【それぞれの道】ジュビロ磐田 針谷岳晃選手 ありがとう
2023シーズンのジュビロ磐田「解散式」。
藤田俊哉SDと横内昭展監督は冒頭の言葉を使って、今季でお別れする選手のことを暗に語りました。
約1年半振りに選手補強が解禁されるジュビロ磐田。
2023年11月13日のスポーツ報知の取材で藤田俊哉SDは補強に対し、
と語り、J1での戦いに向けて並々ならぬ決意で臨む事を語っていました。
しかし、新加入する選手がいるということは、現メンバーとのお別れも意味します。
苦しい時期を共に戦って、J1復帰を掴んだ2023メンバー。
本当に特別な存在です。
でも、覚悟はしてました。
選手の去就については、既に噂レベルのものがたくさんSNS上で流れている事は承知してますが、公式発表までは触れたくありませんでした。
2023年11月28日。
公式発表がありました。
針谷岳晃選手。
ジュビロ磐田は、針谷岳晃選手と2024シーズンの契約を結ばない事を発表しました。
と呼ばれ、
ジュビロサポーターはもちろん、多くの選手達からも愛された針谷岳晃選手。
覚悟はしてたものの、このような記事を書くと色んな思い出が蘇るのでやっぱり辛いですね。
ここからはタケちゃんと呼ばせて下さい。
タケちゃんの事を最初にnote記事にさせて頂いたのが、2023年1月13日。ギラヴァンツ北九州での育成型期限付き移籍からの帰還に対し、感謝の思いをもって書きました。
磐田への帰還が本当に嬉しくて、タケちゃんへ思いをできるだけ詰め込みました。
鹿児島キャンプを経て、2023年開幕のホーム岡山戦。
タケちゃんは激戦のボランチで見事スタメンの座を掴みました。
ヤマハスタジアムでメンバー発表を見た時は、感慨深かったです。
今季序盤の遠藤保仁とタケちゃんのダブルボランチは、間違いなく記憶に残る組み合わせ。
ヤットさんと組むことで、タケちゃんの針の穴を通す鋭い縦パス、そして自在のポジショニングに磨きがかかるはずと感じていたました。
今季磐田の初勝利は、第3節ホームモンテディオ山形戦。
磐田にとってなかなか勝てなかった"難敵"山形からの勝利は大きかった。最後の最後まで苦しめられました。
その山形戦でMOMを掴んだのがタケちゃんでした。
それでもタケちゃんの中では決勝ゴールを決めた松本昌也をMOMと発信をするあたりが良い所。昌也との仲の良さがうかがえます。
2月、3月とリーグ戦は開幕から連続でスタメン出場を続けた岳ちゃん。
4月4日に公開された
【EMOTIONS】#16 針谷岳晃「確かな自信をたずさえて」
では、印象に残る言葉があります。
ギラヴァンツ北九州に育成型期限付き移籍していた時期も、磐田に戻るつもりでいたことも語っています。
磐田を離れていた時期があっても、貢献したい思いが強かったタケちゃん。改めてその想いに感謝しかありません。
今季最終節に滑り込みでJ1昇格を掴んだ磐田ですから、結果的にどの試合を落とすこともできませんでした。従って、間違いなく、タケちゃんの貢献がなければ、磐田の昇格はなかったと思います。
また、
【EMOTIONS】#16 針谷岳晃 番外編「人生最高のパス」
では、改めてタケちゃんの真骨頂の縦パスを観ることができます
こういうマインドでサッカーをする選手って、なかないないんじゃないでしょうか。強いメンタルと培った技術がなければ、この発言は出てこないですよね。
昨今のJリーグは、強度増し増しの相手に対抗しなければ勝てないのが実状ですが、岳ちゃんのような頭で考えながら、多少ギャンブルでもズバッとパスを出すような選手が活躍できると面白いと思ってます。
ちなみに、この番外編でも山田大記のことをヤマって言ってますね(笑)。タケちゃんの「先輩いじり」が見られなくなるのも寂しいですね。
痛恨だったのは、4月1日の第7節アウェイ大分戦での負傷退場でした。
今思い出しても本当に悔しいです。
あの負傷が無かったら、タケちゃんがまだ活躍できたチャンスもあっただろうに、と思うと残念でなりません。
6月28日、第21節ホームヴァンフォーレ甲府戦で約3か月ぶりにリーグ戦に復帰した岳ちゃん。
夏の7連戦の第2ラウンド。2チーム体制で戦った時期です。
ここでヤットさんとのコンビも復活。
暑さも相まって、試合終了後、両軍共に倒れ込む死闘の結果はドロー。タケちゃんにとっては復帰できたこともあって今後の足掛かりとなってくれれば良かったのですが、結果的にこれがリーグ戦最後の出場になってしまいました。
2023年11月12日。
ジュビロ磐田は栃木SCに逆転勝利。同時にJ1昇格を掴みました。
昇格の地となった、カンセキスタジアムとちぎにタケちゃんはじめベンチ外メンバーはプレーオフの可能性も考慮し、帯同していませんでした。
しかし、同期で盟友の藤川虎太朗は、栃木でタケちゃんの背番号34のユニフォームを掲げて写真に収まっていました。
タケちゃんが去ることを考えながらこの写真を見る涙を誘います。
そしてタケちゃんのインスタグラムには惜別のメッセージが投稿されました。
タケちゃんと共に戦った2023年のことを私は忘れません。
ジュビロ磐田の歴史上、最大のピンチだった2023年
その苦境のクラブに帰還してくれた事。
本当に頼もしく思いました。
感謝しかありません。
来年一緒にJ1の舞台で戦えないことは残念でなりません。
タケちゃん、針谷岳晃選手の今後のご活躍、そして、いつの日かヤマハスタジアムで再び会えることを願っています。
「ありがとう!タケちゃん!」
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と針谷岳晃のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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