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物語を書く人は一度役者をやってみるといいかもしれない

あけましておめでとうございます。年末年始はひたすら〇〇です。「仕事」と思ったでしょう。ところがどっこい、仕事をほっぽりだして稽古です。朗読劇の。ひとり稽古。

今月の25日に本番がありまして、1日に2演目、つまり2つの役を演じることになり、あれ、それって、ちょっと無謀じゃないかな、って思ったのが、今でありまして。今まで何をしていたかというと、2本分の脚本を書きおろして完成させて他の人の役の演出つけて…で精一杯で、怒涛の仕事が年末年始の休みに入って休戦状態になって、ようやく自分の役に向き合えることになったわけで。

え? いまごろ?

…って、自分に呆然としましたが、やるしかないのでひたすら稽古です。具体的には何をしているかというと、このセリフどんなふうに聞こえたらいいのかなあって考えて、やってみて、録音してみて、どうもそんなふうには聞こえないなあって、またやってみて、の繰り返し。

本当はですよ。わたしはにぎやかしで、ほかの頼もしい共演者たちにどどんと任せ、わたしのハードルをひたすら低くする脚本にする予定が、脚本担当(わたし)が物語を詰めていった結果、なんだかすごい難しい役になったりセリフ多くなったりしてしまったよ…。こんなはずでは…。

泣きごと言ってお客さんを不安にさせてどうするのだ。何とかしますけれども、でも、こんなふうにようやくじっくり向き合う時間が取れてとても嬉しい。そして、じっくり向き合ってみると、脚本段階で想像が深く届いていないところがぽろぽろ出てくる。人物像の甘いところが露呈してくる。演者としてはもちろん未熟なのは百も承知だけども、物語の書き手としてもこんなにもわたしは未熟だったんだなって思い知らされている。

ワークショップで1場面を書いて演じてみるということをやってみたことがあって、物語を構成するうえで大きなヒントになるワークだったと自負しているけれど、それだけじゃなく、1つの物語を通して1人の人物を演じてみると、もっとすごくたくさんの発見がある。同じセリフでもどんなふうにでも演じられること。同じ行動でもどんな動機でもあり得ること。でも自分の姿と声と実力で演じられるものには限りがあること。そういういろいろな可能性があるなかで、物語を通してひとりの人物の言動を矛盾なく成立させるためにはどうすればいいか。

今まで見えなかった山がドーンと見えた。それなりに書けてると思っていた自分がリセットされて丸裸にされる感じ。でも、これ、正直に言って、とても面白い。だけど面白がってる余裕はないんだよね。なんでいつも、こうなのかな。嫌になるよ。小説も締切ぎりぎりになっていろいろ思いついたりするよね。

こんなに大きな公演をするのは初めてで、持ち出し・赤字は覚悟のうえですが、観客席ががらんとしてたらさみしいのと、あとから見たかったのにと言われたら悲しいので、こちらでもしつこく告知します。

着付けパフォーマンスと生演奏と朗読劇。昼の部はシンデレラをベースに明治が舞台の青春群像劇。夜の部は人魚姫をベースに太古の神と人間の恋愛物語。舞台の内容の詳細はブログにも書きましたので是非読んでください。

ブログ:【脚本・出演】着物×音楽×朗読劇「装×奏×想」

着物×音楽×朗読劇
「装×奏×想~着物とクラシックで紡ぐ物語~」
会場:イコーラムホール(近鉄若江岩田駅すぐ)
住所: 大阪府東大阪市岩田町4丁目3番22-600号 希来里ビル6階
日時:2020年01月25日 昼の部13:30〜/夜の部17:30~ (※1時間半を予定)
チケット:単独鑑賞チケット3500円/昼夜通しチケット5000円
予約は出演者に連絡していただくか、こちらのサイトから。


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京都在住の小説家です。医学(博士)です。理系ライターもやっています。
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