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今日から始めるマイドリップ!基本のコーヒー|金澤屋流お家カフェVol.2

金澤屋珈琲店のお店の味をご家庭でも。当店でおすすめする1杯抽出法をご紹介します。コーヒーは、豆本来の味わいもさながら焙煎の良しあしそして抽出の仕方によって味が変わります。当店のコーヒーは、その数ある抽出方法の中でも至極の味わいと言われるネルドリップの特製を生かした抽出器具を採用しております。その名も・・

「コーノ式名門K。通称名門K」と呼んでおります。

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当店が採用している理由は、3つ。1つ目は、味がネルドリップで淹れたようなまろやかさや質感を持つこと。2つ目は、一人分が濃厚でとても美味しく入るから。(短いリブや小さな穴を持つフィルターに仕掛けが…この話はまた今度)3つ目は、粉の量をたっぷりと使う必要がない事。一般的なドリッパーでは、一人分は早くお湯が抜けやすく薄くなりがちです。ゆえに粉の量をたっぷり使うのですが名門Kではその必要がありません。当店では、ブレンドやシングルオリジンなど約10種類のコーヒーのご注文に1杯ずつ淹れる際に使用しております。

「金澤屋流ドリップを進める理由」

当店の1杯抽出法は、粉の量やお湯を注ぐ量を計量しきっちりと図って入れております。ゆえに、毎回味わいの変化も少なく安定した濃度感とクリアさを持ち道具をそろえれば、初めての方でもしっかりとしたうま味を引き出すことができます。先ほどの説明の通り余分に粉を使う必要がなく適量で濃度感あるカフェのコーヒーを作る事が出来るという事は家庭向けにも是非お勧めしたい点です。

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「抽出レシピ」抽出時間目安2~3分

●お好きなコーヒーの粉(中挽きから粗挽き推奨)  15g

●お湯を注ぐ量 180g 落とし切り

●お湯の温度約90℃ 

「抽出器具」

●コーノ式名門K2人用フィルター

●円錐の紙フィルター(フィルターのサイズに合わせる)

●サーバー(マグカップにフィルター直のせでもOK)

●ドリップポット(細口タイプ推奨、容量は0,5㍑以上目安)

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「手順」金澤屋流極上の1杯|コーノ式名門Kで淹れる

①ドリップポットにお湯を準備します。湯沸かし給湯ポットのお湯ではなく水から沸かしたお湯が新鮮な空気を沢山含んでいますので粉にお湯が浸透しやすいです。

②コーヒーを入れるサーバーやマグカップもお湯で温めておきましょう。

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③名門Kフィルターに紙をセットします。

④コーヒー豆を15g計量し粉砕します。(挽きたてがおすすめ)

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⑤挽いた粉をドリッパーにセット。平らな所でトントンして粉の表面の凹凸をなくし平らにしましょう。

⑥ドリップする際のお湯の温度は90℃が目安。沸騰した後に火を切って3分後くらいが目安ですがその時の常温によって上下します。夏はさがりにくく冬はすぐに冷えます。温度計が一つ目安としてあると便利です。

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⑦今からドリップします。イメージとしては少量すつ乾いた粉にお湯を浸透させる蒸らし作業。コーヒーが温まった頃に最初はゆっくりと徐々に湯量をあげて3~4回に分けて加水してフィルター内のお湯を落とし切って完了です。通常コーヒーは、落とし切ると雑味が出ると言われていますがコーヒーの粉を雑味をキャッチする濾過槽とする抽出方法です。落とし切って完成する1杯となります。

⑧むらし。500円玉くらいのお湯を粉の中心に注ぎます。やさしくそっと。お湯がペーパー側に行かないように、また直でペーパー側に注がないようにしましょう。(薄くなりやすいので)

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⑨最初の一滴が落ち始めるまでは約30~90秒。豆の状態によってもこの時間はかかります。遅くても焦らずコーヒーに合わせてじっくりと時間をとるのが美味しさの秘訣。ぷっくりとコーヒーから出る炭酸ガスの放出で膨らんできます。落ち着いてきたら注ぎ始めましょう。

