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待ちわびたエンディングがそこにあった-機動戦士ガンダムSEED FREEDOM-

『機動戦士ガンダムSEED』
このアニメが、新時代のガンダムとして放送されたのは2002年。その当時の若者たちが『新しい時代のガンダム』に熱狂し、そして一大ブームを巻き起こし、その人気を受け2年後、続編に当たる『Destiny』が制作され、派生作品も続々と登場したアニメだ。

その新作が映画で公開される

と、発表されたのは、今から18年前の2006年。
そこから紆余曲折、あらゆる物事を乗り越え、きちんとした形で公表されたのは、2023年の夏のこと。

これ以上ない見事なハッピーエンドで終わって、べしょべしょに泣きまくった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の最終回後。特報として上がった新しい『ガンダムSEED』を見て、いきなりテンションが上がったのは言うまでもなく、

これは見に行かねば!!

と、いう謎の使命感が湧き上がり、ガンダムオタクのあの姉と共に、この冬の公開を待ちわびていた。
(´-`).。oO(でも、予告を見て不穏な空気を漂わせてたから、これ、いつものSEEDかなぁ……と思ってたことはここだけの話だぞ!!

その後、公式サイトやYouTubeのCMで見た映画の予告に出てきた新しいキャラクター、あの時から少し大人びた主要キャラクター達、そして新しいモビルスーツ……期待値は最高潮で、ガンダムシリーズに興味のない主人は、妻のソワソワ具合に首をかしげ、『僕は見に行かないからね』と早々に宣言し、その主人を置いて(!!)私だけで見に行きました。

……

…………

………………

……………………

4回も。
(´-`).。oO(内訳は轟音1回、4DX1回、通常上映1回、応援上映1回

ん??そんなに同じ映画を何度も見るって、どういうこっちゃ??と思ったそこのあなた。
そりゃそうよ。『映画化決定!!』と18年前に発表があって以降、なかなか音沙汰がなく、諦めそうになっても健気に待ってくれたファンが居るんだもの。(私みたいな)この作品を知ってる程度のライトなファンでさえ、映画化されたら見たいと思った位だし。

その甲斐あって、ガンダムの映画の中では歴代最高の観客動員数と売上(=2024/03/30現在、243万人・40億円突破)をたたき出し、そのおかげで上映延長が決まったので、初週で配布した小説2冊の再配布が決定したり、という太っ腹状態。

で、その映画の初日。早速駆けつけたファンは、

『良がっだ(´;ω;`)』

『俺の中の怨念が浄化された(´;ω;`)』

『俺の見たかったSEEDが
そこにあった(´;ω;`)』

『そうそう!!これこれ!!
これが見たかったんや!!(´;ω;`)』


と大絶賛の嵐。

また、主人公のキラ・ヤマトとヒロインのラクス・クラインのカップルが好きな人達(=通称・キララクの民)は、

『キララク(´;ω;`)』

『キララク良がっだ(´;ω;`)』

『キララクバンザイ(´;ω;`)』


と涙を流してその喜びを表し、私も映画が終わったあと涙を流して映画館から出てきた。

それ位今回の映画は満足度が高く、何度も何度も足を運ぶ人をX(旧Twitter)でよく見たし、初めは目が悪いんで配信を待つわ、と妹の私の誘いを断っていたあの姉は、ネットから伝え聞く大絶賛の声と、先に映画を見てきた私の熱量に当てられたのか、

やっぱり音だけでも良いから、
今回の映画見たい!!

と言いだし、姉妹2人で映画館へと向かったのだが、鑑賞後その姉が満足そうな表情を浮かべ、

配信が始まったら何度でも見る!!

