“古見さんはコミュ症です。”を見て、色々語る 

 新たに、アニメを見ました。『古見さんはコミュ症です。』

 超絶美人のマドンナである、古見さんは、実は、人と話すのが苦手なコミュ症。

 それを只野君に打ち明けたことから始まり、コミュ力の塊な、なじみさんと友達になって、いろいろと濃い青春生活を送る話。

 私も、人と話すのは得意じゃない。だから、とても共感できる。

 うまく言葉が出ない。人に話しかけられない。話かけても、そのあと何を言えばいいのか分からない。

 なにか、固まった用件なら、言えるみたいだけれど、何もない状態で、完全フリーな状態で話すことはできない。

 アニメの話? 好きなキャラの話? その名前を挙げた後、何を言えばいい? それの魅力? ごちゃごちゃして、何も出てこない。

 古見さんが、一番最初に、黒板の筆談で、「本当は喋りたいんです」と打ち明けたときは、胸をうった。

その後の、

でも、声が 出ないんです。
どうしても。どうしても
声をかけることが出来なかったんです。
どうしよう。
どうやって話しかけよう。
話しかけた後どうしよう。
拒否されたらどうしよう。
次の会話はどうしよう。
つまらないって言われたらどうしよう。
上手く笑えなかったらどうしよう。
友達になれなかったらどうしよう。
無視されたらどうしよう。
変な子だって言われたらどうしよう。
私は一生このままだったらどうしよう。

楽しかったことも
うれしかったことも
失敗した話も勉強の話も
昨日見たテレビの話も
今日の天気の話ですら
私には出来ません。

1話、『喋りたいんです。』より

 共感することばかり。

 当たり前のように、すらすらと話せている人を見ると、「いいなぁ」「うらやましい」「自分もああなりたい」と思う。

 漫画やアニメを見ていても、初対面の人ともなんの抵抗もなく、話せている主人公や、熱い友情に憧れる。東リベの、武道と千冬みたいな、硬い仲。

 古見さんのことをちゃんと理解してくれて、分かってくれて、付き合ってくれる只野君に、少しときめきする。私にも、そういう人がいてくれたらなぁと思う。

 勇気をだして、声を出して話したときに、「オッケー」みたいな何気ない返事をしてくれると、心強かったりする。

 コミュ症の古見さんが、友達100人作るために頑張る話。

 友達100人。そこまでいる必要は、ないかもしれない。

 でも、友達が100人いる景色も見てみたい気がする。

 ワンピースのルフィみたいに、世界のいろんなところに、友達や仲間、知り合いなんかがいるのは、楽しそう。
 一緒に、色んなご飯を食べたり、お花見したり、各地の観光スポットにいったりetc. 

憧れ・・・みんな個性豊かで、それぞれ思い思いの服装をしていて、カラフルで可愛いかったり。桜の下、桜じゃなくとも、藤の下、下じゃなくとも、お花が綺麗なところで、いっぱいシートとかを敷いて、世界各国、いろんな地域の料理を食べて、ワイワイ盛り上がって、歌ったりする。私も、その中の一人、もしかしたら、みんなの中心だったりする。

 楽しそうでいいな。

 でも、現実の私からすれば、遠い遠い夢だったりする。なにせ、友達一人、作ることすら、至難の技。
 自分から行かなきゃ、始まらない。
 待っていたって、誰も来ない。
 失敗が怖い。
 悪く思われたくない。
 ガードが硬い。
 完璧を求めすぎる。
 プライドが高い、ナルシスト。
 自分中心の傲慢。
 挨拶の一つさえ、まともに言えない私だから、友達なんてできない。
 これらを治せば、友達はできる。
 だけど、治す術すら、持ち得ていない。何かをしてもらっても、お礼の言葉も言えなくて、何か迷惑をかけても謝罪の言葉も言えない。
 人としても、最低な私。

 もうすぐ社会人になるのに、このままじゃいけない。でも、ずっとこのままのような気がして、どうすれば良いのだろう。
 先が怖い。世界の情勢も怖いけど、私の行く先も怖い。

 それに加えて、鈍くて不器用で、力もないから、バイトを始めたくとも、仕事をこなせそうにもなくて、なかなか踏み出せない。お金が稼げない。それでは、生活ができない。親に頼り続けるわけにもいかない。
 得意なのは、小説、イラスト。でも、それも正直、不安がある。私の書く小説は、ちゃんと面白い? 沢山読んでくれる? 本として出せる? 売れる? イラストも、描けないポーズや物も沢山あって、プロや神絵師が描く絵のように、細々としたものは描けない。平凡な、大雑把な絵がせいぜい。
 この先が不安だ。怖い。友達も全然できないから、この先も一人で行かなきゃいけないと思うと、心細い。

 話が進むにつれて、友達が増えていく古見さん。
 いくつ、年が進んでも、友達が増えそうにない、私。

 いったいどうすれば、ほんの少しでも、心が楽になるのだろうか。

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