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【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第7話/2.トンネルの先が白く光って見えるのは(1)

「私がこんなにも満たされなさを抱えているのは、たっぷりの母乳を与えてもらえなかったからに違いない」と、長らく胸の一部を占領し続けていたドス黒い塊がようやく消え去り、そこに誕生したまっさらなスペース。未来の私は、この瞬間を見逃したりはしないのだろう……。自分の中で古びつつある何かが終わり、同時に新しい何かが生まれ出ようとしている感触に、私の心は戸惑っている。だけど――。//物語は第2部、浮かび上がった「納得」と真新しい「決意」の、さらなる先へ。
※note版(横書き)は【全20話】アップ済み☺︎/*
※『創作こぼれ話』も気ままに更新中♪
※「やっぱり小説は “縦書き” で読みたい・書きたい!」という個人的願望にしたがって、こちらもコツコツ公開していきたいと思います。自己満足、最高♡








くちびるリビドー


湖臣かなた










〜 目 次 〜

1 もしも求めることなく与えられたなら
(1)→(6)

2 トンネルの先が白く光って見えるのは
(1)→(6)

3 まだ見ぬ景色の匂いを運ぶ風
(1)→(8)



2

トンネルの先が
白く光って見えるのは


(1)



◎縦書き原稿:pp. 1-9

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51字 / 7画像
note版は【全20話】アップ済み(【第1話】は無料で開放&解放中☺︎)。全部で400字詰め原稿用紙270枚くらいの作品です。ここでしか読めない「創作こぼれ話」なども気ままに更新中☆ そして……やっぱり小説は“縦書き”で読みた~い派の私なので、「縦書き原稿(note版)」と「書籍のPDF原稿」も公開中♪ ※安心安全の守られた空間にしたいので有料で公開しています。一冊の『本』を手に取るように触れてもらえたら嬉しいです♡ →→→2020年12月22日より、“紙の本”でも発売中~☆

「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボールのように柔らかくて軽いの。どんな地面の上でもポン…

“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