と、大興奮しながら帰って行ったのだった。

セキモトカナタ、今回の映画をざっくりと語る。

【注意!!】
・ここからは映画のネタバレ有りです。見てない人は回れ右。また、そこそこウザいオタクの独り言もあります。ご注意ください

映画を4回見たオタクの感想です。記憶違いもあるかもしれないので、そこは人の解釈はそれぞれの精神でお願いします。また、公式発言(=舞台挨拶での監督発言など)はほとんど知りません

・これを書いている人(=セキモトカナタ)はキララクの民です。ほぼほぼキララクの民の視点で語っているので、キララクが苦手な方はそっと離れて遠くから眺めてください。

映画の大阪限定のポスター。
なおこのポスターは47都道府県あるので
映画館やX(=Twitter)で見た方も多いかも

さて、ここから映画の内容や感想の話をしていくのですが、1月26日に上映が始まってもう2ヶ月以上経ってるので出尽くした感があるけども、そんなのは無視して(!!)進めていきます。
(´-`).。oO(まぁ、私はどっぷりなガンダムファンでは無いので、所々詰めが甘い部分があるとは思いますが、そこはご容赦を。

今回の話は『Destiny』の話から2年後。ブルーコスモス(=ナチュラルばかりの団体。コーディネーターを憎んでいる)の残党があっちこっちで大暴れして、そのどさくさに紛れて地球上で独立を企てる国も出てきたりしてる訳よ。
そこで、事態の沈静化を図るために、中立国であるオーブと、大西洋連邦(=ナチュラル中心)と、プラント(=コーディネーターが建国した国家)の3団体で『コンパス』が創立されて、その初代の総裁にラクス・クラインが就任し、あちらこちらの紛争を沈静へと導いていた。

そんなある日、オーブとコンパスの元に一通の手紙が届く。その手紙の送り主はユーラシア連邦から独立した新興国『ファウンデーション王国』。その国から、コンパスと共にブルーコスモスの本拠地への合同作戦に参加したい旨が綴られた手紙が届き、少々の胡散臭さを感じながらも、その申し出を受けていいのか悩むラクスだが……

と、大体のストーリーはこんな感じ。そこに、『SEED』の主人公キラ・ヤマトと、ヒロインのラクス・クラインの『愛』を中心に物語は進んでいくので、この2人のカップリングが好きな私からすれば、

2人の『これ』が見たかったんや!!

と、映画を見終えた後、上記の言葉を大声で叫びたい衝動に駆られた程だ。
(´-`).。oO(まぁ、映画化を発表して18年待たせたからね……とはいえ、他のカップルに関してもちゃんと描写があるんで、映画館で見てニヤニヤしてください。特にアスカガ←

で、物語序盤のキラは、本編(=種の後半とか、『Destiny』)でもよく見た表情で、どこか思い詰めたような、かといって、誰にも頼ろうとせず『1人で』戦っている(様に見える)んで、コンパスという団体が作られた際に、キラの直属の部下となったシン・アスカ(=『Destiny』の主人公)とルナマリア・ホーク(=『Destiny』のヒロイン。シンのことが好き)、そして今回の新キャラであるアグネス・ギーベンラート(=シンとルナの同期のコーディネーター。言動にややトゲがある)は、キラの言動に対してちょっとモヤモヤしている所がある。
(´-`).。oO(特にシンはもっと自分を頼って欲しいと思っているのに、キラが頼ってくれなくてモヤモヤしている部分があるんですわ……

そのキラの心の根底にある『苦悩』を知るラクスは、何とかしてキラをそこから助けたい、と思って日々対話で、交渉で頑張っているのだけど、なかなかそれが出来ずに……と言った所か。
プラントの高級な邸宅で、キラの好きな物を作って帰りを待っているラクスの姿は、ホントに健気で、新婚家庭のような雰囲気もあり、どこか儚い部分も。

そんな2人の『心の隙』を今回のラスボス(=オルフェ・ラム・タオ。ファウンデーション王国の宰相。ラクスの運命の番として現れた『アコード』)につかれて、2人を引き裂く行為(=ラクスを攫うために、ブルーコスモスの本拠地を突き止めたと言って『コンパス』のメンバーを国に呼び出し、キラに対してあの手この手で揺さぶりをかけ、実際にはない侵略行為を仕掛けた上でキラを一方的に悪者にし、抹殺する行為)に、『コンパス』がまんまと乗っかってしまった訳よ。

