あの子、ニューハーフやと思う

おはようございます、ドリーです。

「…しないの？」

モデルが言った。

ここで、

ぼくとモデルが出会ったBARに
時間を戻す。

モデルが途中で席を立った際に
ぼくと一緒に飲んでた男の１人が、

「あの子、ニューハーフやと思う」

と言い出した。

腕や足はとても細い。

その割には、
肩幅が少し広い気がする、と。

そして、
顔の輪郭も少し男っぽくないか、と。

加えて、
声が低いでしょ、と。

…たしかに。

そう言われれば、
そんな気もする。

そう、ぼくは
このモデルはもしかしたら
ニューハーフなのかもしれない。

という疑問をぼくずっと抱えたまま

ホテルまで来てしまったのだ。

実は、

彼女、ではなく、

彼、ではないのかと。

しないの？
と聞かれてぼくは

正直怖かった、

男とした経験はないので
どうなるか分からないし

そもそもニューハーフかどうか
確認することも何か失礼じゃないか、、、

その葛藤の末、

とりあえずぼくは
シャワーを浴びることにした。

はい、今日はここまでで。