絶え間ない戦いの裏側:横内昭展監督の闘志と覚悟
プロの監督という仕事は、想像を絶するにあまりある仕事だということを改めて考えさせられる。
私はもともと プロ野球が大好きだ 。
大のジャイアンツファン。
古くは藤田監督、最近では原監督の ジャイアンツが大好きだった。
その原監督の前に立ちはだかったのが 落合博満監督が率いる中日ドラゴンズ。 原監督率いるジャイアンツと何度もクライマックスステージで日本シリーズ進出をかけて戦った。
何度も立ちはだかる落合ドラゴンズは憎き相手だった。
でもそれぐらい強かったのだ。選手としての落合博満の実力は言うまでもない。更に監督としての手腕も超一流だった。
落合博満の監督としての凄さは「嫌われた監督」を読んでいただきたい。選手、チーム、 上層部との間で孤高に戦う落合監督の凄さがわかる名著だ。
そんな中 落合博満さんの御子息である落合福嗣さんのツイートが目を引いた。
そこには 家族から見た壮絶な監督時代の落合博満さんの姿が綴られていた。
当時の落合監督は、常に中日をAクラスに導いていた。決して悪くない成績だった。それにもかかわらず 当時の生活を振り返っていた落合福嗣さんは、家庭に戻っても戦いから逃れられない父親の壮絶な人生を見てきた。
チームを率いる監督は、身を削って戦っていることを改めて思い知らされた。
私が応援しているJ1リーグ ジュビロ磐田の横内昭展監督。
現在の磐田の成績は決していいものではない。
20チーム中16位(2024年7月7日現在)。18位以下はJ2降格となるので、一歩歩間違えればJ1残留争いに巻き込まれそうな順位だ。
そんなチーム状況での横内監督の心境は推して知るべしだ。
特に心配だったのが、6月12日の天皇杯2回戦テゲバジャーロ宮崎戦。カテゴリが下のJ3の宮崎に対し、磐田は1-2で逆転負けを喫した。
不甲斐ない結果に対し、ヤマハスタジアムのスタンドからは横内監督含め磐田の選手達に対し、罵声やブーイングが容赦なく浴びせられた。
試合終了後、横内監督は以下のコメントを残している。
「すべて僕の責任」
敗戦の度に、その責任を全て自分に向ける横内監督。
落合監督同様に、毎日が神経をすり減らすような日々なんじゃないかと心配になる。
昨年、最終節でJ1昇格を決めたジュビロ磐田。
その結果が評価されて、横内監督は2023年11月の月間優秀監督賞に選ばれた。その際、横内監督は単身で磐田にやってきて、コンビニ・牛丼中心の食生活、そしてサッカーが頭から離れることは無い生活を送っていたことを報じられていた。
以前の私の記事でも書いたが、横内監督には
「たまには、浜松のうなぎとか美味しいものでも食べて欲しい。」
と思う。そうでなきゃ、やってらんないよ。
そして天皇杯での宮崎戦敗戦後、横内監督は次のコメントも残している。
僕のサッカー人生の中でも本当に悔しい敗戦
それくらいあの宮崎戦は、スタンドで観ていた私も含め、同じく悔しい思いを味わった。
昨年、磐田はJ2優勝を逃した。2位でJ1昇格を決めた。
ファビアンゴンザレスの二重契約問題で選手補強禁止という前代未聞のハンデを抱えながら、よくぞJ1昇格に導いてくれたと心から感謝している。
今年は、未だ昨年の補強禁止の影響が色濃く残っており、選手起用においても厳しい状況が続くジュビロ磐田。それでもなんとか横内監督以下選手達は1つでも上の順位を狙って戦っている。
磐田の為に骨身を削って戦ってくれている横内監督。今年は何としてもJ1残留を成し遂げたい。
そして近い将来、横内監督にはJ1優勝という最高の栄誉とともにシャーレを掲げてもらいたいと強く願う。
そんな思いを抱きながら、ヤマハスタジアムに足を運ぼうと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と横内昭展監督のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?