おいおい、2人ともコーディネーターなんだから、と、ちょっとウエメセで見ている人からすればそうツッコミたい部分だろうが、よく考えてみたら、『コンパス』のトップにいるキラとラクスの2人はまだ『若い』2人な訳で、若さゆえにその選択を間違えることだってある訳よ(で、実際間違えた訳だし)。

ファウンデーション王国の策略にいち早く気づいたのは大人組(=マリュー・ラミアス。アークエンジェルの艦長。ムウ・ラ・フラガとは恋人同士)。ムウとマリューの2人が呼びかけても、ラクスが呼びかけても、キラは(ブラックナイツ達の精神攻撃によって)強制的に操られているため、誰の声も聞こえず、ブラックナイツ達が見せた幻影でブルーコスモスの長を見つけた!!という事で攻撃してはいけない境界線を越えてしまう。

(自ら仕掛けておきながら)この一連の行為を見たファウンデーション王国。これは謀反行為だ!!と叫ぶオルフェに対し、キラはそんなことしない!!と反論するラクス。しかし、キラの暴走行為を止めるためには、『コンパス』の総裁であるラクスの承認がいる。(半ば強制的に操られているだけとはいえ)愛する恋人のその姿を見せられ、ラクスは(嫌々ながら)『承認』をすることになる。その承認を元に、キラはブラックナイツ達に討伐されそうになる……が、その場に駆けつけた『ターミナル(=国家間の情報をまとめ、オーブに伝達する隠密組織)』のアスラン・ザラとメイリン・ホーク(=ルナマリアの妹)が現れ、メイリンは今回の件の裏側を知っているアークエンジェルのメンバーを、アスランは一方的に攻撃にあっていたキラを助け出してくれて、何とか一命を取り留めた。
(´-`).。oO(で、ムウさんはファウンデーションのブラックナイツ達に沈められてしまったアークエンジェルを見て激高するんですが……その後、ボロボロになったアークエンジェルに寄り添うようにいたマリューさんを助け出すんですけども、ひとこと言っていいですか??遅いわーっ!!(´;ω;`)間に合ったから良かったけども!!いや、生きてくれてて良かったけども!!(´;ω;`)

力の限りラクスへの『愛』を叫べ!!

その2人の活躍によってキラたちは助け出され、その後オーブのある場所(=アカツキ島)へ行くのだが、アークエンジェルは破壊され、キラとシンの乗っていたモビルスーツ(=ライジングフリーダムガンダムとイモータルジャスティスガンダム)も無惨な姿。そして、その場にいた全員行方不明になっている、という扱いになり、キラが目を覚ましたとき、世界は大変なことになっていた。

まず、オーブと共にコンパスに加盟していた大西洋連邦、プラントからオーブの当主であるカガリ・ユラ・アスハ(=キラの双子の姉。こっちはナチュラル)はガンガンに積められ、それに負けじとキラを庇うカガリだったが、『目に見える事実』だけで騒ぎ立てる大西洋連邦とプラントの対立は火を見るより明らかで、一方的な言いがかりで大西洋連邦はその対話の場から降りてしまう。
(´-`).。oO(まぁ、その後ユーラシア連邦がファウンデーション王国に対して『核』を使用した(と、これはファウンデーション側の自作自演←)ということで、その報復で宇宙からレクイエム(=『Destiny』で登場した殺戮兵器。結構えぐい被害をもたらす上に、『Destiny』の最終回で壊されていたはずだったのだが……)を放つんですわ。と同時に、オルフェのなっがーい声明と、『ラクス・クライン』が『アコード』であること、そして『デスティニープラン』を出して、プラントやオーブに居るコーディネーター達に呼びかける。そう、前作『Destiny』でキラ達が否定した『あの』プランをファウンデーション王国は支持していたのよね……

