#文章の書き方
エッセイって何だろう?
エッセイを書こうとしたときに最初にぶつかる壁は、エッセイとはどういうものか、よくわからないということではないでしょうか。少なくともわたしはそうでした。今までいろいろなエッセイを読んできたはずなのに、いざ自分が書こうとするとわからないのです。辞書を引いてみても「自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想」と書いてあるだけで、これってつまり、何でもありだといってるだけじゃないか、と途方に暮れ
もっとみる書いて考える習慣を身につけよう
書くという行為にはさまざまな役割がありますが、わたしは次の四つの機能に注目しています。
①記録する
②自分と会話する
③考える
④伝える
この四つのうち、①と④はなじみがありますよね。自分だけが読む日記やスケジュール帳や実験ノートなどは「①記録する」ために書きます。この文章やブログや記事などの多くは「④伝える」ための文章です。日常の独り言をつぶやくSNSは①と④の中間かもしれません。
エッセイに必要な三つの情報―「書き手」「対象」「関係性」
心の動きを書くことばかり強調してきましたが、それはエッセイの核の部分。エッセイとして人に伝わる形にするためには必要な情報を適切に伝えることが大事です。エッセイに必要な情報とは何か。それは、「書き手がどんな人か」と「扱っている対象がどういうものか」と「書き手と対象の関係性」という三つの情報ではないかとわたしは考えています。
たとえば、A子さんが、コスプレが好きだというエッセイを書くとします。