさを改めて実感します。小学生がサッカーを通じて得る喜びや感動は、私たち大人のサポーターにとっても大きな励みとなるのです。


海外で戦う選手達

これは、ジュビロ磐田戦力面だけを見たら痛いのですが、海外チームに羽ばたく選手達の姿は誇らしい。

今では、伊藤洋輝後藤啓介

伊藤洋輝は、2021年のジュビロがJ2にいた時にドイツへ渡ったので、当時本当に誇りに思ったことを思い出します。いまでも、あのヤマハスタジアムで間近に応援していた伊藤洋輝が海外チームで、そして日本代表としてワールドカップで戦う姿は感慨深いものがあります。


そして、2023年飛び級でトップ昇格し、颯爽と登場した後藤啓介。開幕戦でデビューし、いきなり2ゴールをたたき込んだかと思えば、スタンドのジュビロサポーターに向けてもっと応援しろと煽る姿。

僅か一年間しか在籍しませんでしたが、ジュビロサポーターの心をがっちりと鷲摑みにしてベルギーに渡って行きました。

自らゴールを決めてスタンドを煽る後藤啓介

短期的な目で見れば戦力ダウンにはなってしまうんですが、ジュビロから海外に渡る道があるということがわかれば、今後そんな選手達も躊躇なくジュビロに加入してくれるだろうと思います。

かつてサックスブルーのユニフォームを纏った選手が海外で、そして日本代表として戦っている姿は、なによりロマンがある。

そんな映像がテレビや各種メディアで流れる度に、きっとホームタウンの人達もジュビロに興味を持ってくれるはず。


更に海外志向が強いと言われるこの選手もいずれは海を渡るんじゃないかと思ってます。

鈴木海音。

パリオリンピック出場も果たし、将来が本当に楽しみな選手。海外に渡り、そしてまた戻って来た時にはジュビロにその経験を還元して欲しい。

それが、ジュビロの強さに繋がるし、私が応援する魅力の一つになっています。


横さんを胴上げしたい

私には一つの夢があります。

それは、ジュビロ磐田がいつの日かJ1で優勝し、横内監督を胴上げする瞬間を共に迎えることです。

藤田俊哉SDは、2026年J1優勝というかなり高い目標を掲げて戦っています。

その時こそ、私たちサポーターが「世界一のサポーター」として、選手たちと共に喜び合える瞬間が訪れるでしょう。この夢を胸に、私はこれからもスタジアムに足を運び続けます。




応援することは、決して楽なことではありませんよね。

それでも、サポーターとしての誇りや絆、そして将来のジュビロ磐田のJ1優勝を胸に、私はジュビロ磐田と共に歩んでいきたいなと思います。

応援が、選手たちにとっての力となり、そして彼らの努力が私たちにとっての励みとなる。その相互の関係性こそが、サッカーの応援の醍醐味であり、私がジュビロ磐田を応援し続ける理由なのかな?と感じています。


これからもチケット代や遠征費で散財するんだろうな。

やっぱコスパ悪いわ。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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