ラクスがファウンデーション陣営に攫われて、助けに行きたいけど(ラクスがオルフェと踊ってたり、歓談してる場を見せつけられたり、自分に対して始末するように言ったりしたから)、

僕たちはラクスに裏切られた
僕は何一つラクスを幸せにしていない
僕は彼女の望むもの、何一つあげられない


と、『ラクスに捨てられた』と思い込んでるキラは1人で落ち込むんですよ。いやいや待て待て!!ラクスは何一つキラを裏切ってもないし、むしろ、自分の言葉1つでキラを危険な目に合わせてしまって、オルフェに促される形でファウンデーション王国から宇宙へ移動した時、その船の中で自分を責めて泣いていたのに。どうしてそうなるのか、小一時間説教したいです。
(´-`).。oO(そりゃー、ラクスは元々『プラントの歌姫』ですから、上流階級のパーティに参加すれば、ドレスを着て殿君からダンスに誘われる事なんて常だっただろうし、その殿君に対して(偽りの)笑顔を向けるのも常だったでしょうよ。それに、あの時はそうするしか出来んかったんやで……

そんなウジウジウジウジしているキラに対し、ラクスの事をよく知っている(=元々親同士の決めた許嫁+ラクスがキラを選んだため、婚約は自然と破棄に)アスランの鉄拳制裁(と、言うより2人の言い合いの大喧嘩←)が始まり、アスランに一方的に殴られているキラを助けようと、シンが割って入ろうとするのだが、キラとアスランの2人に殴られる(←)。

……

…………

………………

……………………

シン、気持ちは解るが今は邪魔や。

いや、むしろ口を挟むな。


少々手荒いけども、今のキラの目を覚ますことができるのは、同じ経験をしてきた親友のアスランだけで、そこで君が入っても何もならんのや。

『悲劇のヒーロー気取りはやめろ!!お前1人で戦ってるんじゃない!!どうして、みんなを頼らない?!みんなが居るじゃないか!!』(※台詞は要約)

そう叫んだアスランの思いは、その場にいるマリューさん、シンも思ってる訳で、みんなキラの事を思い、そして、助けたいと思って一緒に戦ってる。

けど、キラはそうじゃなかった。

みんなが弱いから、
『僕が』矢面に立って戦わなければ!!

ラクスに『平和』をあげなければ!!

と思っていた。

でも、ラクスはそんなのは望んでないし、むしろキラと共に『未来』を歩むことを選んでいる。アスランの荒療治と、マリューさんの優しい言葉で、キラはハッとする。

そう、自分は『1人』なんかじゃない

共に戦ってきた『みんな』が、『仲間』がいる


そのことに気づいたキラが、

『ラクスに会いたい』

と、生まれて初めて自分の素直な気持ちを口にした時、話は幸せなエンディングへと進んでいく。

そうとなれば、ラクスの元へ向かうための船と、モビルスーツ……と、言っても『今の』キラたちは『行方不明』ということになっているので、相手の居場所に突入する船も、戦う為のモビルスーツもない。
しかし、そこにあったのは

旧型のフリーダム、ジャスティス、デスティニーの3体。(※でも、最新鋭の技術てんこ盛り)
(´-`).。oO(どこに隠しとってん!!

船は、そうね……
今、オーブに停泊してる
ミレニアムを奪いましょうか
(´-`).。oO(いやー、ここでのマリューさん悪い顔してるわー・笑
……と、応援上映があったら大爆笑の渦になるであろう(←実際そうだった)茶番劇があり、キラたち(と、モビルスーツ)を乗せたミレニアムは、ラクスのいる宇宙へと飛び立つ。

必要だから『愛する』のではありません!!『愛している』から必要なのです!!

