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「いかり肩・なで肩のアライメントが変わる!」解剖からわかる3つのステップアプローチ!

みなさま初めまして。

Nピラティスつくば店で勤務している藤元奏斗と申します!


現在Nピラティスでは、ピラティスインストラクターとしての仕事以外にもEducationサイトの解剖コラム執筆やインスタ運用も担当させていただいております。

私は、元々理学療法士として総合病院に勤務しており、現在もNピラティスで勤務しながら、整形外科クリニックでも臨床をさせていただいております。

 N.motionをご覧になっている方は、インストラクターさんが多いと伺っております。

小難しい専門知識をわかりやすく解説できればと思いますので、どうぞよろしくお願い致します!

今回のテーマは『なで肩』と『いかり肩』


今回は『なで肩』『いかり肩』と肩こり症状の関係について解説していきます。

肩こりは、お客様のお悩みとして経験することの多い症状だと思います。

ではみなさんに質問です。

肩こりに対するアプローチをお客様の体に合わせて使い分けることができていますか?

とりあえず、

・僧帽筋のストレッチ
・肩甲骨のマッサージ
・胸筋のストレッチ

をなんとなくやっていませんか?

もちろん上記のアプローチは間違っていませんし、実際に症状が軽減していれば問題ないと思います。

ですが、人の体ってみんな違いますよね?

身長も違えば、柔軟性も違います。
普段の生活スタイルによっても大きく左右されてしまいます。

最短で効果的なアプローチをするためには、
人の体の特徴を理解し、それぞれの特徴に合わせてアプローチすることが重要です。

その中でも今回は、『なで肩』と『いかり肩』の特徴からそれぞれに対するアプローチ方法までお伝えしていきます!

みなさまの臨床思考の一助になれば幸いです。


『なで肩』と『いかり肩』の判断基準

「なで肩」と「いかり肩」はなんとなくイメージできると思いますが、判断基準って難しいですよね。

医学的に「なで肩」と「いかり肩」の定義はありません。

しかし、文献的には

鎖骨角が
いかり肩では→9.4°以上
なで肩では→4.8°以下

なで肩といかり肩の基準(木村 2015)

との報告があります。

鎖骨角とは、鎖骨の傾きと水平線がなす角  です。

つまり、床と水平なラインに対してどれくらい鎖骨が上がっているかを確認すればOKです。


実際のチェックの方法は、こちら

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