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⑩むらしの後の注水は、中心にぽたぽたとサーバーに落ちるコーヒー液がぽたぽたではなくツーっと一直線上に進むまでは、上から注ぐお湯もぽたぽたとゆっくりと。サーバーにコーヒーがスムーズに落ち始めたら注ぐ湯量も直線状にそして終盤はろ過速度が速くなりますので太目のお湯を注ぎます。細口のドリップポットがあると細かな湯量をコントロールしやすいですよ。

⑪むらしの後は3~4回に分けて注ぎます。計量できるスケールをお持ちではあれば以下の量を参考にして下さい。

むらし(20g)⇒1回目の注ぎ(80g)⇒2回目の注ぎ(40g)⇒3回目の注ぎ(20g)⇒4回目の注ぎ(20g) 合計180g 

注水完了落とし切りで出来上がりのコーヒーは、約150gです。出来上がり量は、豆によって嵩が違いドリップの際にお湯がすわれる量も違いますので、コーヒーの種類によって増減します。

⑫抽出完了。抽出時間は2分から3分を目安にして下さい。時間がかかりすぎると濃く渋みがでやすくなります。

ユーチューブ公式サイトでも紹介しております!↓

「金澤屋流コーノ式名門Kで淹れる一人分のコーヒー」

金澤屋流ワンポイントアドバイス!

★挽きたてをドリップするのが1番美味しい

★湯温を測る温度計、豆の量を量る又ドリップする湯量を測るスケールを使おう!

★注ぎ方が安定してくると毎回同じような味になる

★むらしのお湯は一度にいれなくてよい。大体20gですが一気に注ぐと紙側にお湯が流れ、粉を通らないお湯が原因で薄くなったり、粉が準備不足となります。

★注いだフィルター内のお湯は、落とし切った味と落とし切らない味で違いが出ます。落とし切ると味はしっかり目に、落とし切らないとソフトになりますがお勧めは落とし切り。粉に注いだお湯はフィルター内で味を作っているものと考え、落とし切って初めて完成すると考えております。

★コーヒーは食品と同じ。鮮度の落ちたコーヒーは、おすすめしません。

当店のコーヒーの抽出方法は、コーヒーの粉で雑味をキャッチする堆積層をドリップしながら造っております。ゆえにフィルター内にたまったお湯を落とし切る事で味が仕上がる、また雑味のないクリアな味にまとまるようにイメージしております。鮮度の良いコーヒーではこのような淹れ方が可能となりますが、古くなったコーヒーは、雑味が出やすいのでその際は、落とし切らずに淹れてみて下さいね。

「補足」知ってますか?コーヒー分量と抽出量の目安

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コーヒーの粉1gで10㏄のコーヒーが抽出できると考えてください。もし200㏄のマグカップに合わせてコーヒーを点てるなら約20gの粉を使います。味が濃いなーと感じれば1~2g減らすことでちょうどよく加減する事をお勧めします。ちなみにコーヒーの1gと1㏄はほぼ同じ量です。スケールgで計量する際の参考までに。

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コーヒーの計量には、メーカー各社が出しているメジャースプーンが便利です。摺り切り1杯10~12gほど測れます。ちょうど1杯分です。お値段も手ごろですのでお家に1つあると便利です。

今日から始めるマイドリップ!基本のコーヒー|金澤屋流お家カフェVol.2でした。いかがでしたか?

始めたい!何から探そう…という方は当店のショッピングサイトをご覧くださいね。数多くの品揃えのコーヒー豆から名品、揃いプロが進める道具も盛り沢山。

追記 ↑本日紹介しました温度計ポットです。只今人気殺到中。ネット販売しておりましたが先月入荷後即完売。(次回入荷が未定です。)店頭に1点のみとなりました。こちらの商品は、店頭でのみ販売しております。興味のある方はぜひ。


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