一方その頃。自らの手でキラを殺めてしまった(と、思わされていた)ことを悔やみ、ファウンデーション王国から脱出した時もずっとずっと自分のことを責めていたラクスだったが、そこではひっそりと、そして、しっかりと『ラクスの戦い』が始まっていた。

ファウンデーション王国の女王、アウラ(=ラクスの母親とは顔なじみだった)に自身の出生の秘密(=実はラクスはコーディネーターの上位人種となる『アコード』だった)を知らされ、そこでオルフェとラクスが『運命の番(つがい)』として結ばれる様に仕向けられている事を知ることになる。

ファウンデーション王国でされた様に、オルフェの言葉に自分の意思を曲げられそうになったラクスだが、『キラへの愛』がそれを押し止め、オルフェを受け入れようとしない。頑ななラクスの姿に、苛立ちを隠せないオルフェ。

『キラ・ヤマトは死んだ!!貴女がそうしたのですよ??』(※台詞要約)
というオルフェの煽りに対し、
『キラは生きています!!キラを信じてますから!!』
と答えるラクス。

どれだけ甘い言葉を囁こうが、心を揺さぶろうが、ラクスの『心』は揺らぐことはなかった。いや、揺らぐことなどない。だって、ラクスの中にいるのは、運命の番であるオルフェ……ではなく、『キラ・ヤマト』ただ1人なのだから。

『必要だから愛するのではありません!!
愛しているから必要なのです!!』

それは、自らの手で自らの生きる道を選んできたラクス・クラインという『女性』の本心だ。

ほらよく言うじゃないですか。

『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られろ』

って。

もう、正しくそれ。マジでそれ。
しかし、そんなオルフェを愛する人(=イングリット・トラドール。ファウンデーション国務秘書官。オルフェのことが好き)が居るんですよ。でも、ラクスと番になるように仕向けられているオルフェは、イングリットなど見向きもせず。
オルフェがラクスに迫っているのを知って涙を浮かべたり、苦悩の表情を浮かべたりしてるのを見て、

(´-`).。oO(何でそっちに行かへんねん!!
マジでラクスより、イングリットの方がオルフェを真剣に愛してくれてるやん!!


……って、映画見ててずっと思ってたわ。

だってさー、人を好きになるのって、妥協とか条件とか、その人の肩書きとかじゃないんよ。ほんのちょっとした『出来事』から始まるんよ。
それを自ら条件をつけたり、着飾ってるものを見て欲しがったりするから上手くいかないんよ。

ラクスがアスランでもオルフェでもなく、キラを選んだのは、最初に出会った時(=SEED・8話)の印象が大きかったと思う。そこから、2人で色んなことを一つ一つ乗り越えて行って、寄り添ってきている訳で。その途中で、キラにフレイ(=フレイ・アルスター。キラの初恋の相手でもあり『最初』の相手)の影があったのも知ってただろうし。

それでも、そのキラについて行く、守っていく、と決めた時に、ラクスは『キラ・ヤマト』という人を好きで、愛していて、だからこそ必要な『人』な訳よ(机バンバン!!)。

一方キラは……っていうと、今まで『これ!!』といった判りやすい描写がなかったんで、どうなんだ??と思ってた人も多かったんじゃないかと。
(´-`).。oO(まぁ、明らかにこのタイミングで、というのはあるけども、ちゃんと態度だったり言葉にして伝えてる、というのがなかったんで……

だがしかし、アウラとラクスがいる所に忍び込み、ハロたちがアウラ達を眠らせ(←雑な説明だな!!)、ラクスがいる部屋をトリィで追跡(=トリィとブルーは追跡機能が付いているらしく、ある程度の距離だと互いに探すことができるらしい……って、いつ付けたの。そんな機能……)し、その部屋を突き止めて助けに行くシーンは正直胸アツ展開。

部屋に飛び込んできたキラたちに対し、イングリットはラクスにナイフを突きつけて、ラクスの目を、喉を切りつけると脅す。しかし、

『たとえ彼女の目が見えなくなっても、声が出なくとも、ラクスはラクスだ!!僕はそんなラクスでも愛している!!』

と、初めて自分の想いを叫んだキラ。
(´-`).。oO(そこで中島美嘉の『望郷』はズルいとおも……いや、ここでこの曲を流さなかったら、どこで流すねん!!

