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忘れないうちに、薄れないうちに、私はまたこの経験を記録する。

『cakesクリエイターコンテスト2020』の中間発表がアップされた。


気づいたのは昨夜の22時過ぎ。本当は「確か5月上旬の発表だったよな~……」とずっとずっと胸の内で祈るように待ち続けていて、5月も中旬にさしかかろうとしているのに何も動きがなさそうだったから表面的には普通に過ごしながらも内側ではなんだか落ち着かず(まぁ社会が急変してしまったしね……と言い聞かせながら)、それでもさすがに最近は「そろそろでしょう??」「どうなった??」とnoteを開くたびにドキドキしていた。なのに完全に、不意打ちだった。

息をするのも忘れる感じで、下へ下へと自分の名前を探していく。


……ない?

……ない。

……ない?

……ない。まじで、ない。全部。どこにも。


死んだ。



最初はいつものように「終わった……」と思った。「また“終わった”よ」と。
でもすぐに思い直した。「違う。何も終わってなんかいない。ただ、また、相変わらず、“はじまらなかった”だけ。そのチャンスさえ、私はまたも、掴みとれなかったんだ……」


真っ暗――というより、真っ白。

こういうときはいつも、そう感じる。






さて。

昨日は録画していた『SONGS 鬼束ちひろ』を観ながら&聴きながら洗濯物を干して、歌が流れるたびに勝手に何度も涙が込み上げてきて、でも頭の中では「最近の鬼束ちひろ、やっぱり石川さゆりに似てるなぁ~(特に歌ってるときの顔筋?)」なんて思いながら、「あきらめない」の話にうんうん強く頷いたりして、なんかもう……こうして今ふり返ると全部、なんて“象徴的”なんだ!!!と勝手に心ふるわせながら――。

最後に歌った『書きかけの手紙』の動画をここに貼ろうと思ったのだけれど、公式のものがなさそうなので……。



夜。死にたい気分をまた久々に、強烈に味わいながら、その日の午後に観ていたこの『SONGS 鬼束ちひろ』のことが頭に浮かんでいた。

「もう、一歩も動けない……」

そんな気分になるのは簡単。死にたくなるのも消えたくなるのも、星に帰りたくなるのも、簡単なんだ。わかってる。知っている。相変わらずだ。相変わらず過ぎて、もう、もう、もう……。


だから。

そして結局。

「全部、込めるしかないじゃないか!!!」


そこからの「希望」だろ?

例えば私の心が、魂が、彼女の歌声で勝手に涙を流させるように、私の『作品(物語/小説)』が、誰かの心をふるわせられるはずがない、と誰に言える?

そしてそんなことは、誰も、何も、言っていない。



だから。だから。だから。

この信じた道を、信じたいから、そしてこんなになってもまだ、やっぱり、どこまでも、「信じられる」と結局は思ってしまえるから、私は“あきらめない”とここにこうして太字で記してしまうのだろう、今日も。


……それにしたって、果てしない。


弱るのは簡単。負けるのは簡単。全部が全部、ばからしく思えてくるのも、この無力感も不毛感も、そんなのは簡単。ありきたり。

自分に「光」を見せること、自分自身を「光らせる」こと、光っている自分に慣れること・受け入れること・ゆるすこと・エトセトラエトセトラ……のほうが、ずっとずっと…………なんだろう? “命に、生きることに、ふさわしくない?”って感じか???


どちらを選ぶか、どちらを生きるか、

でも「どっち」じゃなくて「全部」を生きると、覚悟ならとっくに決めてきたはずじゃないか。

そうだ。

なにも変わらない。

今回も(このタイミングでは)変えられなかったけれど、私は何も、本当には何1つ、失ってなどいないから――。




旅の途中。

もっと私にぴったり&しっくりの、“私にとってのベスト”が、“ALL OK”が、待っててくれているはずだ――と腹の底から自然に、軽やかに、感じることができたなら、きっと最強。


この煮え繰り返りそうな「悔しさ」を、今日もむしゃむしゃ喰らいながら、血肉にして生きる。生き延びる。


だって真実はシンプルじゃないか。

私の人生の目標は「cakesクリエイターコンテスト2020に選ばれること」でも「cakesで連載させてもらうこと」でもないはずだろう?

ただ、チャンスが欲しかった。全力で、猛烈に。――それが真実。


さぁ、また新しい道を探そう。



今日の私が、今の私に言ってあげられるのはこのくらい。
忘れないうちに、薄れないうちに、しっかりとここに記録しておくね。




“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