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『したまちSE日和。』ケース1 整形外科のパソコンのお話

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僕は中小企業の社内SEをしています。
コンピューターのサーバーから、お水のサーバーまで、
色々と楽しくやらせていただいております「かなった」と申します。

小規模オフィスなので、システム構築の他に、パソコントラブル、資料収集、図面の作成、サーバー保守、冷蔵庫、水回りのトラブル、電気配線、納会の準備と、なんでもやります。

コンピューターの仕事を生業としていますので、職場でのパソコントラブル解決は日常茶飯事ですが、のんきな下町生活でも、たまに役に立つことがあります。そして、なぜかいろんなものを頂いてしまうのです。

ご近所の整形外科にて

長年、イスに座っての作業が多いせいか、腰痛を患ってしまい、治療のため整形外科に通っています。先生やスタッフの方ともすっかり仲良しで、施術中に世間話もよくするのですが、パソコンのお話もします。

電子カルテが止まった

夕方、病院に行くと、院長先生が待っていました。
今日は、リハビリだけで診察はない予定だったのですが、診察室に呼ばれました。そういえば最近、腰の調子が気になっていたので、それを気遣ってくれたのかなと考えていると、

...かなった君。昨日から電子カルテが動かないんだよ...
...土日でサポートに電話しても繋がらない。ちょっと見てもらえないかな...

このように、院長先生が話します。
電子カルテが使えないと、さぞかし大変だろうと気の毒になりまして、確認することにいたしました。

さっそく、パソコンをチェックします。
電源は入りますが、システムがネット経由のため動きません。

...ほら!インターネットにつながらない。どうにもならなくて、すべて手書きメモをとって記録しているのだけれど...

普段、にこやかな先生ですが、かなり困っている様子。
確認すると、特にケーブルが抜けている気配はありません。そこで、大元のネットワーク機器(ハブ)をチェックします。すると、該当のパソコンへと伸びている配線のランプが不点灯。これはケーブルが断線しているのかなと見当をつけます。

線をしばらく辿ると、床に入っていました。
これ以上は辿れないけれど、恐らく床下のケーブルの先で、何かが起きていると予想します。先生に、後で床をはがして確認した方がいいですが、応急処置で長めのLANケーブルを用意し、ハブとパソコンをつなげましょうと話しました。

LANケーブルを探して

予備のケーブルがないか、先生と一緒に倉庫で探しますが、見当たりません。近所に売っているお店はなく困りました。
僕の自宅が病院の近所で10分もかからないため、家で余っているケーブルを持ってくることにしました。

「ただいま!」
「おかえり。今日は早かったね。もうリハビリ終わったの?」
「これからだけど、病院でLANケーブルが必要になったから帰ったよ」
「なんで!?」

不思議な顔している妻。説明をそこそこに、僕はケーブルを用意し、再び病院に戻ります。今日は空いていて、患者さんは僕以外にいないようで、丁度良かったです。先生と再び、倉庫裏のネットワーク機器に進み、LAN配線の付け替え作業を行なった所、ハブのランプが点灯しました。復旧した見込みが付いたので、分かりやすくケーブルに「電子カルテPC」とタグをつけておきました。

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【電子カルテPCのネットワークがつながらない 対応内容】
(1) PC側のLAN抜き差し。復旧せず。
(2) 接続されているハブを確認。ネットワークのランプ不点灯。
(3) ハブ側のLAN抜き差し。ランプ不点灯は変わらず。
(4) ハブの空いているポートに、PCのLANケーブルをさしたが復旧せず。
(5) ハブ再起動を実施。復旧せず。LANケーブルに問題ありの可能性。
(6) LANケーブルを交換。ハブのネットワークランプが点灯。

<最終報告> 電子カルテPCのネットワーク復旧

電子カルテ復旧

インターネットが使えるようになりました。
先生はとても安堵し、急いでメモしてあったカルテの入力をはじめました。今回は応急処置でしたが、すぐに復旧してよかったです。

さて、パソコンのメンテが終わりましたので、
今度は僕の体のメンテになります。
リハビリで、指圧師の先生に腰と足をもんでもらうのですが、激痛が走ります。今日はサービスなのか、やたら力強いです。悶絶し、ヘトヘトになってリハビリ室を出た所で、ベテランの指圧師の先生が待っていました。

...かなったさん。院長先生が、これ良かったら持っていかない?自宅で使うのに、ちょうどいいかなって言ってるよ。...

LANケーブルが、足マッサージ機になりました

目の前にあったのは、足マッサージ機。
しかも、持ち運びできるタイプでなく、据え置きタイプ。結構でかい。

意味が分からなく、そこに立ち尽くす僕。これは、病院に置いてあり、みんなで使っていた足マッサージ機。僕も使っていました。

さすがに、これを頂くわけにはいかず「大丈夫ですよ、お気になさらず」と話すと、少し古くなったので処分を考えていたとの事。でも、まだ使えるので、もったいない、どうしようかと話していたところに、僕がLAN配線を直したので、良かったらお礼にということでした。

処分するのであれば、
という事でありがたく頂戴いたしました。
持って帰るのは少し大変そうですが、僕の腰の痛みの元々の原因が、足からもきているようなので、ぜひ持ち帰りたいところです。そして、これならば、痛い指圧が苦手という妻でも使えそうです。

はたから見ると、病院から出てきた患者さんが、なぜに大きなマッサージ機を持って出てきたのか、不思議に思われたような気がします。近いから大丈夫だろうと思っていたけれど、徐々にその重さが辛くなってきます。途中に数回の休憩を挟みながら、なんとか下町の商店街を抜け、やっとの思いで我が家に辿り着きます。

「ただいま!」
「おかえり。今度は長かったね...。って、それ、なに!?」
「足マッサージ機をもらったよ!」
「なんで!?」

だいぶ驚いていましたが、LANケーブルが、マッサージ機になった事を話すと、笑っていました。

僕は、ほんのりした達成感と足腰の疲労を感じながら、さっそくマッサージ機に足を入れ、ワクワクしながらスイッチONする妻の姿を見つめるのでした。

おぉ......。15分後に交代よろしくお願いします。

<本日のご褒美・・・中古のフットマッサージャー>

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ケース1 整形外科のパソコンのお話 おしまい


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