『必要』だから愛しているのではなく、
愛しているから『必要』

その2人を見て、イングリットは(苦しい想いを抱きながら)2人を逃がす。後で自分が責められるのにも関わらず。

今まで語られてこなかった、この2人の関係を明確に、そして、くっきりと鮮やかな色で示してくれて(←シーン的には重苦しいんだけども)、希望を示してくれた。それがとても嬉しかった。
やっと『2人で』共に歩む、という明確な描写が見れて本当に良かった。

スタッフの皆さんありがとう。
本当にありがとう(´;ω;`)

残り30分は、ほぼほぼ戦闘シーン……なのだが

キラがラクスへの『想い』を明確にしたこのタイミングで、物語は最終決戦へと向かっていくのだが、その前後で懐かしいあの子やこの子(=イザーク、ディアッカ、そしてミリアリア、セリフはなかったけどサイも!!)が出てきたり、映画の残り30分程、もう

これでもか!!これでもか!!

の超火力戦のオンパレード!!

……のため、ほとんど私のばばーっ!!とした雑な感想だけで語らせて貰うんだけども、

モビルスーツ戦の最中に、ルナマリアvsアグネス(=ファウンデーション王国でキラに迫るも玉砕して、ファウンデーションのブラックナイツに寝返った←)の女子あるあるの言い合いあり、
(´-`).。oO(どうも過去にルナマリアの彼氏をアグネスが奪った、ということがあったらしい

敵艦隊へと向かうミレニアムに対し、そのミレニアムを沈めようとするザフト軍の重鎮をイザークとディアッカが諌めたり、ムウさんは『不可能を可能に』する(=レクイエムのビームを跳ね返す)し、マリューさんはマリューさんで、ブラックナイツにアークエンジェルを撃ち落とされた恨みを晴らすが如く、アウラが乗ってる戦艦を

『ぶ つ け て で も 落 と す!!』

勢いで総攻撃をかけるところは、まさに胸アツ展開。

オルフェの乗るモビルスーツとシュラ(=シュラ・サーペンタイン。ファウンデーション王国の近衛師団長。セリフがキザ。そして……)のモビルスーツ2体との戦闘に、キラのフリーダムはかなり危機的状況。

『何も持たないお前に何が出来る??私なら彼女(=ラクス)の望む世界を築くことが出来る!!』
(※台詞は要約)
と、キラに言い放つオルフェに対し
『だけど僕にも武器はある!!ラクスの愛だ!!』
と言い返すキラ。

とはいえ、危機的状況には変わりはなく、このまま終わってしま……いや、終わったら意味が無いやん!!というタイミングで、やって来ました

ズ ゴ ッ グ
(応援上映の時、ここで笑い声が・笑)

あ、いやいや、中身は解ってるんですよ。その中身に誰がいて何が隠れているか、って事は!!
そのズゴッグがフリーダムの前に立ってシュラとオルフェの攻撃を受けるんですが、その攻撃を受けたあとに、現れたのが、
インフィニットジャスティス弍式!!

と、同時期にキラの元にやってきた翼!!

プ ラ ウ ド デ ィ フ ェ ン ダ ー

そして、そこに乗っていたのは

……

…………

………………

……………………

まさかの、ラクス・クライン(←!!)
ええっと、ラクスってどっちかっていうと船の中で守られて、そして、そこから指揮を執る『一番偉い人』のポジションだから、今までそんな事をする必要がなかった訳ですよ。
しかし、ファウンデーション王国で、たまたま聞いてしまったアグネスの失言(=つれないキラに対してアグネスが迫った『あの』シーン)が、ラクスにとって1番グッサリと来たんだろうな、と。
(´-`).。oO(まぁアグネスに関していえば、その発言でキラとラクスの『地雷』を思いっくそ踏み抜いちゃったんだよなぁ……

それよりも何よりも!!プラウドディフェンダー発進時に

ポ ヨ ン と 揺 れ る
ラ ク ス の お 胸

スタッフーーーーーー!!
ちょ、待て!!スタッフーーーーーー!!
わかってるじゃねぇか(←褒めてます)

いや、あれはマジでこのドスケベ!!と、周りに詰られても、白い目で見られてもしゃーないんですけども!!えっと、すみません。最初にこのシーンを見た時、

思わず心の声が出そうになった(もしもし??)

だって、

ラクスのお胸が『ポヨン』だよ?!『ポヨン』!!

揺れてんだぞ!!ポヨンって!!


もう、あんなん見せられたら、ラクスがどれだけキラに愛され(←ここで強制終了)

傷ついて倒れそうになったストライクフリーダムに、プラウドディフェンダーがドッキングし、硝煙からマイティーストライクフリーダムの姿が現れ、勝利の歌(=『Meteor』)が流れた瞬間、話のボルテージは最高潮!!

ブラックナイツ達がキラが最初にやられた精神攻撃をシンにしました→ステラが出てきた上にシンの闇が深すぎて話になりませんでした(チーン)

じゃ、じゃぁ、アスラン!!→カガリのあーんな姿やこーんな姿が(ry

……

…………

………………

……………………

ア ス ラ ン (大爆笑)
お前は何を考えてんだーーーっ!!(絶叫)
お前の気持ちは良くわかった。わかったけども!!
後でカガリにボコボコにされてこい!!

あ、いや、マジでここのシーン、

本当に真面目なシーンなんですよ?!

でも、3回目に見に行った時、私の両隣から

『ぶっ!!』

と笑いを堪えた声が聞こえてきたんで、考えてる事は同じだな、と。ちょっと安心した(え??)。
(´-`).。oO(なお、応援上映の時もここのシーンは大爆笑の渦でした。真面目なシーンなのに←

シンとルナ、そしてムウさんがレクイエムを破壊し、キラとラクスはオルフェ達を倒し、ラクスのモノローグが始まると、この物語のエンディングへ。

月の上で1人泣いているアグネスは、迎えに来てくれたルナに一緒に帰ろう、と諭され、ミレニアムに帰ってきたムウさんに抱きつきキスを交わすマリューさん、離れた所でハウメアの護り石を見せ合うアスランとカガリ……と、ここでカガリのハウメアの護り石に、アスランからもらった指輪(=『Destiny』でアスランはカガリに指輪を渡している)が!!
そして、最後は、オーブ王国のある砂浜に降り立ったキラとラクスのキスシーン……!!

もう本当に泣いた。
See-Sawのエンディング曲(=『去り際のロマンティクス』)も良かった。
見たかったエンディングがそこにあった。

……とまぁ、2時間の間にこれだけのことがあったのにも関わらず、ハッキリと起承転結が解るようになっているのと、この映画のテーマをひとつの物語(=キラとラクスのラブストーリー)に集中したのが良かったのだと思う。

カガリ役の声優さんが変わったと聞いたけどもそれも違和感なく聞けたし、戦術にニコルやナタルさんがよく使ってた戦術が出てきたり、サイがカガリの側近になってたり、ミリアリアがオーブ軍のオペレーターに復活してたり、イザークとディアッカは立派になって……(ウッウッウッ)

と新作の公開を、18年待ってくれたファンに対して、スタッフの『ありがとう』という思いが伝わって、私も本当にこの作品を見れて良かったと思いました。

福田監督を始め、今回の制作スタッフ、声優さん、配給元の松竹、そして、バンダイナムコグループ、サンライズさんに万感の拍手と感謝を。本当にありがとう。

(´-`).。oO(あと、ブルーレイになったら絶対買いますんで……!!何卒!!何卒!!特典盛りだくさんでお願いします!!この通りーっ!!

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